クッションになってくれた フラメンコ

どうやっても母の姿が浮かび 自動で涙が出て来るので レッスンは一旦休止していたけど
何も動かないと 学んだ振りも忘れそうだし 体がなまってしまいそうで
祖母が外出する時間を狙って 自分の部屋を簡易スタジオに
ダンボールを敷いて 釘付きシューズを遠慮なく打ち付けて感情のままに踊り狂った

圧を抜いても抜いても 胸に風船の様に膨らんで行く 悲しみと怒りと 嫉妬や寂しさなど
どこにぶつけたらいいのか分からない気持ちを 動かす手足から解放する様な気持ちで踊って

自分とフラメンコが出会えた御縁にも感謝だったし こういう辛い出来事があっても
その気持ちを別の形に変えられたら 自分の新たな力として前に進めるのかもしれない
当時は 深く考えずに浮かんだままにやってみただけだけど なんとなくそう思える

これを少しずつ作業の様に繰り返していったら
徐々に母の亡くなった事を 人前でも泣かずに話せるようになっていき
そんなにすぐには 楽しい気持ちでレッスンに出られないと思っていたけど 半年以内には復帰出来ていた気がする

そこからのレッスンは 楽しいだけじゃなく
逆に 重い感情を乗せる事や 心の中にある物を身体で表現するという感覚を学べたので
今もこの経験は 私にとって凄く大きい

母が入院する前からずっと練習していた曲を 最後まで丸ごと踊れるようになって
どうしても母に 完成した踊りを見せたくて お墓参りに行ったついでに披露した
スニーカーで 音楽が無いので口ずさみ 無言で佇む墓石の前で踊って自己満足

発表会とか 今まで一度も参加した事がなかったので
空の下で 伸び伸び踊る気持ち良さも この時初めて味わえた

この時期は お墓におにぎりなどを持って行き 休憩がてら食べて帰った
祖母が いつもそうしていたのを真似して
お墓に眠る皆と食事の時間を共有すると落ち着けた 心がホッと解れ 温まった
お墓でしか 会う事が出来ないと思っていたから すぐに帰ってしまうのは寂しかったせいもある

早くに夫を亡くした祖母の気持ちが少し分かった

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

少し間が空いちゃいました。。。。。

私の言葉が気になって お待ち下さっている隠れファンの方々 いつもコッソリ読みに来て下さり有難うございます
スキのアクションを下さる方々には 大変有難うございます
お陰で 継続をして行く励みにも 力にもなります
嬉しいです(´-`)