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余裕って大事
一昨日、息子が扁桃腺を摘出する手術を受けました。
看護師を20年していた私。小児の手術前後の看護経験もあり余裕だと思っていたのに、全然余裕じゃありませんでした。
当事者にならないと分からないことっていっぱいあるなってつくづく感じた一泊二日の入院。
とにかく看護師さんが忙しそうで、なかなか質問することができない…。
ちょっと気になることがあって、
「次に診に来てくれたとき聞けばいいや」
と思っても、全然来てくれないんです。
扁桃腺の摘出手術は簡単な手術。しかも、術後の息子は良好で機嫌良くYouTubeを見て過ごしている。
優先順位が高くないと分かっているけれど、患者として過ごす時間は果てしなく長かったです。
看護師をしているときは、忙しくて一日があっという間。業務が立て込んでいるときは午後2時過ぎまでお昼休憩が取れない日もありました。
体調が安定している患者さまは、どうしても後回しになるのも十分に理解しているし、現場にいるときは自分も同じだったと思います。
病院という同じ空間にいるのに、立場が違うとこうも変わるものかと思い知らされました。
看護師の仕事って患者さまだけでなく、ご家族への配慮も含まれているのですが、結構ご家族への配慮をしている方だと自負していた私。
自分で言うのもアレですが…。
けれども、たった一泊の息子の入院に付き添っただけで、全然できていなかったと思い知らされたんです。
手術を受けた我が子の隣にたったひとりで付き添うのが、こんなにも心細いだなんて分かってなかったなあ。
「食後の薬ですよ~」
って、看護師さんが薬を持ってきてくれるけど、息子は薬を飲むのだって一苦労。
ぐずって泣いて嫌がる息子に、ほとほと困り果ててしまいました。
※大事な薬だから絶対飲ませてください。
※のどに負担をかけてはダメなので、大声を出したり泣いたりしないでください。
看護師さんからの説明が頭をよぎります。説明を聞いているときは、こんなに対応が難しいなんて思ってなかった…。
看護師をしているとき、入院している子たちには上手に飲ませられたのに、どうして自分の子どもにはできないんだろう?
緊張と寝不足で、いつも以上にネガティブ思考の私は
(息子の薬も上手に飲ませられない私って、母親失格なんじゃないか)
と落ち込んでしまいました。
たぶん、子どもってママには甘えられるけど、看護師さんには「飲みたくない」って言いにくいんですよね。
でも、こどもの立場に立って考える余裕もありませんでした。
薬を飲ませるのって看護師の仕事じゃないの?
大事な薬なんだったら、親任せにしたらダメなんじゃないの!?
優しく接してくれる看護師さんにまでイライラし、そんな自分がイヤになる(笑)。
息子のことより、自分の頭の中が大忙しな入院となってしまいました。
無事に退院し、パパの前ではカッコつけて嫌がらずに薬を飲む息子。特に痛みを訴えることもなく今日から元気に学校に行きました。
主人に私の苦労を共有してもらえないモヤモヤはあったけど、私もようやくホッと一息つくことができました。
落ち着いた今、振り返って思うことは、あんなに自分に落ち込む要素なんてどこにあったんだろうということ。
看護師経験のある自分。
母親としての自分。
いろんな立場の自分に対して、誰からも求められていないのに
【私がちゃんとしなければいけない!!】
と、自分で自分の首を絞めていたような気がします。そして、この考えを相手(看護師さん)にも勝手にぶつけてました。
自分の求める行動をとってくれないからと、ひとりで腹を立ててイライラ。直接この感情をぶつけたわけじゃないけど、けっこう自分勝手ですよね(笑)
余裕をもつってホントに大事。
そして、困っているなら、上手にSOSを出すことも。
これからは、もっと自分にも他人にもゆる~く生きて行こうと思います♪
みんなそれぞれ立場があって、事情もある。
こんな簡単で当たり前なことが、余裕がないと見えなくなっちゃうんですよね。
もし、あなたが
「私ってなんでこんなこともできないんだろう」
って落ち込んでいたとしたら、一度振り返ってみてください。
必要以上に、「ちゃんとしなきゃ」って思ってませんか?
じゅうぶんな休息はとれていますか?
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