後距腓靭帯と長母趾屈筋

長母趾屈筋は足関節後方を通り、載距突起の下を通り足部へ向かいます。この際に、距骨後突起の内外側結節の間に長母趾屈筋の腱ははまっている為に、この筋肉の柔軟性が低いと距骨が後方に滑らず、足関節背屈制限の要因となります。

ここで機能解剖学書を見直して発見したのが、後距腓靭帯は外果から距骨後突起の外側結節に付着し、一部の繊維はそのまま後脛距靭帯につながるとの記載がありました。そしてこの後距腓靭帯から後脛距靭帯へつながる全体の靭帯は、距骨後突起の内外側結節を覆い被さり、長母趾屈筋が距骨後突起から脱臼しないように支える機能があるようです。

よって足首背屈制限がある場合、長母趾屈筋の柔軟性の評価も大事ですが、後距腓靭帯と後脛距靭帯の柔軟性もチェックする必要があるかもしれません。

Calant Sports Rehab & Performance
代表:爪川 慶彦
www.calant.org

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