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迎えに来てね

最近のことを書くか。

トーハクの特別展を見てきた。早押しクイズだと”専修念仏/”で押されがちな法然の特別展示でした。

Twitterでバズっていた仏涅槃群像が一番良かった。釈迦の入滅に際して、動物や羅漢たちが集まり嘆き悲しむ様が作品となっている。

確かに、猫だけが他人事みたいな顔でそっぽを向いていて明らかに面白かった。展示の仕方の問題なのかな?と思ったが、本来収蔵されている法然寺でも猫はそっぽを向いているらしい。なんでだよ。

今回の特別展では来迎に関する展示が多かった。

来迎とはつまり、死に際して阿弥陀如来が極楽浄土から迎えにきてくださる、という信仰である。阿弥陀如来の周りには、琵琶などの楽器を持った菩薩たちがいて、美しい音楽を奏でてくれる。死者の魂は蓮の花のような形をした蓮台に乗せられ、極楽浄土へと導かれる…という手筈らしい。

来迎の美しい絵などを見ながら、”やっぱ昔も今も死への恐怖って変わらないんだな〜”と思った。圧倒的な存在に導かれ、美しい音楽をBGMにして天国に行ける、そりゃあ最高だろうなあ。昔の人たちも、こうやって死への恐怖を紛らわせていたのだ。

帰り道で蕎麦を食べようとしたら、現金のみの支払いですと言われて諦めるしかなかった(事前支払い制だったので、食べる前に気がつけた)。なんと財布に300円しか現金が入っていなかった。最近キャッシュレス決済の店ばかり行っていたから現金を携帯する習慣がなくなってしまっていた。いい大人が財布に1000円も入れずにフラフラするもんじゃないね。

Big Love…