見出し画像

児童書を読もう

外出していたら突然大雨が降ってきて足元がおしまいになった。靴下を履くのが面倒で、サンダルで出かけた愚か者だけが落ちる地獄。

昨晩少し、岩波少年文庫の話をした。

みなさん、どの本が好きでした?私のイチオシは『トムは真夜中の庭で』です。私はこういう、身近な場所に冒険への扉がぽっかりと開いているような物語が好き。遠い世界に連れて行かれて、元の世界に戻れる見込みはしばらくなさそうな、そういう壮大な物語はどちらかというと苦手でした。

Twitterでも書いたけれど、『トムは真夜中の庭で』はオチが小学校低学年の私にとっては強烈だった。初めて読んだ時の衝撃が忘れられない。しかも、ショッキングなオチではなく、子供思いの優しいオチなんですよ。未読の方は是非読んでみてね。私も懐かしくなったのでもう一度読んでみようと思います。

あとね〜、『クローディアの秘密』も好きだったはず。昨日岩波少年文庫の一覧表を眺めていて、強い思い入れがあって何度も読み返したのが『トムは真夜中の〜』と『クローディアの秘密』だったなと思い出しました。姉弟が家出をしてメトロポリタン美術館に行く、という筋立てらしく、家出というテーマはいかにも私が好きそうだが、こちらは全く内容やオチを覚えていない。当時の私にとっては、家出というテーマそのものが魅力的だったのかも。

あとはみんな大好きエーリッヒ・ケストナーの『ふたりのロッテ』、『点子ちゃんとアントン』。それに、『ドリトル先生』シリーズも外せないですよね。トルストイの『イワンのばか』も岩波少年文庫で読んだ記憶があります。

青い鳥文庫と岩波少年文庫は、小学校を卒業するくらいまで大変お世話になりました。最近本屋に立ち寄った際に青い鳥文庫の置いてある書棚を覗いたところ、イケメンアイドルをプロデュースすることになっちゃった?!系のラブコメなどが置いてあり、36歳女性はびっくりしました。

今の子どもたちは、こういう願望を密かに抱いてドキドキしてるのか〜と思うなどしました。

お前が子どもだった時は何にドキドキしてたんだ?という声が聞こえてきますね。

夢水清志郎に決まってるだろ。同年代のオタクは全員夢水清志郎が好きだったんだから(オタク特有の誇張表現)。

あとはパスワードシリーズが流行ってましたね。こういう少年探偵団系のシリーズがいくつもあって、パスワードシリーズが私の学校では流行っていました。賢い子どもたちが力を合わせて大きな何かを成し遂げる物語は、いつの時代も子どもに人気がありますよね。

青い鳥文庫と岩波少年文庫を卒業した後は、無難に司馬遼太郎や吉本ばなな、江國香織などに移行していった記憶があります。高校卒業くらいの頃は村上春樹と伊坂幸太郎ばかり読んでいました。学生時代の記憶は読書の記憶でもありますね。みなさんが好きだった本も是非教えてください。


Big Love…