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山口ペイトリオッツ 挑戦の軌跡 #22


第26節 vs長崎ヴェルカ

GAME1
長崎148-83山口
(37-20,47-13,31-25,33-25)

GAME2
長崎131-88山口
(32-26,33-23,34-11,32-28)

首位を走る長崎とのアウェイゲーム。前節に引き続き7.エヴァンスは欠場。そして0.山田が2試合ともに欠場、1.山下がGAME2を欠場という厳しい状態で迎えた2連戦となってしまった。

結果は連敗。GAME1は148失点、GAME2は131失点となかなか見ない失点数が大きなインパクトであるが、試合内容は全く恥ずべきものではなかった。
もちろん結果だけを見たり、普段山口の試合を見ていなかったりする人は、山口はもう少しできることがあったのではないかと思うかもしれない。ただ、このチームは編成の時点で引き出しの多いバスケットができるようなチームではない。一つのスタイルを突き詰めて作り上げてきたチームなのだ。

そういった意味ではこの試合も山口は自分たちのスタイルで長崎にぶつかっていった。スピードとテンポで相手を圧倒するバスケである。しかし、それは長崎の土俵でもあるのだ。長崎も激しいディフェンス、リバウンド、ファストブレイクなどで圧倒的な攻撃回数を確保するチーム。シュートアテンプトまでの速さが特徴のチームである。

実際、お互いにテンポが速く目の離せない展開が最後まで続いた。

似たようなスタイルのチームがぶつかれば単純に強い方が勝つ。それによる結果であったという印象だ。

この2試合、山口はチームの核である選手が欠場しても、どれだけ点差が離れていようとも最後まで戦うことをやめなかった。64.井手や12.サンプソンはいつも通りチームを引っ張ったし、94.延原や6.松尾など普段は出場時間が少ない選手も奮闘を見せていた。

最後まで諦めずに戦う山口が長崎の良さを引き出した、そんな連戦だったと言える。


第27節 vsトライフープ岡山

GAME1
山口57-114岡山
(14-34,15-26,10-33,18-21)

GAME2
山口90-100岡山
(19-26,18-25,26-22,27-27)

次戦の相手は岡山。こちらも強豪チームだ。山口は前節に続き欠場選手が複数いる状況。手負いの状態でどのような戦いになるかが焦点となった。

結果は連敗。GAME1は大差での敗戦。GAME2は岡山のオリビエが欠場となったことも影響してかGAME1よりは僅差の戦いとなったが、岡山が強さを見せた。

岡山は攻守に渡ってチームとしての設計が良く感じられるチームだった。セットオフェンスではスクリーンを軸に様々なオプションを持ちながらフリーの選手を作ってシュートを打たせる形を狙っていた。ディフェンスではスイッチを多用しながらローテーションをきっちり行うことで山口のオフェンスを防いでいた。

山口は64.井手、12.サンプソンを中心に8.土居がポイントゲッターとして活躍を見せてくれた。4.門脇のプレーも見られ、その点は収穫もあったと言えよう。GAME2の後半、7点差まで追い上げたところは際どい勝負になったかとも思われたが、そこからの0-10のランで返り討ちにあってしまった。


第28節 vs鹿児島レブナイズ

GAME1
山口76-98鹿児島
(11-26,21-21,20-32,24-19)

GAME2
山口71-93鹿児島
(18-28,20-20,21-27,12-28)

岡山の次は鹿児島とのホーム戦。結果は大差での連敗となった。ただ、試合内容は好対照であり、GAME1は立ち上がりから鹿児島が差をつける展開。GAME2は一桁点差で推移する競り合いの展開だった。

山口は0.山田が復帰。彼の活躍はやはり大きく2試合で42点を挙げた。12.サンプソン、64.井手、0.山田を中心に8.土居もポイントゲッターとして活躍をしてくれることもあり、オフェンスは決して悪くはない。

しかし、センタープレイヤーの不在もありディフェンスが厳しく、なかなか僅差の展開に持ち込むことができない。失点数が嵩んでいる背景には、スピィーディーなオフェンスによる攻撃回数の多さがあるが、それにしても序盤で離されてしまうことが多くあるのは気がかりだ。

鹿児島は身体能力が高いSGの23.ゲインズジュニアを中心に攻撃的なバスケットを展開していた。ディフェンスでもダブルチームを仕掛けたり積極的な姿勢が印象に残った。


第29節 vsしながわシティバスケットボールクラブ

GAME1
しながわ93-106山口
(22-24,21-29,17-16,33-37)

GAME2
しながわ92-81山口
(26-16,19-15,32-32,15-18)


第30節 vsさいたまブロンコス

GAME1
山口68-106さいたま
(16-32,19-24,16-28,17-22)

GAME2 
山口88-100さいたま
(22-22,21-24,19-31,26-23)


最後の4試合は、私のサボり癖のため映像を確認することができなかった。しながわ戦で久しぶりの1勝をあげられたことは良かった。


最終成績は12勝40敗の12位。B3加入初年度を見事に戦い抜いたチームにありがとうと言いたい。2年目のシーズンも楽しみである。

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