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【観劇雑文】劇団ZTON「赤星」(再演)

基本情報)
劇団ZTON vol.15 「赤星〜akaboshi〜」
公演日:2023年8月11日~13日(全6回)
会場:in→dependent theater2nd(大阪・日本橋)

観劇日時)2023年8月13日 12時回

観劇後1~2日かけて感想をX(Twitter)にポスト(ツイート)しているのでそれを振り返りつつ、雑文を書いていきたいと思います。

為房さんの書く「劇団ZTON」の作品が好き、というのがまず第一にあって、観劇後に余韻にひたりながらあれこれ考えを巡らせるのもまた楽しく好きな時間。
そして、余韻に浸りながら考えを巡らせるための材料を劇中に散りばめてくれる、その匙加減がものすごく心地良い。
140分という公演時間の長さを気にすることなく作品に没入できる、非日常があることのありがたみも感じるわけです。

今回のアンサンブルは8名。場面の雰囲気を作るのに欠かせない役者さんたち。
テンポよく展開していく話の中で白の国の民、ムナの民、騎士団員、白騎……とつぎつぎ衣装を変え、上手下手それぞれから次々出てくる様はどこのイリュージョンなんだろうと疑いたくなるくらいの目まぐるしさで。
劇団ZTONは「高速殺陣」が売りではあるのだけれど、「高速アンサンブル」も実は隠れた売りであり、見どころの一つと言っても良いと今回の観劇で改めて思った。

飛ばしても良かったんですけどね、このツイート。私の好みを公開してしまいたくなるくらいの好きが散りばめられた作品だったよなぁ、と。
リブラ(和泉さん)は知恵者(先生してたし)な技巧派(二刀流でなおかつ両方を攻防に使っていたし)ということで、また和泉さんの演技が……!(詳しくは後程)

体幹がしっかりしているからこそ、のオーパ(奥田さん)の殺陣。
がっつり殺陣見られるかなと期待していたとおり、いい殺陣見られたこともさらにうれしくて気づけば涙が。

状況、相手の違いでも変化する殺陣。シーンや一つの殺陣の中で本気度や殺陣強度の違いを感じられたのはそれだけ奥田さんが信頼されているんだよなぁ、と思うわけです。

私が今まで見てきた劇団ZTONの作品では、為房さんとすてらさんどちらかの殺陣だけという事が多く、もしかしたら今回は直接対決あるか!?とも期待したけれどさすがにそれは無謀というやつで。

ただ、両者とも役の思いが殺陣に太刀筋に出ていて、セリフでも語られることのない相対する相手への想いや自らの声にならない心の声が伝わってくるようでまた涙が。
涙もろすぎやろ、と自らに突っ込みたくなるくらいに心震える殺陣なんだよなぁぁぁぁ。

と、いうことでこのnoteも2に続きます……。