物語と悩みの関係性
違国日記のこのセリフを読んで、友達に言われたことを思い出した。
「まろは今の悩みを物語で解決しようとするんだね〜」
自分では無意識の行動だったが、言われてみれば確かに現在進行形の悩みと同じテーマの小説や映画を選んで摂取していたように思う。
例えば、友達との関係に悩んでいたら飛鳥井千砂さんの「女の子は、明日も。」や土曜ドラマの「ナイルパーチの女子会」を観て女子特有の言葉に出さないけど密かに思っている本音を代弁してもらったり、
家族のことで悩んだら「エイブのキッチンストーリー」や「シェフ」で価値観の違いで衝突しつつも結局なんとかなる家族ストーリーを観て安心したり。
解決するほどでもない、または解決したくても介入できない問題や悩みを抱えている場合、考え方を変えたり違う視点で再考するとスッと心が軽くなることがある。
一生懸命生きていても、自分の世界はなかなか広げられないし考え方や価値観も変えることも簡単ではない。
でも、物語は「違う視点」を実体験をスキップして私に与えてくれる存在なのだ。
だから、悩みを抱えているときは救いや共感を求めて物語に頼ってしまうのだろう。
友人や家族に悩みを相談できない私の相談相手は自分か物語しかない。
人に相談できない事を寂しく思う人もいるかもしれないが、「物語に助けを求める」という解決方法は誰かに依存していないので、私は結構気に入っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?