瓦礫に埋もれた花束が

産廃処理場 瓦礫と鉄屑の群衆に紛れなお
その存在の主張と証明か

心 内側 深く 眠る 忘却路の最終地点
眠り忘れかけていた闘争心のような
感情にもならない小さな違和感
増幅させ熱を帯び表に引き摺り出す
不思議な胸の昂り

聳えた壮大な向日葵は気高く
蒼く広がる無数のネモフィラは
見る物の心 豊かに

瓦礫と鉄屑の群衆
光 水 途絶え 過酷な状況
自ら咲く事選び
ボロボロの見た目 傷だらけの手足
ただそこに立ち 未来見据える
あなた達の眼差しにもまた
花の美しさを見た

希望見えず心閉ざし
忙しない毎日 埋もれた夢
咲く事諦めた過去の自分

誰にも見つけて貰えないまま
生涯を終える花もあると
そう言い聞かせていた

同一環境下 咲く者と咲かぬ者
その差は運や天命の類か
はたまた自らの意思 感情か

何れにせよ
無謀に思われるその場所でさえ
ほんの僅かな隙間から刺す
微か可能性の光
掴む事 出来ると教えてくれた

敷地の片隅 一畳半
希望 絶望 混在した世界と
瓦礫に埋もれた花束が


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