やる気ゼロからはじめるORS環境 気づいたら最速?ダブルグランドマスターになっていた件


1.はじめに

 9月26日に第30弾カードパック(通称ORS)がリリースされ、同日、『SPY×FAMILY』とのコラボガチャが開始されました。

溜め込んだ資産を全開放!
結果は.…
ノー・フォージャーでフィニッシュしました(執筆時継続中)。
シャドウバースに対しての、やる気がゼロとなりました。

コーチングの依頼もありましたが、
オフラインRAGEであること(参加できない)もあり、
アディショナルカードが実装されるまでは、プレイは極力控え、
ES大会運営のみを行う旨をお伝えし、お断りしてしまいました。

数日後、一縷の望みに賭けて、宝箱イベントでルピだけ増やしておこうという気持ちから、アンリミだけ着手し始めました。

気がつけば、宝箱イベント終了までにアンリミにおいてグラマス達成、
その後、3連休を利用してローテーションもグラマスを達成し、
最速(?)ダブルグランドマスターになっていました。

2023.10.9の時点

 有料記事部分では、使用して最もMPを稼いだオリジナル構築の内容と、プレイの際の、いくつかの簡単なアドバイスを記載しています。本当に簡単な程度です。回し方が分からん!勝てん!という方は、ぜひコーチングもご検討ください。
なお、RAGE予選終了時をめどに、記事は無料公開する予定です。

ローテーション・グランプリ ラウンド1
ローテーション・グランプリ ラウンド2
JCG 2023/10/14 スイスドロー


2.構築編:アンリミテッド

葬送ネクロマンサー

 葬送を累計5回達成すると、
特殊召喚で「征伐の死帝」から「リッチ」と、
ターン終了時に2コスト「悪辣の残滓」が場に残ります。
相手の盤面を排除しつつ、
1ターンのうちに2~4フォロワーを同時展開して、
相手に無理なプレイを強いるのが、このデッキの強みです。

「ラカンドウラ」まで含めると、
場に3フォロワー分の空きが必要となります。
すべての条件を充たしている場合には、
リッチ→悪辣の残滓→ラカンドウラの順に出ます。
手札が7枚以上かつキーカード(ネクロマンスを要するカード)が未だ引けていない場合には、盤面をどれだけ空けるかによって、手札に入るカードの枚数を調整・検討する必要があります。

原則として、
3ターン目ないし4ターン目に「葬送を累計5回達成」ができるようにプレイしていきましょう。
無理に1ターン目から葬送をして、3ターン目に「葬送を累計5回達成」する必要はありません。

葬送を2回以上達成することで
2ターン目に特殊召喚で「ラカンドウラ」が場に出て手札に入る、
3ターン目に特殊召喚で「ラカンドウラ」が場に出て手札に入る、
ことが最優先事項です。

なぜなら、デッキ圧縮ができるだけでなく、
手札の葬送対象のカードが増えるからです。

対戦相手が「安息の領域」や「虚数物体」などの被ダメージカット効果のあるアミュレットを置いてきた場合は、
アクセラレート・1コスト「ケリドウェン」アミュレットから、
4コスト「デスサイズハウンド」が出るようにするとよいでしょう。
盤面を並べておいたところを、「デスサイズハウンド」進化で自壊することで、ネクロインパルスでOTK(ワンターンキル)することができます。
ただし、手札に「デスサイズハウンド」が1枚しかない場合は、要検討プレイとなります。

3.構築:ローテーション

狂乱・復讐ヴァンパイア

 筆者は、ローテ環境は「財宝ロイヤル」がtier1であると考えています。侍従前からの「フォロワーを横並びして攻めるロイヤル」が、
「ロジャー」進化によるコスト消費の踏み倒し、
条件達成時の「バルバロス」のコスト消費の踏み倒しにより、
規定PP消費量以上の動きが許容されているのですから、強いのです。

「財宝ロイヤル」は、7ターン目に15点近いダメージを稼ぐことができ、
ダメ押しで8ターン目に最高で20点以上のダメージを叩き込むことができます。
言い方を変えると
「7ターン目にリーサルを迎える環境」とも表現できそうです。

そうすると、
「財宝ロイヤル」以外のデッキで勝ち筋のあるデッキを探るとすると
以下の3パターンから考えることになります。

(A)先攻7ターン目より前にリーサルを狙えるデッキ
(B)先行7ターン目のリーサルを回避して
    後行7ターン目にリーサルを決めるデッキ
(C)先攻7ターン目のリーサルを回避して
    ロングゲームを仕掛けていくコントロールデッキ

例として、
(A)は、スペル&土ウィッチ、武装ドラゴン、狂乱・復讐ヴァンパイア
(B)は、葬送ネクロ、回復ビショップ、機械ネメシス
(C)は、進化ヴァンプ、体力マシマシのネメシス(サテライトインベーダーが入る構築)
などが挙げられます。

これらのなかで、最も勝率が良く(他デッキに対して不利が少ない)、
高速回転で回すことができたデッキが「狂乱・復讐ヴァンパイア」でした。

しかし、
よくある「狂乱・復讐ヴァンパイア」デッキでは、
復讐(10点以下)に入ることで、
ヴァンパイアのミラー戦だけでなく、
武装ドラゴンや葬送ネクロから逆転リーサルを取られるという弱みがありました。

「狂乱7回」という条件を達成しようとすると、
どうしても5ターン目には、体力10点に近づいてしまいます。

そこで、1ターン分リーサルが遅れてでも、
相手からの不意のリーサルから逃れるために、
復讐に入る方向とは真逆のカードを2枚ずつ採用しています。
それが、5コスト「ハウリングデーモン」と「デモンビーター」です。
ともに、5ターン目に体力回復(復讐調整)するために機能させます。

もっとも、
「デモンビーター」は、アクセラレート2で使用して、
盤面を広げる際の守護として機能させることが多いです。
(対ロイヤルなど、後攻6ターン目以降に相手のリーサルを回避する目的で、5コストで横並べする余地があります。)

逆転リーサルの手段を持つデッキタイプが相手の場合には、
「復讐」に入って相手にターンを投げるようなプレイは極力避けて、
必ずこちらのターンかつリーサルが狙えるときに限り、復讐状態に突入するように意識しましょう。
この点を意識できるかどうかで、勝率が大きく変わるはずです。

3コスト「ディアボロス・ヘドネ」、
4コスト「エンペラーフィスト・ガロム」、
5コスト「ハウリングデーモン」は、
どれも大量打点を生じさせるキーカードですが、
これらのカードは自傷することで、
無理やり復讐状態に入れたり、狂乱7回を達成させることも可能です。

多くの試合において、
「ディアボロス・ヘドネ」は、進化可能となるターンから、
(4ターン目であれば、ターン開始時に狂乱カウント5回で、1コスト自傷+「ディアボロス・ヘドネ」進化で狂乱7回達成)
盤面除去&疾走をすることになりますが、
相手が武装ドラゴンの場合(レーヴァテインドラゴン・ディフェンスモード)など、安易に場に出さず、進化・疾走するタイミングは要検討です。進化前に「ディアボロス・ヘドネ」を素出しすることは、極力避けたいプレイになります。

「ディアボロス・ヘドネ」が手札に2枚以上来てしまったときは、
2コスト「眷属の飼育」→融合「血族の養育」でEPを回復することも視野に入れてください。
融合のタイミングは、次ターンに疾走カードを進化することが悟られないように、使用する直前まで控えたほうが良いでしょう。

わたしは、
1コスト「韋駄天のパシリ・マロン」は、復讐時にしか場に出しません。
1コスト「シルバースナイプ」は、狂乱7回達成後に打ちたいカードですが、1枚に限り狂乱7回達成前にフォロワー除去で打つこともあります。
2コスト「バロン・グレートフィール」のチョイス先は
原則として「パンサーレオ」を、
例外として、対ロイヤルの場合に限り、「渇望のオウルキャット」を検討してください。
こちらの手札に除去手段がない場合は、
ロイヤル側の2コスト「極彩の美剣士」(1/3)が、
守護として立ちはだかるからです。

5コスト「終焉の魔狼・フェンリル」は、復讐時に進化することで、疾走2回攻撃できることも忘れずに。

2023/10/14 加筆

 ロイヤル・ビショップが多いであろう狙いで、メタっていきました。
ネメシスは進化ターンまで何も置けないという事故が2回あり、結果としてBO3の試合を落としています。
そこまで事故るデッキではないはずなのですが…うーん。
 最後の試合では、ロイヤルを2タテして気持ちよく終われました。

構築内容は変えていません。
コントロール・ネメシス

4.おわりに

 アンリミテッドのデッキは、
最速で5ターン目に、平均して6ターンで試合が終わるため、高速で回すことができます。

また、ローテーションのデッキも、
最速で4ターン目に、遅くとも7ターン目(それ以降、粘っても無駄なときはリタイア)、平均して5~6ターン目に試合が終わるため、1試合あたり5分ほどと、高速でMPを稼ぐことができます。

体感ですが、
ランクマッチでの勝率が7割強を超えると、
ある程度勝率を下げようとするシステムが作用するのか、
手札やマッチングにおいて、強烈な調整が入る感覚があります。

3連敗したタイミングでいったん休憩して時間を置くか、
そのまま7~8連敗まで進めるか、
異なるデッキ(別の枠)に一時的に変えるなど、
小手先のテクニックを試みてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?