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100kmウォークを完歩するために (4)

最後は本番&その後についてまとめたいと思います。

出走する?しない?

2回目の挑戦時に迷ったのはこれでした…。

これはエントリーして,お金も振り込み,練習もバッチリして,その後に出てきた問題です。

というのも2回目,2022年6月のTokyo Xtreme Walkは,前日&当日の朝が雨模様だったんです。

スニーカーは大抵,通気性が良いので雨の日に履いたりしたら,靴の中が雨水で大変なことになりますよね。そして,足がぬれてふやけると,即,マメに繋がってしまいます。

さらに,傘を差して歩くわけではないので,雨合羽も蒸れるし,路面の状況も良くないし…。景色もそんなに楽しめないだろうし。

と,思うと,もうDNS(Do Not Start)で当日,出走取りやめをするのがベスト。

このときは,出走して2時間くらいしたら晴れになる予報だったので,結局出走し,結果的に雨もすぐ止んだので良かったのですが…

この記事のような情報を必要となさる方は,雨天の場合はDNSにするのが正解だと思っています。お金を払って無駄に辛い思いをするだけでは意味が分かりませんしね。

ペースはどうする?:序盤

初回にも書きましたが,参加者は一般人にしか見えませんが,その多くはアスリートです。

「練習したし,コンスタントにキロ12分〜10分だから大丈夫だよね」と思って参加してみても,周りはめちゃくちゃ早く…

「まわりは完全に普通に歩いてるのに,これ以上だと私は完全に小走りにしないとついて行けない…」「なんでみんなこんなに早いの…」みたいな感じになります。

スタート直後は特に,いろんなペースの人が入り乱れますので,ペースがつかめません。

ランニング用のスマートウォッチやセンサー類で,ペースが把握できるようにしておき,基本的には練習の時と同じ〜周囲に併せて気持ち速いくらいのペースで歩くのがベターだと思います。

Tokyo Xtreme walkに限ると,序盤は信号も多く,ちょこちょこ止まるし,だんご状態で,抜くのも,抜かれるのも大変なので,ここはお散歩気分・のんびり気分が大事です。

ペースはどうする?:序盤の中頃

序盤20キロ位を越えてくると,後発スタートの超上級者が猛スピードで追い抜かして行く程度で,概ね参加者間でのペースが安定してきて,追い抜き・追い越されの頻度はぐっと減ってきます。

明るくて,体力ゲージもまだまだ余裕なので,ここは気持ちよく歩いて行けばOKかなと。

ペースはどうする?:序盤の終盤&中盤

30kmを越えてくると,ちょっと歩き飽きてきて(特にTokyo Xtreme walkに限ると,茅ヶ崎の海辺は景色の変化が少ないので,良い場所なのですがさすがに退屈…)ペースも落ちがちです。

第1CPが30km位にでてくると思うので,そこを目的に頑張り,そこでいったん休憩を挟んでもろもろ気分転換しましょう!

ここを越えると時間的にはだんだん夕方から夜。暗くなってくると,ちょっとモノさみしい気分にも…。夜目に慣れていないこともあって,ヘッドライトはまぶしい,道は見えにくい,などなど,地理に疎いと不安も出てきます。

ガシガシ歩いて行きます。

ペースはどうする?:中盤以降

基本的に,練習では体験していない未知のゾーンです。
足の痛みが出てくる,そのうち,痛いのがデフォルトになるし,深夜〜早朝でなんか変なテンションに。

気力の勝負になってきます。

賛否が分かれますが,ペースが近い人を見つけて,ある程度の距離をおきながら,ひたすら後を付いていく…というのがベターかと。

もちろん,後をあまりにピタッと付いていくのは,やられたら不気味ですし,プレッシャーにもなるので,距離の取り方は大事です。また,信号待ちなどのタイミングで対象を適時切り替えていく,などの配慮も大事ですね。

メンタル?の保ち方

私は気楽な一人参加なのですが,代わりに,おしゃべりもできないので,何もないととても退屈です。

そこで練習含め,基本的にはずっと音楽を聴きながら歩いています。最近はネックストラップタイプだと10時間連続対応のBluetoothヘッドフォンもあるので,これを2つ持って行き,充電もすれば,24時間余裕です。

もちろん,ヘッドフォンは片耳のみに着用して,周囲の音を聞こえるようにしておきます。

おかげで楽しく歩けています。

あとは,ボランティアの皆さんが各所にいてくださるので,適時,イヤフォンを外してお礼を述べたりしてると,ちょうど良い感じ。

参加者の皆さんは,それぞれ色々あると思うので,道ばたに座り込んで居られたりする方には声を掛けたりしますが,それ以外はこちらからの声がけは遠慮しています。

意外と情報が無いレースの後のこと

100km歩いたりすると,股関節もめちゃくちゃすり減るのか,関節のつなぎ目部分が痛んで来ます。未知の痛み…。

ゴール後,止まると,関節が固まって本当にまったく動けなくなることも…

マメも大きいのが沢山(ちなみに潰れない限り,潰さない方が治りが早く,痛みも少ないので,放置するのがオススメ)。

そもそも徹夜な上に,肉体を酷使しているので,30代後半以降の身としてはもう疲労度はMaxです。

お家やホテルに着いたらお風呂で体をほぐし,十分睡眠をとることが大事です。また,しばらく歩くのも大変なので,食べ物や飲み物も2-3日買いに出なくて済むように,レース前に全部準備しておくと良いですね!

さて,レースが終わってようやくベッドに入る際,交感神経の高ぶりと体の痛みで睡眠の質が悪くなりがち(眠いんだけど,いまいちしっかりは眠れない状態になりがち)で,回復速度があがりません。
寝る前にひとまず市販薬のロキソニンを飲んで,各所の炎症(&痛み)だけでも抑えておくのがオススメです。

ちなみに,私はレース後2日は完全OFF,その後もテレワークにしているので,それでなんとか…。

一応,レース後2日もすると部屋の中はぎりぎり普通に歩けます(それまでは,生まれたての子鹿…)。が,外を歩いてると,ちょっとの段差も越せず,バリアフリーの大切さ・ありがたさを実感します。

通常モードに戻るまで1週間は掛かるでしょうか?

頑張って100kmのゴールをとるか,無理せず,体力的にも十分余裕があるうちにリタイヤして,家庭やビジネスの継続性をとるか,この辺りの考慮も大切ですね。

その他: 練習と本番は同じ装備で

どこか他のサイトで「練習でやってないこと・ものを本番に持ち込んではいけない」というメッセージを見かけました。

色々練習して&100kmウォーク後も長距離のお散歩を繰り返している身として,これは本当にそうだなと思います。

「本番だから,新品の靴・靴下・お洋服で行こう!」「XXXテープ,高いから本番で使おうと思って,今日が初投入」。
そう,そういう気分になりますよね!?テンション上がるし!!

でも,テープの張り方を失敗したり,変なところが擦れて痛みが出たり,「なんかちょっと使いづらいな…」みたいなことがあったり…普段しないことを急にやると,思わぬトラブルが出てきやすいです。私も靴下で一度,失敗経験があります…。

「あ,この問題,XXXゼミで昨日やったところだ…!」みたいな感じになるのがベスト。練習で事前に問題を洗い出し,練習で見つけた一番良い組み合わせで挑んでください!

最後に

なんだかんだ言って100kmを歩く経験,しかもイベントとして,いろんな人と歩く経験は貴重なモノですし,楽しいです。

是非,しっかり準備して,怪我や痛みを最小に,楽しくチャレンジしていただければと思います。がんばってください!!


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