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瓜売り式ロクリア旋法のコード理論
導入
あ、そうだ(唐突)ロクリアスケールのコードファンクションを考えてみましょう。
後に改変するので、ナチュラルを先頭につけます。
あと、アイオニアンスケールにはメジャー、エオリアンにはマイナーという別名があってズルいので、ロクリアはハーフディミニッシュと呼びましょう。
結果、ロクリア旋法(ロクリアスケール)と呼ばれているスケールは「ナチュラルハーフディミニッシュスケール」に改名することにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1712146484211-6MzX3yRDpW.jpg?width=800)
まず、主和音がトニック系で、四度のコードがサブドミナント系で、五度のコードがドミナント系と決まっています。
ですが、五度のコードは主音と完全五度ではなくて主音に向かうトライトーンも持っていないので不安定な気がしないし、主和音はトライトーンを持っていて安定した気がしません。
なので、主和音の機能をトニックでもトニックマイナーでもない「トニックハーフディミニッシュ(Tm-5)」と名付け、五度のコードをドミナントでもドミナントマイナーでもない「ドミナントハーフディミニッシュ(Dm-5)」と名付けます。
そこから、共通音の量で他のコードの機能を決めていきます。
すると、ダイアトニックコードの機能は以下の通りになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1712164559932-BqC6P6Y0KC.png?width=800)
改変
ドミナントハーフディミニッシュ、不安定じゃないですよね。
どうすれば不安定になるかというと、主音に解決するトライトーンを持てば良いんです。
トライトーンとついでに五度進行の解決をできるコードのV7を作るには、ロクリアスケールの二度と五度と七度を動かして…
あれ?同主調のハーモニックマイナースケールができてしまいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712147732040-HPDAr5BxFe.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1712161164966-uUGygRBUg8.png?width=800)
まあ良いです。このスケールからV7を借りましょう。
心残り
ハーフディミニッシュスケールのダイアトニックコードを見てみると、主和音がIm7-5で、トライトーンが含まれます。
これは安定というにはちょっと惜しいので、安定するトニックを楽曲に使うにはトライトーンを避けたスケールからトニックを借用する必要があります。
主音がそのままで、なるべくロクリアスケールの響きを変えずにトライトーンを避けたスケールは…
![](https://assets.st-note.com/img/1712147782574-lqQ8wTfMb7.jpg?width=800)
これです。
トニックマイナーを無理やり作り出したスケールなので「ハーモトニック」を付けておきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712164301050-aqfRpos5XW.png?width=800)
このスケールからトニックマイナー(Im7)を借用しましょう。
最後
こんな感じでハーフディミニッシュキーで使えるコードとその機能がわかりましたね。
てか、ドミナントもトニックマイナーもマイナーキーから借用して、m-5がついてない機能のコードばっかり使ってたら、もはやマイナーキーの曲じゃん!
〜完〜
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