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ワタナベイビーによる楽曲解説『ミスターNo.1』

アルバム『多摩川レコード』4曲目にしてホフディランと Best3が勢ぞろいした記念すべき楽曲『ミスターNO.1』は、ボリューム・ペダルを踏みしめた堀内順也のディストーション・ギターの音色から始まる。
アルバム『ユウヒビール』の延長線上にあるようでいて、実はその世界観はすでに遠く彼方へと飛躍している。小宮山雄飛のソングライターとしてのキャリアは1作目の『join the FRUITY GROOVY CLUB』からまだ半年あまり。その成長のスピードを物語る。

『派手なロックナンバー』として初期の重要なステージ・レパートリーとなっていた当楽曲であるが、レコーディング音源自体は、実は意外と落ち着きのあるサウンド。テンポもミディアムの域であり、サウンドもアレンジも、どちらかといえば『渋目のポップ』路線と言える。

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