少しずつどうでも良くなる、そんなわけあってたまるか

少しずつどうでもよくなるのか
あの町のことも
あのライブハウスのことも
あの町にいたひとのことも
ずっと隣にいてくれた人のことも
ずっとあの町で見てきたバンドのことも

東京は思っていたよりすごく楽しくて忘れそうになる あの町で過ごした四年間のこと、あの街に通い続けた四年間のこと

東京は思っていたよりすごく楽しくて 思っていたより、思っていたより人が温かくて。東京の人は冷たいなんて嘘やったなーとか思う。
関西にいた時、一番仲良かった友達が高校生やったからっていうのもあるけど、全体的にみんな、終電で帰る人が多くて。こっち来てからはみんな帰らんから、寂しがりのあたしにとってはとてもありがたかった。

そんな日々の中で忘れそうになる
あの町のことあのライブハウスのことあの人のことあの夢のこと

やっぱり私は、あたしは、って思ってても社会人1年目毎日7時間半の労働、通勤ラッシュ すべてを忘れそうになる
あたしは、あたしは、あの夢を諦めたはずないのに。あの人たちのことを忘れたくないのに。

でも、でもね。こういう日に思い出す。ここがあの街やったらなーってあのライブハウスやったらって、あのビルやったらって。あの人たちがこのフロアにおったらなって。

初めて来たヨーロービル。ライブハウスが5階と地下1にあって、あのビルみたいだと思った。思ったけど似て非なるものやった。

あのビル、カサドマートビル。4階5階の新神楽と地下1にある火影。すぐに閉まってまうエレベーター。汚くて暗い非常階段。最速レモン。だんだん流れにくくなるトイレ。やから転換中に走って行くニトリ。顔パスで再入場。全てが愛おしくて隣いた人を思い出した。君があの人が、あの子がいたらって。私はやっぱり。

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