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TALK11<日々の恐怖とアドレナリン>

東京ドームシティなどで、数多くのお化け屋敷を手掛けるお化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんにお会いした時に、五味さんが言っていたことがとても面白かった。
人がお化け屋敷で一番楽しさを感じるのは、実はお化け屋敷の中ではなく、お化け屋敷を出た時だという。
それまで暗い・怖い空間に閉じ込められていたのが、明るい外に出た時に、人は一気に開放感を感じ、アドレナリンなどの、幸せホルモンが放出されるのだと。
実は人は、その気持ち良い体験が忘れられず、またお化け屋敷に入るのだという。
つまり、お化け屋敷の中で起こる「怖さ」や仕掛けを楽しみに行っているのではなく、お化け屋敷を出た時の開放感を味わうために、あえて数分の恐怖を体験しているのだと。
この考えは、僕にとってちょっとした希望をもたらすものでした。

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