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アンソロ制作話⑧-ぼくらの宗教問答・書籍版装丁(1)

第4弾のテーマは『宗教』という、特に商業では正面から扱いにくいものを選びました。

・テーマ“宗教”について

第2弾・第3弾とちょっとひねったテーマの取り方をしたので、初心に返ってシンプルなテーマアンソロにしたい。
ということで、もともとわたし自身が興味があって勉強していたのもあるんですが、これほど「多角的に描く意味のある」ものはなかろう“宗教”にテーマ定めました。

デリケートなテーマなのは承知の上でしたが、日本で、同人で、だからこそ描けるものがあろうという期待が大きかったです。

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『すべてのひとの人生にひそむ「宗教」について問い、
答えたり答えなかったり、考えたり考えなかったりする、創作漫画アンソロジー。』
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と銘打った通り、本作は特定の宗教を描くものではなく、わたしたちの作品を通して、よく知らない・とっつきにくい・関係ない・無宗教だし…となりがちだけど、実はいつも隣にある“宗教”について考えるきっかけになってくれたら嬉しいな、と考えながら制作しました。


・装丁ランクアップ!

出版社とのライセンス契約で電子化が決まっており、
ページ単価の調整のため、頒布価格がそれまでの¥1,000から¥1,500となりました。
伴って価格に見合った装丁を…ということで、色々ランクアップしました。

ページ数も今までで最大になりました!(頒布価格が上がったので本体にかけられるお金も上がり、ちょっと強気になった)
この書籍スリップは一回作ってみたかったので大変満足しています。
写ってない側は感想カードになっており、記入してお持ちいただくと粗品と交換できるようになっています。
でもあんまり持ってきてもらえません!忘れた〜〜〜!とはよく言われますのでいいシステムじゃないなと思いました。(だってイベント年3〜4回しか出てないんだからそりゃ忘れる)次回はやめようかなと思います…スリップは作るけど!


・アンソロ本体の表紙

↑本体の表紙ラフ。
カバーがかかるので、普段なら絶対やらない「執筆者の寄せ書き」をやろうかな?!と一旦は計画したのですが、一度やってみたかった変形カバーをやろうと思いつき、またの機会に。
箔押し(これも初!)もカバーへではなく、本体表紙へすることにしました。

↑このように絵柄が合わさるように作ってます。

↑実際の箔押しと型です。綺麗に作ってもらいました!
あんまり濃くても視認性悪くなると思って(絵の上に箔が乗るので)、たしかに濃度薄めにデータを作ったのですが思ったよりも薄くなってしまった…でも箔が目立つようになったのでオールオッケー!

本体の印刷所は緑陽社さんにお世話になりました。
他の方の本で印刷がきれいだな〜と思っていたのと、色刷表紙セットの料金内で色々紙が選べて、特色も料金内だったのでこちらに決定。
特殊紙カバーもセットにできたんですが、使いたい紙がこちらになかったので別刷りすることに。一緒に刷れたら本フェチ大賞にエントリーしたかったな!
本文はまたコミック紙がよかったので、コミックルンバホワイトを選択。216ページで背幅15mm弱になりました。ヒエ〜


書籍版装丁(2)に続きます!

ありがとうございます🐈‍⬛