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医療費一律3割負担を全面支持したいけど…

こんにちは!
CFP受験生のハマネコ(@hmnk_cfp)です!

2024年2月22日、日経平均株価がついにバブル後最高値を更新しました!

約34年間におよぶ低迷を経て、ようやくの最高値更新
この日が来るなんて、正直思っていませんでした(笑)

そんな歓喜に沸いた1週間でしたが、その裏である意味日経平均最高値更新以上の驚くべきニュースが入ってきました。


医療窓口負担を一律3割に!!


日本維新の会の次期選挙公約です。

私は維新の会とは何のゆかりもない関東人で、政策的にも緊縮派の維新の会はあまり支持していません…
ですが、これに関しては大賛成ですね!

この「誰もが思っていたけど言えなかったタブー」に、泡沫政党ではなく野党第2党である維新の会が踏み込んだのはかなり大きいです。


言うまでもなく、私たち(現役世代)が病院に行った時の医療費は、実際に掛かった金額の3割を負担しています。

一方で安定した収入が無い高齢者にとって、医療費の負担は大きいものであり、一部の高所得者を除けば1割or2割に負担が抑えられています。

しかし制度設計された当時とは違い、日本の少子高齢化は進むばかりです。
高齢者が増えれば必然的に医療費負担が増えますが、それを減っていく現役世代で負担するのは無理が出てきました。
だったら、高齢者にも自分で負担してもらおう。

そうすれば高齢者の負担が増えますが、現役世代の将来負担は軽減されます。

そもそも定期収入こそ高齢者は少ないかもしれませんが、資産は現役世代の比ではないくらい多く保有しています。
100兆円とも試算されているのタンス預金。
この保有者の多くは高齢者です。

おまけに日本には高額医療費制度が存在するので、1回の負担はせいぜい10万円ほどであり、アメリカみたいに「病院に掛かったら破産する」という状態にはなりえません。

「どうせ貯めこんでるんだから、老人は自分の医療費くらい払えよ!!俺たちは生活が苦しいんだよ!!見ず知らずの老人より、自分の生活の方がずっと大切なんだよ!」

これが現役世代の本音ではないでしょうか?


ただし、この少子高齢化問題は今に始まったことではありません。
医療費のひっ迫も、社会保険料の負担増も、前からの課題です。

そこに自民党や旧民主党(現立憲民主党)が踏み込んでこなかったのはなぜか。

それは、投票率の高い高齢者の票を失いたくないからでしょう。

この医療費問題に限らず、高齢者の方が投票率が高いため、政治家は高齢者寄りの政策を打ち出しやすい、という特徴があります。

日本維新の会が比較的現役世代の多い関西都市圏を基盤にしているとはいえ、この問題に踏み込んだのはかなり勇気のいる行動であり、素直に賛同したいです!

もちろん日本維新の会がすぐに政権を担当することは現実的ではないため、一律3割負担の実現性は現時点では薄いと言わざるを得ませんが、今後議論の焦点になればと思います。

もちろん、全ての高齢者が金銭的に余裕のある生活を送っているわけではありません。
でもそれは、現役世代に散財し、あるいは碌に蓄財もせず、老後のことをきちんと考えて生活してこなかった、高齢者自身の責任です。
自らの落ち度を現役世代に押し付けて、のうのうと現役世代の犠牲によって成り立つ社会保障制度に寄りかかり、老後生活を送るというのは、虫が良すぎるのではないでしょうか!?






………………、と自己責任論を振りかざすのは簡単ですが、もう少し深く考えてみましょう。

確かに今の高齢者が現役世代だったころは、すでにバブルが崩壊し、「失われた30年」に突入していました。
しかし終身雇用と年功序列、手厚い社会保障制度はまだ機能しており、「給与こそ上がらなくても、今のまま生活していれば老後は安泰」という認識がまだ当たり前の時代

もちろんiDeCoやNISAなんてありません。
「自分で老後に備えよう」という、現代の風潮は無かったころでしょう。
せいぜい終身保険に入るくらいです。

もし私が同じ時代に社会人生活を送っていたら、今みたいに真剣に資産形成を考えていたか…?
答えはNoだと思います。



少し話が逸れましたね。
一律3割負担については、全面的に賛成ですし、マクロな観点からもそうすべきだと思います!

でもそれは、今の(特に貧しい)高齢者を切り捨てることでもあります。
たまたま自分が「切り捨てられない側」だったから、この政策を支持できるだけではないか。

そんなことも、考えてしまいました。

いったいに何が、正解なんですかね

いやそもそも、正解なんてないんでしょう。
万人が恩恵を享受できる完全無欠の経済政策なんて、存在しないんでしょうから。

ハマネコ


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