見出し画像

社会問題とどう関わるか

GWに突入してすぐ、Twitterで見かけた「社会問題1000人会議」というイベントを見かけて参加してみた。

私自身、社会問題の解決をキャリアのスタートとしていたはずなのに、普段の仕事に忙殺されて忘れかけていたところ出会ったイベントだった。

改めて、社会問題について、特に強く関心のある「教育」の課題について考えるきっかけになったので感想文という形で残したい。

リディズバとは

まずは今回参加したイベントについて簡単に紹介する。

リディズバとは、「社会の無関心の打破」を掲げて、「社会問題の現場」と「人」をつなぐ取り組みをしている”リディラバ”が運営するイベント。

時事ニュースの背景にある社会問題を、政治・ビジネス・テクノロジーなど様々な視点から解きほぐすオンライン勉強会

ということで、4月の初旬からなんと30日間連続で行われていたらしい。

イベントはリディラバ代表の安部敏樹さんとゲストが対話をする形で進んでいくが、ゲストの方は様々な社会問題に実際の現場で対峙しているため、とても解像度が高く、多角的な視点でのおはなしが聞ける。

私が参加したのは終盤の3日間のみだったが、一日一日とても濃い議論が行われていて深く考える、また知識や視野を広げる良い機会になった。

教育のはなし

私が参加した3日間の中では、
クイズの事業を通して能動的な学びの機会を創造する伊沢拓司さん
カンボジアでライフスキルを主軸とした独自の教育プログラムを提供する青木健太さん
のお二方それぞれと安部さんとの対談が行われた。

偶然関心の強い「教育」という軸での対談を聞くことができ幸いだった。

2組の対談を通して印象的だった内容に以下のようなものがる。

・学校が教育の多くを背負いすぎている
・教育はサービス業だけでは成り立たない

個人的には教育サービスを展開する民間の企業が、学校教育に介入していくことで解決に近づくという考えを持っていただけに新しい視点だった。

たしかに、「教育」においては家庭と学校と社会のバランスが大事になってくる非常に複雑な問題で、教育を受ける子供へのアプローチのみで解決する問題ではない。

自分がどの方向からどのポジションで関わっていくのかを定義し、その一方向からだけでは解決できないことも知っておく必要があると、対談を聞いていて思った。

スピーカーのお三方は自分だからこそできることと、できないことを認識し、お互いにリスペクトを持ってお話しされていたのがとても素敵で印象的だった。

「社会問題」とどう関わるか

今回「社会問題」をテーマとしたイベントに参加して、自分が関心を寄せる教育以外の問題についてはどうなのか考えてみると、
「ヘイトスピーチ」や「生活保護者」などその他諸々の問題についてはあまりピンときていなかった。

そもそも、私が教育に課題を感じるようになったのは、実体験に基づいている。

そのため、実体験に基づかず想像ができない分野に関しては”良くない状況である”という認識は持っていても、当事者意識は薄く無関心であった。

現状何らかの社会問題に関心を寄せている多くは、実体験がある、もしくは一定の富を成し自己実現を達成した層だと思っている。

そのため、リディラバが掲げる「社会の無関心の打破」はとても大きな目標と感じるが、そこに踏み込んでいくことにとても大きな価値を感じる。

また、「無関心を打破した先に」行動に繋げていける場があり、気付いただけで終わらない仕組みがあることがすごい。

私は、まずは自分が価値を提供できる存在となるというステップを踏んで、課題を解決するサービスを提供するビジネスサイドから関わっていきたいと考えている。

最後に

偶然出会ったイベントだったが、自分のキャリア原点に戻れるとても良いきっかけだった。

運営の方々のアツい想いと、参加者のみなさんの熱意に脱帽だった。

また、これを機に学びや考えをアウトプットしようと思えたことも個人的には大きい。
そうそう解決が見える問題ではないが、引き続き考えていきたいし、当事者意識をもって取り組んでいきたい内容である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?