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補聴器の圧縮機能について

補聴器の機能で
圧縮』とよく聞きますが
どのような機能・理屈かご存知でしょうか。
今回は簡単に解説して参ります。
どちらかと言うと少しお詳しい方向けです。

まず、『圧縮』について語るには
こちらのグラフをご覧下さい。

簡単な音の入力/出力対比です。
10の入力に対し10出力をします。
1対1の割合です。
(リニア)

それに対して…

20の入力に対し10出力をします。
1/2対1の割合です。
圧縮が2.0かかってると言うことです。
(ノンリニア)

もう少し視覚的に分かりやすく…

リニアの別表です。
よく見る調整画面を模した表です。
1kと書かれた一番下オレンジの点をご覧下さい。
50の音が入った時に60で音を出します。
つまり10プラスで出します。
60、70の音でも同等に10ずつプラスされてます。
圧縮率は1.0と言うことです。

ノンリニアの別表です。
リニアが10ずつに対して、
間は半分の5になっております。
圧縮率は2.0です。

では、なぜデジタル補聴器(ノンリニア)が
開発されたのでしょうか。

アナログ補聴器(リニア)は
『とにかく生の音を音量だけ上げる』

デジタル補聴器(ノンリニア)は
『小さい音を上げてうるさい音は下げる、
かつ他雑音処理もできる』

こう聞くと、デジタル補聴器最強!と
思うかもしれませんが、
未だにアナログ補聴器が良いという話を
聞くかと思います。
なぜでしょうか。

長くなりましたので本題は、
また次回解説します。

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