催眠で起きるトラブル

催眠でトラブルが起きることはありますが、それは催眠自体の危険性というより、正しく学ばず誤った使い方をする掛け手などが問題であり、トラブルを少なくするには危険性を含めた正しい知識が普及することだと思います。

催眠でトラブルが起きることはあります。催眠に関わることによって、パニック発作や解離性障害や抑うつなど心理的な問題が起こる可能性はあると思います。また、セクハラ、パワハラみたいな嫌な思いをすることもあると思います。

トラブルになった人は大変だと思いますが、トラブルがあったことをもって催眠が危険だというのは言い過ぎだと思います。催眠のトラブルには、催眠自体の問題と掛け手の問題と掛かり手の問題とがあります。トラブルが起きた原因を冷静に分析せずに、催眠自体が危険だとは言えないと思います。

催眠でトラブルが起きたことは否定できないと思いますが、そのことをもって催眠自体が危険だとは言えないと思います。トラブルが起きたことに対する分析を間違うと、催眠自体が危険なものように思えますが、そう言われてしまうのは催眠好きとしては悲しいです。

車の事故の原因は、スピードの出し過ぎ、よそ見とかが考えられますが、車自体が原因だと言ってしまうのは少し違うのではないでしょうか。あるいは、お酒が弱い人がお酒を飲んで急性アル中とか単に具合が悪くなったとき、どんな場面で飲んでしまったのか、誰かに無理に飲まされたのか、そもそもお酒に弱いことを知らなかったのかとか考えるべきで、お酒が悪いというのは違うのではないでしょうか。

催眠のトラブルに関しては、お酒のトラブルに近くて、掛かり手の待ってる特性(催眠に対する反応のしやすさなど)が、原因になりがちです。もちろん、「これはお酒です」と提示せずに飲ませるのは駄目なのと同じように、催眠だと言わずに催眠を掛けるのは駄目ですし、いきなり高い度数のお酒を飲ませるのが危険なように、いきなり無茶な催眠をやることは危険です。

お酒には危険性があるけど、用量用法を間違えず、提供する側も飲む側も気をつければトラブルにならないように、催眠も使い方を間違えなければ、問題は起きないものだと思っています。

お酒は世間的に危険性が認知されてるけど、催眠はそういった認知がないのは問題かなと思います。また、酒の強さみたいな、自身の催眠に対する耐性みたいなものを知っている人は少ないでしょうし、催眠に対する危険性をすごく低く見積もっている催眠の提供者も多くて、構造的な問題は山積ではあると思います。

いずれにせよ、お酒と同じで、催眠でのトラブルを減らすには、正しい知識が普及して、どんな場合がトラブルになるのかを啓蒙する必要があります。そういう気概のある人が増えてほしいと願っています。

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