特別編:公認競技会チャンピオンズ名レース集
こんにちは、低男産業です。
今回の記事は低男産業note特別編という事で、公認競技会のチャンピオンズの名レースをご紹介したいと思います。(あくまでも筆者の主観になりますのでご了承ください)
「チャンピオンズ」とは2014年から発足した制度で、公認競技会オープンクラスの優勝者のみが出場出来るクラスです。タミヤがミニ四駆公認競技会におけるミニ四駆レーサーの最高峰と称するクラスなので、毎回ハイレベルな戦いが繰り広げられていてこれまで多くのドラマが生まれてきました。
強豪選手の走りは見るだけでも参考になると思いますので、公認競技会に出た事がある方も、初心者の方も是非お読み頂ければ幸いです。
レース動画は各地の公認競技会で主に決勝戦の動画を撮影してくださっている、こっすうさんのYouTube動画を引用させて頂きました。
↓こっすうさんのYouTubeチャンネルはこちら↓
ミニ四駆GP2014 ニューイヤー岡山大会 チャンピオンズ優勝決定戦
こちらは記念すべきチャンピオンズ第一回大会のレースです。この日は第一回大会ということもあり、チャンピオンズの参加人数は8人でした。いまの競技会と比べたら参加人数は少ないですが、既にチャンピオンズらしいハイレベルなレースが繰り広げられていました。まだこの段階ではチャンピオンズの残留制度については制定されていなかったので、優勝した茶選手はかなり控えめなガッツポーズをしていますね笑
このレースから始まったチャンピオンズは2020年5月現在、第194回大会まで回数を重ねています。今後も200回、300回とチャンピオンズのレースは続いて行きますが、いつまでも熱いレースを続けていきたいものです。
ミニ四駆GP2016 オータム東京大会 チャンピオンズ優勝決定戦
こちらは現特別表彰選手なおち選手が2016年にチャンピオンズを優勝した時のレースです。レースの展開はなおち選手が途中最下位になるも、4周目後半に3位に浮上。最終周ラストのアイガー下り着地でトップがコースアウトし、ゴール前のデジタルカーブで逆転して見事優勝します。
走りを見るとわかると思いますが、なおち選手の絶妙なブレーキングとグリップ調整によりバンクとデジタルカーブの抜けがとてもスムーズで、それが最後の大逆転に繋がりました。
チャンピオンズは1年間で1度も優勝出来なかった選手は翌年はオープンクラスに降格する制度であり、この時は年内の残レース数があと3回というある意味崖っぷちの状況でした。なおち選手は翌年以降も優勝を重ねて特別表彰選手に認定されますが、この日のレース結果が違ったものであればもしかしたらその後の色々なレースの結果が変わっていたかもしれません。 数多くのレースの中で最もチャンピオンズに影響を与えた1レースだったと思います。
ジャパンカップ2017 東京大会3 チャンピオンズ優勝決定戦
こちらは現特別表彰選手のUmiji選手がジャパンカップ2017東京大会3で優勝した際のレースです。
序盤から1コースのカメ選手が終始リードを広げていきますが、レース終盤にUmiji選手が猛追。リードの差は大きく、レースを見ていた誰しもがカメ選手が逃げ切ると思いましたが、Umiji選手が最終周のルーズロードをスムーズに抜け、オメガバンクで逆転しレースを制しました。
この日のコースレイアウトではスタート後にあるスロープが鬼門でほとんどのマシンがスロープでCOしていました。優勝決定戦では2台共コーナーフェンスのギリギリまでジャンプする、いわゆるエアターン状態で、コースアウトするかしないかの瀬戸際を攻めています。お互いギリギリを攻めた中で僅差のゴール、まさにミニ四駆公認競技会の最高峰と謳われる所以を体現した1レースでしょう。
その勢いのままUmiji選手はジャパンカップ2017チャンピオン決定戦で優勝しチャンピオンズ日本一となります。日本一になる為のルートとは本当に極限な物だとひしひしと感じますね。
ミニ四駆GP2018 スプリング東京大会1 チャンピオンズ優勝決定戦
こちらは現特別表彰選手YAZAWA選手が2018年に優勝したレースです。ちなみにこのレースでの優勝によりYAZAWA選手はチャンピオンズ5年継続が確定し、特別表彰選手に認定されました。
序盤から2コーススタートのマッキー選手がトップを走りますが、YAZAWA選手がコーナーやバンクで伸びてじわじわと追いついてくる展開です。
昔からのYAZAWA選手の作品の走らせ方の特徴なのですが、コーナリングがとてもスムーズで速く、最後までタレずに速度を保ったままスタートからゴールまで走り切ります。 これは競技歴25年以上のベテランならではのミニ四駆への理解が生み出す熟練の走り方であり、この時のレイアウトはコーナー数も多く、コース全長も長かった為まさにYAZAWA選手の芸術的な走りが生きたと言えると思います。
ジャパンカップ2018 愛媛大会 チャンピオンズ優勝決定戦
このレースでは低男産業メンバー案LUKE選手とベテランレーサーハム選手のお互い一歩も引かないデッドヒートが繰り広げられました。ゴールの僅差を見てわかるように、ジャンプの着地やロッキングストレートでわずかにロスをしたほうが負けとなる程紙一重のレースです。
案LUKE選手とハム選手はダンガンレーサー時代からのライバル関係であり、当時から数多くの戦いを繰り広げてきましたが、10年以上経っても変わらず戦っている姿は感慨深い物があります。
前述のジャパンカップ2017のUmiji選手と同じく、案LUKE選手はその後のチャンピオン決定戦で優勝し日本一となりますが、やはり日本一へのルートはギリギリの戦いを制した先にあるものですね。
ミニ四駆ジャパンカップ2019 福井大会 チャンピオンズ優勝決定戦
こちらは現チャンピオンズのshige選手が優勝した時のレースになります。やや見切れていますがスタート後のデジタルゾーンとスロープ下りでマシンが横向きになり、あわやコースアウト寸前の危機でしたが最後まで走り切り見事ゴールしました。 走らせた事がある方ならわかると思いますが、ジャパンカップ2019のコース「ミラクルバロンサーキット」は難セクションがとても多く最初から最後まで気が抜けないレイアウトでした。
ゴール後にshige選手が男泣きをする感動的なシーンがあり、ミニ四駆公認競技会にかける熱い思いがこちらにも伝わってきます。まるでミニ四駆の漫画のように、レーサーの努力にマシンが答えたかのような走りをしていたと感じる1レースでした。
ミニ四駆GP2019 ウインター東京大会 チャンピオンズ優勝決定戦
こちらは現特別表彰選手Ryu-1 aka 加速王選手が優勝し、2019年公認競技会グランドスラムを達成したレースです。まだ記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
他の追随を許さず終始ぶっちぎりでただただ「誰よりも速かった」、その一言に尽きます。この日のコースレイアウトはフラットに近かった為、ほとんどの参加者が自分の持ちうる限界スピードで挑んだ事と思いますが、Ryu-1ドラゴン1選手1人だけは次元の違う速さで走っていました。準決勝のレースではデジタルカーブ等の減速セクションがありながら秒速8mレベルのタイムを叩き出していました。
歴代のミニ四駆公認競技会の中でも最速の走りをしたといえる伝説のレースだと思います。
以上チャンピオンズの名レースをいくつかご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。 最近ミニ四駆を始めたばかりの方や超速GPで復帰された方、ミニ四駆公認競技会に出た事の無い方にも是非公認競技会に興味を持って頂けたり、チャンピオンズを目指してみようと思うきっかけになれば幸いです。 開催未定ではありますがジャパンカップ2020も発表されました。 次回の公認競技会開催が待ち遠しいですが、再開されたらどのような名レースが生まれていくのか今から楽しみですね。
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