見出し画像

山口ペイトリオッツ 挑戦の軌跡 #19


前節の金沢戦が中止となった山口。バイウィークと合わせ2週間試合が無かった。久しぶりの試合の相手はアイシン。前回の対戦では1勝1敗だった両チームの再戦となる。

GAME1
山口73-82アイシン
(20-18,10-27,21-23,22-14)

山口のスターティング5はいつもと同じだった。違うところがあるとすれば、11.山口が金髪になっていたことぐらいか。アイシンのメンバーは3.高橋、27.鈴木、10.村岸、5.ダブ、40.フェイゾンの5名だった。

試合は0.山田のドライブから幕を開けた。その後はアイシンの10.村岸と27.鈴木がスリーポイントを沈め幸先の良いスタートを切った。しかし、ここからのアイシンのシュートがなかなか決まらない。ピックを使ってアウトサイドの選手をフリーにし、シュートを積極的に放つものの、それが決まらないという展開だった。そんなアイシンを尻目に7-0のランから山口が前へ出ると、リードを保ちながら試合が進んでいった。岩手戦のGAME2で確率の悪かったアウトサイドシュートも一定決まっていた。終盤、アイシンは40.フェイゾンと11.スパイクスのインサイドから状況の打開を図るものの、山口のディフェンスも粘り強く対応していた。

1Qでは20-18と山口が2点のリードを奪った。

2Qはアイシンが大きな流れを掴んだ。きっかけはショウディフェンスで2度山口からターンオーバーを誘発したところだったように思う(そのうち1度はジャンプボールシチュエーションになったが)。これで山口のオフェンスのリズムが崩れてしまった。オフェンスでも、81石川のゲームコントロールが見事でリズムを生んでいた。彼自身がシュートを決めることもあれば、フリーを作ってアシストもするなど素晴らしいプレーを見せていた。そして、1Qから仕掛けていたインサイドアタックが身を結び大量得点へとつながった。中でも5.ダブは2Qだけで12得点と大活躍を見せた。攻守に渡って山口を圧倒したアイシンが30-45と大きくリードを広げたクウォーターとなった。


3Qは山口が良い入りを見せた。アイシンのインサイドアタックに対して人数をかけて守ることで自由を奪うと、そこからの速い展開で得点を挙げていた。8-0のランで入ることに成功し、一気に一桁点差まで持っていくことができた。しかし、アイシンもこれ以上の反撃は許さなかった。印象に残ったのは、リングへ向かうドライブとリバウンドを拾ってからのアーリーオフェンスだった。その中でも、40.フェイゾンのアタックは強力で、山口ディフェンスが何もできずに得点を許すシーンが何度もあった。結果的にはアイシンが2点リードを広げ、51-68というスコアになった3Qだった。

4Qは山口も追い上げを見せた。ゾーンからアイシンのオフェンスのリズムを少しずつ乱し、ターンオーバーを誘発することができていた。自分たちもターンオーバーでお付き合いしてしまうこともあったが、0.山田のアタックを中心に点差を縮めていった。簡単に終わらないということは重要で、最後は9点差まで追い上げてGAME2に繋がる4Qとなったのではないだろうか。

最終スコアは73-82で、アイシンがGAME1を先勝で飾った。


GAME2
山口83-91アイシン
(21-19,21-21,20-27,21-24)

GAME2も互いに同じメンバーでの入りとなった。まずは山口が11.山口のアタックから得点を挙げていった。そして、中盤あたりの時間帯は7.エヴァンスのシュートタッチが良く、ミドルショット・スリーポイントで7得点を挙げた。一方、アイシンは前日と同じようにインサイド陣のポストアタックでついていく展開となった。5.ダブは1Qだけで9得点を挙げ、チームを引っ張った。一進一退の攻防が続く中で、山口が21-19と2点のリードを奪った。

2Qの入りはアイシン。37.渡なべの2連続スリーポイントもあり0-10のランでのスタートとなった。しかし、ここで山口も簡単には離されずついていくことに成功した。ディフェンスをゾーンにし、ファウル気味の激しいマークでアイシンの自由なオフェンスを封じていた。オフェンスを封じることができれば、持ち味の速い展開を繰り出すことができる。64.井手、0.山田のスピード、11.山口の積極的なアタックとスリーポイントで再逆転をしてみせた。互いに流れを掴み合った2Qは21-21の同点。山口が2点のリードを維持して前半を乗り切った。


3Qは終盤の入り口まで一進一退の攻防が続いた。前半と大きな違いは互いになかったように見えた。その中で60-59の山口のポゼッションが一つのキーとなった。7.エヴァンスがトップの位置でボールを保持すると、ガード陣のフォローが少し遅れた影響か、5.ダブが7.エヴァンスからボールを奪いそのままイージーシュートを決めた。山口からすると軽いターンオーバーからの失点となってしまった。

ここで少しリズムが狂うと、ディフェンスリバウンドを確保されたアイシンに走られ5.ダブのゴール下での得点。40.フェイゾンにダブルチームを仕掛け、奪いかけたものの40.フェイゾンの粘りでルーズボールを確保され5.ダブのダンクを許し、0-6のランを作られた。最終盤の紙一重の差でアイシンが逆転し、62-67。5点のリードで最終クウォーターへと向かっていった。

4Qは入りの1分は互いに得点が挙げられない重い展開となった。その中で、山口のターンオーバーから11.スパイクスのインサイドアタックから最初の得点を挙げた。ここでタイムアウトを取った山口だったが、その後のオフェンスで0.山田のフリースローが2本とも外れると、17.石原に5.ダブのピックを使ってスリーポイントを決められてしまった。また、直後のオフェンスではターンオーバーを出してしまい速攻から11.スパイクスにダンクを決められた。3Qの終わりから0-9のランで12点差をつけられてしまい、結果的にこの差が最後まで縮められなかった。

最終スコアは83-91。アイシンがアウェイで同一カード連勝を飾った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?