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公認競技会が行われる各会場の特徴と戦い方について

 こんにちは、低男産業です。

 今回はミニ四駆公認競技会が行われる会場の特性や戦い方について書いていきます。

 地元以外の地方の公認競技会へ遠征をした事がある方なら感じた事があると思うのですが、同一のレイアウトでも会場によって傾斜や気温の変動などの特性が違う為、会場が違うだけで最適な走らせ方は変わります。
 もちろん会場の環境は天候や季節などに大きく左右されるものですから、参考程度にはなりますが興味のある方は是非お読み下さい。自分の地元で行われる会場の特徴を知りたい方の参考になれば幸いです。

①品川シーサイドフォレスト・オーバルガーデン(東京)

 東京大会ではお馴染みの会場ですね。品川シーサイドでは2004年から公認競技会が行われています。(当時はダンガンレーサーのみの開催でした)

 ここは屋外会場で屋根が無い事もあり、時間ごとの気温と湿度の差が大きいです。地下1階のオーバルガーデンは周りがビルに囲まれているので日向の位置がよく変動し、ビル風も強いです。自分が走行する時のコース付近の日向の位置はチェックしておいたほうが良いでしょう。また風が強いので冬から春にかけては寒さ対策もしっかり行う事をオススメします。
 
 オーバルガーデンは排水の関係で中心から外側に向かって下り傾斜が付いています。会場に着いたらまずはコースの置いてある位置と向きを見て、ジャンプセクションに対して傾斜がどの向きなのか確認しましょう。A面とB面でも傾斜の付き方が違うので自分が走らせるコースは特にチェックです。

 考え方としては下り傾斜になる程ジャンプセクションが難しくなりやすいイメージです。なので傾斜がある時はブレーキを強めたり、モーターをワンランク落とすなどの工夫が必要になります。上り傾斜の場合はその逆の考えです。

 天候によっては1階イオン前にあるジュネーブ広場で開催されます。ここは屋根があるのですが、吹き抜けになっているので風があり、その為雨が降っている時は雨がコースまで流れてくる時もあります。コースが濡れているとタイヤが滑ったりブレーキが効かなくなるので注意しましょう。
 晴れている場合は午後になるとコース付近に日が射しやすいです。特に夏場は熱中症に気を付けましょう。

②おもちゃ王国(岡山)

 岡山大会はおもちゃ王国で行われます。年始の開幕戦は岡山大会が多いので、新年最初のチャンピオンズとチャンピオンズ継続者が決まる重要な会場でもあります。

 ここは屋外会場なので午前午後の気温差は勿論ですが、会場に池があるので冬場は特にとても寒いので寒さ対策はしっかりしましょう。ピットエリアにはテントが設置されていますが、限りがあるので入れなかった場合は広場のピットエリアにテントを持参するのも手でしょう。寒さ対策は一見競技には関係無いように思いますが、寒くて手がかじかんでいるとセッティングに時間が掛かったりミスの原因になります。公認競技会は1日がかりで行われるので体調も崩さないように気を付けましょう。

 岡山は2面展開で行われる事が多いですが、車検場の関係でほとんどコースが向い合せに設置されます。傾斜がA面とB面で違うので注意しましょう。

 コース付近の路面がカーペット等敷かれていないので埃が多いのが特徴で、グリップが低いタイヤだと進みにくく直進性が落ち不安定になりやすくなります。また路面がアスファルトなのでコースアウトするとタイヤが傷つきやすいです。本番用に使うタイヤは予備を持ち合わせる事をオススメします。また屋台が出ているのでちょっとしたお祭り気分が味わえるのも良いですね。

③仙台サンフェスタ(仙台)

 年に2~3回くらい仙台大会が開催されますが、仙台サンフェスタで行われる事が多いです。こちらは屋内会場で空調が効いているので冬は暖かく、夏は涼しいです。快適で傾斜も少ないのですが、逆に言うと良いコースコンディションで行われる為、レイアウトにもよりますが他の会場に比べて完走率や完走タイムが上がりやすい傾向があるように感じます。速度域が高くても対応出来るようにモーターや電池の準備はしっかりしていきましょう。

 特に冬場は他の屋外会場とのタイヤグリップやモーターの差を考慮したセッティングを考える必要があると思います。

 レース以外の部分だと仙台名物の牛タンが美味しいので遠征で行かれた際は食べて帰るのがオススメです。2015年に地下鉄の「卸町駅」が出来たので公共交通機関でのアクセスも良くなりました。

④つま恋リゾート彩の郷イベントホール(掛川)

 掛川大会は春と夏に開催される事が多いです。会場の特徴としては森に囲まれた屋外会場で、春はやや寒く、夏はかなり気温が高くなりやすいです。春は花粉が多くて夏は湿度も高いので、環境としては現在開催されている会場の中で一番過酷かもしれません。花粉症対策、熱中症対策は万全にして行きましょう。

 掛川もコースは2面展開が多いですが、A面もB面も同じ向きに設置される事が多いので傾斜対策は2面共同じにしやすいです。ピットエリアはコース上の階段部分にもあり、通路がやや狭いですがコースを2面共見ながらピット作業が出来るのでオススメです。

 また公認競技会ではないですが12月には「つま恋カップ」という5レーンをたくさん走らせられるイベントが毎年開催されています。ミニレースに勝つとポイントを貰える形式で、ポイントに応じた景品と交換出来ます。(レアパーツが当たる事もあります。旧タグのパワーダッシュや限定色のシャーシなど) クリスマスパーティーや温泉もあるので家族や友達とのレジャーとしても楽しむ事が出来ます。

⑤京セラドーム大阪・9階スカイホール(大阪)

 大阪大会は京セラドームの9階で大会が行われます。室内会場ですがコース付近には横向きの傾斜があり、空調の真下で行われるので空調の入り方によって路面温度が変わるシビアな会場です。
 岡山と同じくA面とB面が向い合せになる事が多いので、傾斜対策等も2面違う対策が必要になります。

 以上の特徴から室内ではあるものの、毎回レース展開が荒れやすい傾向があります。予選と決勝で走りを合わせる事が難しいので全車COも多いです。完走重視でスピードを抑えて走りたい所ですが、関西の選手はスピード重視の方が多いので、置きに行くと速度負けする事も…。

 また会場が細長い構造上、ピットエリアからコースまでの距離が結構あるので、レースに並ぶ時はレース終了ギリギリにならないように余裕を持って車検場まで行くと安心です。締め切られてレースに間に合わないと元も子もありません。大会当日に野球の試合やアーティストのライブ等が重なっていると周辺の駐車場が混みやすいので、お車でお越しの方は余裕を持って行かれるのをオススメします。

⑥テクスポート今治(愛媛)

 愛媛大会はテクスポート今治という屋内会場で行われます。ここで傾斜が少なく、気温も安定しているので会場のコンディション自体は良いほうです。

 最近は1面展開で行われているので、2面展開と違って1面のみに対策を絞れるのですが、1面の場合は全クラスの選手が1日同じコースを走らせる事になる為、時間が経つ程コースのズレやスタッフによるコース修正が頻繁に行われるのでコースコンディションが1日の中で何回も変わりやすいです。特にジャンプセクション付近は小まめにチェックすると良いでしょう。

 以上の特徴からコースコンディションの変化を捉えるのが上手い選手が勝っている会場の印象です。当日の会場には屋台が沢山出ていて「焼豚卵飯」や「あこうラーメン」などの名物も食べれて、すぐ近くにお寿司屋さんやスーパーがあるのでご飯には困りません。 車で遠征の際は道中で「尾道ラーメン」を食べるのも良いですね。

⑦グリーンランド・レインボードーム(熊本)

 グリーンランド・レインボードームは屋外会場で屋根はあるのですが吹き抜けになっています。なので夏は暑く、秋~春はやや寒いです。屋根が結構高めの位置にあるので雨が強い時は吹き込む事がある事や、時間帯によっては日差しがコース付近に射しこみます。

 またこの会場最大の特徴は入り口側に向かって全体的に下り傾斜が付いている事です。最近では1面展開が多く、結構大きめの傾斜の影響でコース設置の向き次第で他の会場よりも完走しやすかったり、完走しにくかったりと難易度が違う事が多いです。

 最近ではスプリングGPやジャパンカップの時期で比較的シーズン序盤で熊本大会があるので、マシンのセッティング傾向がまだ固まってない段階で大会が開催される事が多いです。その為セッティングを早い段階で掴むのが上手い選手がよく勝つ印象があります。

 晴れている時は大体決勝戦辺りの時間になるとコース付近に西日が当たり、路面温度が上がる傾向があるので速度超過にならないように調整が必要です。

 九州地方の選手も関西地方同様、スピード重視の方が多い傾向があるので予選では速度抑えめだとスピード負けのリスクが高くなるイメージがあります。高めの速度域に対応出来る準備はしておいたほうが良いでしょう。また九州の各県ごとにチームが存在し、チームTシャツを着ている人が多いのも特徴です。

 余談ですが朝の入場時はグリーンランド開園前に入場出来るチケットが早く行くと購入出来るのですが、そのチケットの購入時間を逃すと正規の開園時間まで待つ必要があるので、開園前に行かれる方はそちらで早めに入場するのをオススメします。

⑧シャトレーゼ・ガトーキングダム(北海道)

 ここはシャトレーゼホテル内のパーティ会場で大会が行われます。路面は柔らかめのカーペットになっているので衝撃を吸収しやすく、空調も安定していて暖かい事が多いので速度域が他の会場に比べると高くなりやすい傾向にあります。

 1面展開が多いですが、カーペット路面でコースがズレにくい為かコースコンディションの変化は少なめではあります。しかし油断はせず、走らせる前に必ずコースチェックをしてから車検場に並びましょう。北海道地方でも九州地方のようにチームTシャツを着ている選手が多く、とても盛り上がっていて、特に決勝戦では地元の選手への応援がとても暖かくて熱い印象があります。

 会場はリゾートホテルなのでやや高めではありますが、遠征で行かれる方は家族や友人と泊まるのもオススメです。温泉やビュッフェやシャトレーゼのお菓子が食べれるのでレース以外にも楽しめると思います。

⑨ツインメッセ静岡(静岡)

 ツインメッセ静岡は例年ジャパンカップの地区大会とタミヤフェアが開催され、タミヤフェア期間中にステーションチャンピオン決定戦とワールドチャレンジが行われます。

 ここは傾斜は少なめではありますが、室内会場の中ではかなり広い会場であり、参加人数も多いので熱気がこもりやすい印象があります。予選と決勝の時間帯では会場にいる人数や空調の効き方が変わるので小まめに温度計で室内温度を把握しておくと良いでしょう。

 ステーションチャンピオン決定戦やワールドチャレンジは海外の代表選手も参加する事もあり、いつもとは違う空気感があります。海外の選手と交流が出来る貴重な大会ですので、少し勇気はいりますが話しかけてマシンを見せて貰ったり、一緒に写真を撮るのが良いでしょう。やはり海外のトップ選手なので皆さんマシンがとても加工技術が高くてカッコ良い印象です。

 また、競技会ではないですが毎年5月には静岡ホビーショー&タミヤ本社見学会があり、夏の新製品やジャパンカップのレイアウトと日程が発表されるのでミニ四レーサーにとっては夏のビッグイベントに向けて期待が高まる楽しい時期です。

⑩福井産業会館(福井)

 福井大会は毎年ジャパンカップ期間に行われます。傾斜は比較的少ないですが、夏場のみ開催される事と、コースのあるメインエリアはやや狭め室内会場なので熱気はこもりやすいです。コース付近の温度はシビアに変化するので走行前には気温の確認を忘れず行いましょう。

 福井は地元選手以外にも関東や関西から遠征して参加される方も多く、様々な地方からの参加者が見られます。

 余談ですが、福井大会代表の選手はジャパンカップファイナルで優勝する確率が高いというジンクスがあります。福井はパワースポットかもしれませんね。

⑪ハイブ長岡(新潟)

 こちらの会場も福井と同じくジャパンカップ期間のみ開催されます。室内会場で特性は福井産業会館と似ていますが、福井よりも室内が広く空調がよく効いているので気温は低く過ごしやすいです。気温が低いとタイヤのグリップが落ちるので、ジャパンカップ2016の「バーティカルチェンジャー」やジャパンカップ2019の「ライジングファントムチェンジャー」などのグリップが必要とされるセクションの難易度が上がりやすいので注意が必要です。

 公認競技会会場では数少ない日本海側での開催会場なので魚類や、地元名物のへぎ蕎麦などが美味しいので遠征で行かれた方は是非食べて帰るのをオススメします。

⑫MEGAWEBトヨタシティショウケース(東京)

 メガウェブは2012年にジャパンカップが復活してから毎年「ジャパンカップチャンピオン決定戦」が行われる会場です。その年のジャパンカップ日本一が決まるだけあって注目度も高く、毎年数々のドラマが生まれるミニ四レーサーの聖地と言える会場かもしれません。

 当日はチャンピオン決定戦の前にジャパンカップ当日枠をかけたレースも行われます。(東京大会EX)
 スケジュールの都合もありオープンクラスはいつもの東京大会よりも抽選の倍率は高く狭き門となりますが、当選すれば参加人数が少ない点ではチャンスとも捉えられます。
 2014年までは2~3面展開で当日枠が行われてましたが、最近では1面展開の事が多いです。レースの傾向としては傾斜が少なく1面での展開、更にジャパンカップ最終戦である事からセッティングが詰まっている人が多い為、速度域がとても高いです。それまでの地区予選の優勝タイムよりも速いタイムでの優勝も多いです。
 チャンピオン決定戦ではレイアウト変更がされますが変わらない箇所もあり、当日枠優勝選手はコースの癖を攻略しているのでチャンピオン決定戦でも良い走りをする事が多く、当日枠を勝ち上がって日本一になった選手も存在します。
 東京大会EXはジャパンカップに出場する最後のチャンスなので、悔いのないよう攻めるように走る事が大切かもしれません。

 惜しくも敗退してしまった選手もチャンピオン決定戦まで観ていかれる事をオススメします。「チャンピオンズ」、「ジュニアクラス」、「オープンクラス」の各代表選手はオーラもあり素晴らしい走りをします。特別な雰囲気と代表選手の走行を直接見て感じる事でモチベーションが上がるでしょう。

 代表選手になりチャンピオン決定戦に出場する選手は当日ゼッケンを着用したり、選手専用ピット内でのピリピリした緊張感があるので普段とは違うメンタル状態になると思いますが、舞い上がらず冷静にセッティングをする事が大切になってくると思います。(中々難しいのですが…)
 前入りする人は当日の緊張を抑える為に前日にメガウェブに訪れておくのも良いかもしれません。

⑬タミヤ本社スペクトラムホール(静岡)

 タミヤ本社はその年の最終レースである「チャンピオンシップ」が行われます。2010年までは普通の公認競技会も行われていて、ミニ四駆PRO復活直後には月一で大会開催されたり、ロビーや食堂がレース会場に使われていた事もありました。

 チャンピオンシップとはチャンピオンズ認定者のみ参加出来る、その年のジャパンカップチャンピオンとワールドチャンピオンも含めた日本一を決める現在の公認競技会では最高峰に位置するレースです。
 翌年のチャンピオンズ認定期間延長が決まっていない選手にとっては、敗退するとオープンクラスへ戦いの場を移さなくてはならないので会場内の雰囲気は普段よりも緊張感があります。
 毎年コースレイアウトは「チャンピオンズロード」という、同年のシーズンレースに使われた難セクションが全て複合された最高難易度レイアウトになっていて、完走するだけでも難しいです。

 スペクトラムホールは比較的暖かい室内で、カーペット路面なのでコンディションは良いほうです。
 当日は半日近くの練習走行時間があるのですが、参加者全員がチャンピオンズなのでセッティングや平均タイムが早いスパンで刻々と変化していきます。
 本選はくじ引きにより対戦が決まり、基本的に1対1で行われます。両者COの場合は電池交換セッティング変更無しで、どちらかが完走するかギブアップするまで永遠に試合が続きます。(過去には10回以上再レースした激闘もありました)
 1回戦から優勝決定戦までアルカリ電池の支給はなく、全て自前の電池を使うので、再レースになった場合の事も考えると垂れにくいネオチャンプを使うのが良いでしょう。 毎年電池に関する管理が上手な選手が上位まで勝ち上がる傾向はあると思います。
 また前年度のチャンピオンシップ優勝者はシード選手として3回戦からの登場になり注目されます。

 レース後には「チャンピオンズ特別表彰選手」の発表も行われます。特別表彰選手とはチャンピオンズにおいて長期間の在籍や、目覚ましい成績を残し、タミヤから永年チャンピオンズ出走権利を与えられる選手です。(所謂殿堂入り制度です)

 2020年現在ではチャンピオンズ特別表彰選手は10人おり、それぞれ「5年継続」、「通算10勝など」、「シリーズ全制覇」等の条件をクリアしています。 未だ「タイトル全制覇」の条件を成し遂げた選手は存在しないのでいつか達成者が現れる事に期待がかかりますね。

 チャンピオンシップ終了後にチャンピオンズ認定期間が終了してしまった選手の中にはモチベーションが下がってしまう人もいると思いますが、ミニ四駆自体が出来なくなる訳ではないですし、もう一度オープンクラスを優勝して出戻った選手もこれまでに10人以上はいます。
 チャンピオンズ認定期間終了後は参加ペースが落ちたり公認競技会と疎遠になる事もあるとは思いますが、勝つ事だけが全てではないのでミニ四駆は引退はせずに続けていってほしいと切に願います。

 今回は公認競技会が行われる各会場についての特性についての記事でしたがいかがでしたか。公認競技会に限らずですが、会場の傾斜や気候等の特性を意識しながらセッティングする事で更にレースを有利に進める事が出来ると思います。

 今回の記事では寒さ対策等のミニ四駆には直接関係無いような部分にも触れましたが、防寒や熱中症対策はとても大事です。寒くて手がかじかんでしまっては、セッティングやメンテナンスに時間が掛かりますし、最悪ミスをする可能性もあります。出場する部門にもよりますが、公認競技会では大体半日以上は会場にいる事になりますので体力消耗を防ぐ事は大事です。体調を崩しては元も子もありませんのでしっかり準備をして出場しましょう。

 次回の低男産業noteもよろしくお願いします。

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