007-めんどくさがりの訳

 育児を始めて拍車がかかったのが、自分に手をかけなくなってしまったこと。もともと、自分にそんなに手をかけるのが得意なわけではなかったから、私のモットーはいかに楽にそれなりの格好になるかっていうのが選択の基準だった(笑)

 洋服もそれを着ればそこそこに見えるもの、髪型も伸びてもそこそこいい感じで、ブローもあんまりしなくても収まるようにカットしてもらう、とかそういうのが大好きだった。

 自分はメンドくさがりだから、あんまり手が掛かる状態だと逆にやるのが嫌になるからという自己分析の元、そうしてたんだけど、それすらも産後はやらなくなってしまったのよね。

 朝の保湿もオールインワンに変わってしまったし、産前にしてたメイクも今の自分には似合わないなーと感じて、メイクするのもしんどくなってきて、日々すっぴん。お出かけも許されるならすっぴん。服も授乳口のある3着をずっと着まわしてるような感じ。授乳しやすい、が今の服選びの基準。授乳服ってスタイル無視で作られてるものが多いから、着てもテンション上がらないけど、自分が求めてる機能は満たしてるのでもうそれでいいと思ってた。

 自分のことに手をかけなくなって拍車がかかったなと思ったのが、「爪切るの、めんどくさー」と思ったときだった。切らなきゃいけないのはわかってるけど、赤子のお世話で後回しにすること数日、流石に気になったからと重い腰を上げて切ろうと思ったその前に、あ、苦悩の状態になってるなと思って題材にしてみました。

行動するのがめんどくさいとき

 伸びてはいるけど、切らなくても生活には支障がないほどの長さだったのだけど、赤ちゃん傷つけたらあかんから切りたいなとは思ってた。でも、面倒。
 そこで4つのステップをしていったら、理想像、というより、どんなとき、自分を整えたくなるか、っていうのが見えてきた。

 それは、「それそのものを本来の状態に戻すための作業」と捉えたとき、苦痛なくやれる、ということ。爪切らな!って思ってるとき、爪自体のことは考えず、ただ、切る動作をとにかくやらなきゃって思ってるとき、億劫になるのだけど、爪自体を快適な状態にリセットする、そんな風にみると別に行動が苦痛にもならず、すぐに爪切りに取りかかることができた。

 めんどくさい時って、自分自身や、目の前の物自体をちゃんと見れてないとき。それって理想像は、ちゃんとしてるということを根本は親に、今は世間というものに証明しなければ、というものにしがみついて、その前提で行動しようとしてたから、だった。すべきこと、になっていた。

 その前提がなくなってやれるようになったのは、以前はめんどくさくてイライラしてたキッチンリセットを気持ちよくできるようになったきっかけがあった。
 愛読書である、愛のエネルギー家事に、掃除とは汚い汚れを排除することではなく、「物を本来の姿に戻す」ことである、という言葉に感銘を受けたからだった。
汚れ自体をなんとかする視点ではなく、そこにあるものを大切にする視点。これが私は大好きで。

 以前はキッチンのシンクやガスレンジが汚れても汚いのが嫌で見て見ぬ振りをしていたのだけど、本来の姿に戻してあげる作業と思うと、苦痛じゃなくなって、いまはリセットするのが気持ちいいと思えるまでになりました。キッチンも綺麗な状態が続いてます。

 この考えを爪や自分のお手入れにも採用して見たら、爪を切ることが苦痛じゃなくなり、以前より丁寧に爪切りもできて、形まで綺麗に整えることができて、切った後も気持ちいい♩ そんな状態になりました。

この家事本では、まず、物1つ1つに心を置き、見ることから始めましょう、とあります。この見ることってやらなきゃではなく、本来に戻したいっていう美しい心の見方でもあるんだなと思った。

 やらなくてはと思うことは、やらなくても大丈夫なことって書かれているのだけど、この言葉は本当にホッとする。

 片付けに関しても片付いてることをよしとして、散らかってるとイライラして苦悩になっていたのは、片付けることで、ちゃんとしてる人だと夫に証明しようとしてたから、なんやな。部屋が散らかると、わたしはちゃんとしてないってことになってしまうと思い込んでたからピリピリしてたのだ。

 その理想像を手放したら、もっと、物と対話しながら、物がそこにあるのが使いやすく気持ちいいから、という、物とスペースに対しても愛の視点で片付けができるように…なることを期待しておこうw

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