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【ものづくり補助金】補助金は採択されてからも大変!?採択後の手続きとは?

補助金は採択されることで取り組む事業に対して経費の一部を支援してもらえるなど、事業者にとって幅広いメリットがあります。
特にその中でも資金面での負担を大きく減らせるというのは魅力の一つと言えるでしょう。

しかし、そんな魅力的な補助金ですが、いざ活用してみると「申請書類を集めるのが大変」といった悩みや「採択後もやらなければならないことが山程あって負担が大きすぎる」などの声を聞くことがあります。

実際に補助金を受け取るまでにはさまざまな手続きがあります。今回は「ものづくり補助金」に焦点を当てて採択後にやらなければならない手続きを紹介します。

補助金で採択後にやらなければならないこと


ものづくり補助金で採択された後にやらなければならないこととしては、大きく分けて下記5つの項目があります。

①交付申請
②補助事業
③遂行状況報告
④実績報告
⑤精算払請求

①交付申請

採択後の手続きとして一番はじめにやらなければならないことが「交付申請」です。

交付申請は、補助金の審査を実施している事務局が申請者を正式に補助事業者に決めるか審査するための手続きになります。

採択についてはあくまでも内定に過ぎないため、採択後の交付申請は必ず行うようにしましょう。

交付申請を行うにあたって、必要な書類を提出しなければなりません。具体的に添付する書類は下記の通りです。

(1)事業計画書等一式
(2)事業計画書等一式2

(1)事業計画書等一式については、申請時に送ったファイルとなりますので、こちらに関してはJグランツからダウンロードし、確認して送付するだけで問題ありません。ただし、修正がある場合には修正を完了させてから再度送付しましょう。

(2)事業計画書等一式2については、簡単に説明すると「見積書」です。こちらは新たに作成して提出する必要があります。
見積書は対象経費の種類ごとにすべての申請者が用意する必要があり、税抜単価50万円以上の機械設備などを導入する場合には2者以上、中古品を購入する場合には3者以上の相見積が必要になるので注意してください。

交付申請は内容に誤りがあったり、確認事項等があったりすると差し戻しされる可能性もあります。万が一差し戻しがされると補助事業の開始が遅れてしまうこともありますので、不備なく作成することが大切です。

②補助事業

交付申請が完了するといよいよ補助事業の開始ですが、ここでも期間中にやらなければならないことがたくさんあります。具体的には下記4つの項目すべてを完了させなければなりません。

・発注
・納品
・支払い
・効果検証

上記4つの項目ですが、手間がかかるから後回しにしてしまうと補助金を受け取れなくなってしまいます。ものづくり補助金は補助事業実施期間中に発注、納品、支払い、効果検証をすべて終わらすことが補助金受け取りまでの条件となるため、必ず実施しなければなりません。

③遂行状況報告

遂行状況報告とは、簡単に説明すると事務局への中間報告のようなものです。報告する内容としては、例えば交付申請以降に変更した項目や経費がある場合に記載して提出したり、補助事業が予定より遅れているのであればその内容の記載などをしたりします。

もし、すべて事業計画書通り進んでいるのであれば、予定通り進んでいると報告するだけで問題ありません。

遂行状況報告の時期については、提出が必要なタイミングで事務局から連絡が届きます。基本的には連絡が来てから提出するといった流れになります。

ただし、遂行状況報告とは別に抜き打ちの中間監査が行われることもあります。中間監査とは、事務局の担当者が現地を調査することです。補助事業者は中間監査がいつ来ても状況を説明できるように準備しておくことが大切となります。例えば、実際に購入した設備の発注書などをしっかりと整理し管理しておくなど、万全の体制を整えておくことが大切です。

④実績報告

実績報告とは、事業計画に沿って実施した補助事業の完了後、補助事業の具体的内容とその成果を記載した「実績報告書」を作成して事務局に提出する手続きのことです。

実績報告では、実際に購入した機械装置等に関する費用の証拠書類を揃えて提出することも必要になるので、準備しなければならない書類が複数あります。あまりにも多すぎるので今回は割愛します。

これらの実績報告が完了すると、確定検査というものが実施されます。この検査で承認されると、いよいよ補助金の振り込み手続きへと進むことができます。

⑤精算払請求

精算払請求とは、簡単に説明すると事務局へ補助金の振り込みを依頼するための手続きです。精算払請求ができるようになるのは、確定検査が承認されてからとなり、承認後はJグランツから手続きが行えるようになります。

精算払請求では下記必要な項目を入力して提出します。

① 補助金精算払請求額
② 補助金交付決定額
③ 補助金確定額
④ 概算払受領済額
⑤ 精算払請求額

補助金の振り込みが完了したら手続きは完全に終了?

補助金が無事に振り込まれたらすべての手続が完了したと勘違いしてしまう方も少なくありません。
実際には補助金の振り込みが完了した後もやることがあり、それが「事業化状況・知的財産権等報告書」の提出です。

ものづくり補助金には補助金を受け取った後も報告義務があり、具体的には5年間で合計6回の報告をしなければなりません。

これらの報告を怠ってしまうと、他の補助金に申請することができなくなる事態にもなりかねないので忘れずに報告するようにしましょう。

まとめ


今回はものづくり補助金に焦点を当て、採択されてからの手続きについて詳しく紹介しました。

補助金は申請の際にかかる手間だけではなく、採択後にもやらなければならないことがたくさんあります。不備などがあると補助金振り込みまで時間がかかってしまうので、事前にどのような手続きが必要になるのか把握しておくことが大切です。

また、認定支援機関に依頼することによって幅広いサポートも受けられますので、補助金の申請をしたいけどすべて終えられるか心配に思われている方は、ぜひ依頼についても検討してみてください。

補助金オフィスでは、補助金の申請から採択後まで、一気通貫でサポートを行っています。補助金に関してお悩みのことがある場合はこちらから是非お問い合わせください。