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XAI FIRST ONEMAN LIVE「TO THE MOTERSHIP.」でXAIさんを識った話。

※当時の事をメモ書き等々で残していた訳ではないので齟齬があったらごめんなさい。

この日まで抜け殻の様な生活を送っていた。

幼少期から親の影響で見続けているプロ野球と十数年前に魅入られた麻枝准さんの創り上げたコンテンツに縋り付く日々。

そんな自分の芯の髄を変えようと思うきっかけになったが
2023年7月26日shibuya WWWで行われたXAIさんのFirst oneman Live『TO THE MOTHERSHIP.』。

XAIさんを認知したのはヘブンバーンズレッドの茅森月歌のボーカルを務める事が発表された時。

初めて歌声を聴いた時はハスキー掛かっていてmarinaさん(麻枝作品であるangel beats、Charlotteで岩沢雅美、サラ・シェーンのVOを務めた方)に雰囲気が似てるなと感じた。

麻枝作品にへばり付く事で限界だった自分は当時リリースされている曲を聴いてそれ以降はヘブンバーンズレッドのコンテンツ外ではあまり触れる事はなかった。

そんなある日、XAIさんのワンマンライブが行われることが発表された。
参加するか迷った。
ライブところかイベント事に参加したこともなかったし、現場で孤独感を感じることが心底不安だった。そして何より安易な気持ちで参加する事に羞恥心と自己嫌悪感を抱えていた。

改めて曲を聴いてみることにした。
その中で心に引っかかっていたのは、WaveとFeeling Alive,そしてSleepだ。
特に東宝芸能からアップロードされているsleepのofficial Videoが印象的だった。
視覚的にも、聴覚的にもXAIさんの魅力を感じ取ることが出来た。
直感的なカッコよさとエネルギーを内包した美しさ、愛らしさに惹かれた。

悩んだ末、チケットを取った。
その時の気持ちは(自分に対する保険の意味合いを含めて)もしその現場の空気感になじむことが出来なくても一つ経験を重ねることが出来ると納得させた。

結果的にはその保険は欠片も必要ではなかったが。


当日、仕事が終わり会場に向かう。
会場前にはすでに列がなされていた。
その長蛇の列の後ろに回り、その時を待った。

ライブハウスの入り口をくぐり階段を下るとフラワースタンドが見える。
分からないなりにXAIさんの歩んできた道の一片を感じた。
階段を下りきるとドリンクの注文。
ビールを受け取り、現場に降りた。
一階、二階の前列はすでに埋まっていて一階右奥のスペースに陣取った。
ライブのラの字も知らなかった自分はリュックサックを胸に抱え、初のライブハウス内をしきりに見回していた。
もしバッドマナーで不愉快に思われた方がいたら申し訳ございません。

開演まで不安と緊張をごまかすために会場に流れていた音楽に体を揺らした。
気づくとコップが空になっていたことを覚えている。




そして、ついにその時が来た。
世界に響き渡る爆音、表皮からも吸収されるかのような歌声、感情が溶け出しごちゃ混ぜになる会場、そしてその中心に存在する象徴。

この上ない衝撃を受けた。
想像を絶する空間がそこにはあったのだ。

音が鳴るたびに横に吹き飛ばされるような音圧。力強く、時儚く、寄り添うような歌唱、図らずとも自然と上がっていた右手、そしてそのすべてを受け止めるXAIさん。

その圧倒的パフォーマンスの間に挟まれるMC。
XAIさんに黄色い?声援が飛ぶ。
その時自分も、こう素直に感情を吐露出来れば良いのにと思った。
そして次は自分も気持ちを言葉にするぞ!と今現在は思っている。

完全に情緒がぐちゃぐちゃになっていた。
必死にその光景を脳裏に焼き付けようとする耳と目も、音圧に吹き飛ばされないように息む足も、上げるタイミングを損ねて下げるに下げられなくなった手も不思議と何もかもが多幸感に包まれていた。

気づいたらライブは終演に差し掛かっていた。
white outが終わりXAIさん、バンドメンバーの方が舞台袖に捌けていく。
所々から発生するアンコール。
自分もそれに乗っかった。
アンコールの声援がこんな腹の底から出るなんて知らなかった。

アンコールとして贅沢な感情、直前までペンを握っていたと語られた新曲が披露された。
liveから2ヶ月近く経とうとしている今、鮮明に思い出す事は難しいけれどバチバチでかっこよかったことだけは記憶に残っている。

そして本当の最後。
全ての演目を終えたお別れの時。
観客が退場する際、一人一人お見送りをしてくれた。
今思えば自分の感じたままに感想を口に出来れば良かったなと思うけれど現実はそう上手くいかず、
緊張でやっとのことで出せた声が「楽しかったです。」。
ただもう取り返しのつく事では無いので少しでも気持ちが伝わっていたら良いなと想うばかりです。




浮ついた心のまま階段を登り、物販に吸い込まれていった。そして会場を後にする。
来た時にはアウェイ感を感じていた渋谷の街も自分の世界の一部である事を認めることができた。


今まで無いくらいの活力を得ることが出来た。

XAIさんの活動を追っていくと自分の触れた事のないもので溢れている。
She is Legendももっと魅力を感じ取りたいと思った。

いつの間にか灰色に染め上げていた世界を上塗りしていきたいと思えるようになれた。


XAIさん、世界を一新してくれてありがとう。
そして最高だ!!





探したい場所があるの
いいよね飛び立つよ
自分の羽を開こう羽ばたくよ
真っ直ぐに空へと


信じてみるよ
自分のことを
何も怖くは無い









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