ハチミツ二郎シングルファーザー日記 #16 娘とふたりで鬼怒川温泉へ。


2022年
51()

伝説の30日の翌日、朝から静岡へ。
沼津の劇場出番、2ステ。
娘は朝ごはん食べた、昼ごはん食べた、パジャマのままDIYやってる、と森島さんから写真付きで報告が来る。

昼メシ、沼津駅前 とりうの鳥の唐揚定食。
沼津といえばとうりの唐揚。
劇場の楽屋まで持って来てくれる。
ここの唐揚が物凄く美味い。なんか独特。焦げる寸前の香ばしさ。ごはんも美味しいし、赤だしの味噌汁も美味しい。
とにかく沼津に来たらとりうの唐揚、そんな芸人がたくさんいる。
勿論鰻も美味しい。

静岡から帰宅。雨。

新日本プロレス福岡PayPayドーム大会の生中継を観ていたら疲れてウトウト。
夕方、娘が帰って来る。
沢山沢山昨日の話をしてくれた。
森島さんのお家にお泊まりした話。
昨日のライヴの話。
「ダディ、ちゃんとおうち帰れたかなぁ?」と気にしていたと森島さんから聞いていたが、口頭でも同じことを言っていた。

娘がまたお腹が痛いと言う。
4、小5の女の子の身体の変化はオレには分からない。
何か落ち込んでる様な様子なので「かあちゃんに来てもらうか?」と聞いたら「来てほしい」と言うので元妻にメール。
割とすぐ来たが、来る頃にはすずと元気に遊んでいた。
元妻はすぐ帰ろうとした。娘が元妻に抱きつき「今日いっしょに寝たい」と言っていたが、元妻はすぐに帰った。

GWだけど、明日は平日。学校がある。
寝る前に明日の準備をさせていたら筆箱がない、と言う。
筆箱をなくしてしまったのだ。
「こないだ筆箱2階のベッドの横の窓の所にあったぞ」
娘が探すがないと言う。
「前は階段のとこにあったよ」
階段周りを探すがない。
階段下段の周りには娘の物が散乱している。
オレは階段に物を置くという習慣はない。実家でも親戚の家でもなかった。
だけど、元妻がいた頃からウチの階段には必ず物が置いてあり、それを避けながら登り降りする。

ない。
「何で筆箱なんかがなくなるんだよ!家用のペンケースもあるんだから筆箱なんてランドセルから出さないだろ?」
泣き出す娘。
「もう1回、ベッドの部屋見てみよう。一緒に探すよ」半べその娘と一緒に2階へ。そのあと
「やっぱりかあちゃん出て言ったの〇○(娘の名前)のせいだ」と泣き出した。
「〇が悪いんだ()
「そんなことないよ」
「〇〇がちゃんとやらないからだ」
「そんなことない」

「〇〇は毎日ピンチだよ!」と泣いていた。

結局筆箱は見つからなかった。
前にオレがネットで見て懐かしくて買ったゾウが踏んでも壊れない筆箱サンスターのアーム筆入を娘が勝手に自分の物にしていたので「明日はダディのゾウが踏んでも壊れない筆箱持ってって」
と言って娘も用意する。

「鉛筆は何本?」と娘に聞く
5本」
「普通の鉛筆?」
「そう。キャラクターのやつはダメ」
「じゃあこの前買ったコーラのやつはダメか」
「うん」
「これは?」
「これは鬼滅のやつだからダメ」
「じゃあくまだ先生(くまだまさし)のじゆう帳もダメか」
「ダメ」
「実際にいる人間なのに?」
「くまだせんせいはキャラクターだからダメ」

寝る。
寝る前に「〇〇(娘の名前)は何も悪くないよ」と言った。
抱きしめようとすると逃げられるので後ろから頭を撫でながら「〇〇は悪くないよ。いい子だよ。筆箱は新しいの買おう」
娘は壁側を向いていたが、娘の頬に涙がひとすじ流れるのが見えた。バレないようにすぐ涙を拭う娘。
スマホを取ってきてAmazonで筆箱を検索する。同じエメラルドグリーンの同じ形式のやつが見つかった。注文する。
娘はそのあとすぐ寝た。

無くなってしまった筆箱。
「汚くなったけどこれ1年生の時からずっと使ってて気にいってるから使うんだ」と言っていた娘の筆箱。

きっとどこかにある。

いや、絶対あるんだよ。

52()

透析。
娘は学校。
「いってきまーす」と元気よく。

透析から帰ってきてリモート会議。
娘も元気に帰ってくる。
「給食ぜんぶ食べた!」と。

昨日、森島さんが帰りに新宿アカシアのロールキャベツとライスのセットと一緒にビーフシチューとチキンカレーをお土産に持ってきてくれた。
森島さんもシングルマザーとして女優をやりながら小さな頃から娘さんを育ててきた。そして今、その娘さんがウチの娘のお姉さん代わりで森島さんがお婆ちゃん代わり、お婆ちゃんはいるんだけど、実のお婆ちゃんより仲が良い。
透析の日は食事作りが削減されるだけで本当に助かる。有難う御座います。

夕食を食べ終わった頃、元妻が壊れた娘のスマホを持ってきた。オレとの家族繋がりの契約だが、契約自体は元妻が行っていた。購入したSoftBankショップでは何もやってくれず、銀座のApple Shopまで行って直してきたと。
さわやか五郎の娘とプールに行った先週の日曜日から壊れていた。娘との繋がり手段がなくなった元妻が直しに行った。

オレは風呂に入った。
元妻と娘はゆっくり過ごしているだろうな、と思って風呂から出たら娘はひとりでゲームをやっていた。
「かあちゃんは?」と聞いたら
「帰った」と言っていた。

週末の温泉旅行は鬼怒川温泉に決めた。
東武線ならスカイツリー駅はすぐ近くだし、行きは浅草まで行けば松屋デパートが駅だからデパ地下で弁当買って行ける。
娘は列車で行くと言ったら鬼滅の刃の映画をイメージしていた。
「鬼滅みたいに牛肉のおべんとうあるのかなぁ?」
「あるよ浅草の駅に牛肉の弁当」
「やったー」
確か今半か日山の弁当売ってたはず。調べたらすき焼きの日山の弁当屋があった。
よし、牛肉弁当を食べながら特急列車で温泉に行こう!
楽しみ。

53(火・祝)

上で寝ると言っていた娘が、朝、気付いたら隣で寝ていた。

芸人だけやっていた時は曜日の感覚なく生きていたが、サラリーマンとの二刀流になってからは祝日は本当にゆっくり出来て有難い。

娘は朝からジュースを飲みたいという。
「太るからダメだ」と言ったが、飲みたいと言う。
「外で沢山遊べばジュース飲んでも太らないんだよ」と言うと黙っていた。

その後、「子供用のダイエットのYouTube観ていい?」と言ってタブレットを持って2階へ。
2階からドタドタと音。
その後30分位ドタドタ。
降りてきて体重計に乗って「ちょっと減った!」と言う娘。

昼、リビングにいたら娘が象が踏んでも壊れないアーム筆入れを持ってきた。
「どーしたの?」
「筆箱2階のベッドのとこにあった。だからこれ返します」
「ほらやっぱりー!」
「カーテンのとこに隠れてた」
「やっぱりー」
「失礼しました」

午後、2人でホームセンターへ。
DIY好きな娘はホームセンターで、まるでトイザらスに来た時の様に興味津々で棚に並んだ商品を見ている。
「これスポンジローラーだ」
「この水差し欲しい」
「この缶の入れ物欲しいなぁ」

ギザギザに切れるハサミが欲しいというので買ってあげる。

ゲームコーナーへ。
千円渡して100円玉に両替。
UFOキャッチャー。
何もない所をすくい上げたので叱る
「千円あるからって適当にやるな!集中してやれ!」
「はい」と言う娘。
後半は500円で2回成功していた。

食品売り場で買い物。ラーメン作りの材料と7日の温泉旅行のおやつを。

帰宅
大量にメンマ作り。森島さんから戴いた。業者用の大きな袋に入った。
寸胴鍋に水を張ってメンマは昨日からひと晩塩抜き。今日も何時間も煮て塩抜き。そのあとまた煮て塩抜き、それを数回繰り返し。
そして味付け。
同時にチャーシューも作る。

美味いメンマとチャーシューが出来た。

娘が「なんかいいにおい」とリビングに来る。
メンマを見て興奮している。
1本味見していいよ」と言ったら1本食べてそのまま7本味見していた。
夕食はもちろんラーメン。
かえしもスープも自分で作って。
メチャクチャ美味かった。
娘とラーメンガンガン喰った。

娘は2階で寝る。

娘のスマホの待ち受けをオレの写真にしていた。

54(水・祝)

起きてお米を研いで弁当箱にチャーシューとメンマと冷凍食品のミニメンチカツを詰める。

娘はいつも学校へ行く時間より早く起きてきた。
朝から娘はすずと遊んで上機嫌。
ずっと笑ってる。
娘に「いってきまーす」と言って透析へ。

娘が家族グループというLINEグループを作った。
オレと元妻はもうLINEでの会話はしていない。
娘が家族という言葉を付けてグループを作った。

透析が始まって1時間もしないうちに
お腹空いた
と娘からLINE
いつも朝ごはんは食べないから10時に炊き上がる様に炊飯器は予約設定されている
「かあちゃんに何か買ってきてもらったら?」とLINEしたが、夕方まで来ないと言われたと。
「牛乳飲んでバームクーヘン食べて待ってて」
「バームクーヘンイヤだ」
「じゃあ牛乳飲んで待ってて」

帰ってきたら弁当箱は空になっていたが
「もうメンマあきた。きらいになったかも」
昔オレがバイト先で千切りキャベツ食べ過ぎて嫌いになった話を教える。

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』が2日溜まっている。昨日の分を観ていたら5分くらいして「〇〇(娘の名前)もうちむどんどんいいや。飽きてきた」と言って2階に上がって行った。主人公が自分と同じくらいの小学生だったことに興味を持っていた様で、今の大人や就職間際の高校生には興味の持続が出来なかったようだ。

夕方、元妻が来る。
明日幼稚園の時のお友達と遊びに行くのだが、オレが頼んで前日の今日、泊まってもらうことに。こないだ泣いてたから。

ご飯食べに行こうということで今日は外食に。
娘に聞いてもいつも決まらない。元妻はごはん食べないし。
結局デニーズへ。娘はデニーズが大好き。
だけど家族3人で行くのは初めて。
娘はいつものとろ〜りオムライス。
オレはビーフシチュー。
デニーズのビーフシチューこんなに美味いんだ、と思った。
あの値段であのクオリティーは凄い。

デニーズのレジ横にナッツボンを見つける。
「ナッツボンだ」
懐かしい。昔、オレが子供の頃よく家にあった。美味すぎて1秒で噛んでしまう飴。
久しく見てなかったけど、こんな所で売ってたとは。
新味と昔からのやつ、2袋買う。
久しぶりに舐めたけど1秒で噛んだ。

帰って2人は風呂へ。すずも。
オレはその間に寝る。

55(木・祝)

娘、早めに起きる。
元妻は遅めに起きる。

出掛ける前に宿題をやる。

オレはルミネで、劇場出番3ステ。
娘は幼稚園の時のお友達とお出かけ。

正月とGWは都内の道ガラガラ。
スイスイ家に帰る。
人様が休みの時に働くのが芸人だけど、このガラガラ道をバイクや車で走れるのは毎年の楽しみ。
バーガーキングでテリヤキワッパーを買って帰る。

丁度娘も帰って来ていた。
今日あったことを一生懸命話してくれる娘。
オレはテリヤキワッパーを食べて娘の宿題を見る。

元妻帰り、娘に風呂に入ってもらって、その間にオレは寝てしまった。

56()

6時からリモートワーク。
娘も学校。
明日は温泉だ、頑張ろう。

今日は透析が辛く途中からしんどかった。

15時にリモートワークが終わってから18時半まで寝てしまう。
起きて
と娘からLINEが着ていたが、気付かなかった。

起きて夕食作り
娘のリクエストのキムチチャーハン。
辛い辛いと牛乳を1本飲んでいた。
今度は甘いキムチでやらなきゃいけない。
甘いキムチってどれだ?

明日は温泉。
娘は来て行く洋服や持って行く物をバッグに詰める。水着も。

娘は9時代に寝た。
オレも10時代に寝た。

57()

温泉旅行。
浅草松屋デパートにある東武の駅から特急で。
アプリで見たら11:4412:00が乗り換えなしの鬼怒川温泉駅行きと出ていたので余裕を持って11:17に駅に着いたら11:301回乗り換えの次は14:00発になると総合案内で言われる。電車何年も乗ってないからアプリ古かったか?慌ててチケットを買って慌ててデパ地下に行ったが、牛肉弁当見つからず、改札階に売店もなく手ぶらで改札へ。自販機でコーラだけ買う。

発車。
娘は列車の窓から見える景色に釘付け。
いつも旅行は車移動だから。

田園風景を眺める娘に「ビルが無いから空が大きく見えるだろう?」
と言ったら
「うん。トイストーリーみたい」

おやつを持ってきてたからふたりでおやつを食べる。

下今市駅で乗り換え50分の待ち、車中で鬼怒川で働いてる友達に連絡すると下今駅が家の最寄駅だからそこから鬼怒川温泉まで車で送ってくれるとのこと!元タレント・アイドルで今じゃ高校生の息子さんのママさん。
もうとっくにやってないFacebookに友達申請が来てて繋がってた。
持つべきものは友だ。
迎えに来てもらえることになる前は下今市駅で駅弁買おうと思ってたけど弁当屋もやってない。売店もない。ここで乗り換え50分はキツかった。
駅員に「途中下車だけど降ります」と切符を渡して外に出ようとすると
「本当はダメなんですけど特別ですよ」と言うから
「何がダメなんだよ?鬼怒川まで買ってるけどここで降りるって言ってるだけだろ?」
時々こういうワケの分からない偉そうな駅員がいる。
風邪ひけ。

友達の車を見つけて合流。
一緒にお昼ごはんを食べて宿に送ってもらう。
ピッタリチェックインの15時だった。

「なんか昭和みたいだねー」と言う娘。
昭和どころか大正時代からあるんだよこの宿は。創業100年以上なんだから。
受付は全員東南アジアの人。
その他のスタッフも。
部屋へ。
何故かチマチョゴリのような仕様のベッドの飾り付け。
そうか、鬼怒川は廃れてしまって中国か韓国の資本に変わってるんだな。
最後にサイパンに行った時も、ホテルの殆どが韓国資本に変わっていた。
鬼怒川もそうなったか。

早速プールへ。
誰もいない。独占!
しかし温水プールと書いてあったが、温泉プールだった。
熱くてオレはすぐ上がる。
娘も熱いプールは嫌みたいで「思ってたのとちがう」と早めに出る。
HPには水温30℃と書いてあったがあれが30℃のワケない。38℃以上ある。
普通にお湯だもん。
テンションダダ下がりで出る。
オレはそのまま同じフロアにある大浴場へ。
娘はカギを持って先に部屋へ帰った。
大浴場も人がいない。独占。
だけど水風呂が休止中。何故?

というかこの宿三つ星ホテルだけどGWなのに泊まってる客が全然いない。オレたちと同じフロアにはあと1組だけ。
鬼怒川温泉は廃墟と化していると最近よく耳にするが、ホントに人気(ひとけ)がない。
窓際の小部屋から川を眺めていたら向かい側のホテルはガラスが割れまくった廃墟ホテルだった。そんな廃墟ホテルがいっぱい並んでる。
娘が何故か窓から見える向こう側の廃墟ホテルの写メを撮る。
割れたガラスから吹き上げられるカーテンを見て
「ルイージマンションみたい」と。

そして小部屋に娘がお茶を淹れて持ってきてくれる。家ではお茶なんて淹れてくれないが、温泉に来ると幼稚園の時から必ず急須でお茶を淹れて「どうぞ」と持ってきてくれる。浴衣姿で。
今日はお母さんが居ないから浴衣の帯の巻き方が分からない。
オレが適当に巻いて、ハイどうぞと巻き終わる。
人居ないから大丈夫だろう。

すずは元妻が取りに来て預かってくれた。
「すずだい大丈夫かなぁ?」と娘。
娘のLINEにはすずが元妻の家でくつろいだり遊んだりしている写メや動画が送られてきている様だった。
「すず大丈夫だって」と教えてくれた。

夕食。個室会席。
夕食はとてもよかった。
娘も「おいしそー」と言っていた。
ビールもお酌してくれた。
固形燃料のコンロの小さな鍋で和牛を焼きながら娘は「牛肉弁当食べれなかったけどここで牛肉食べれた」と喜んでいた。
中でもえらく気に入っていたのが韓国で随分前に流行ったくるくるポテト。フランクフルトみたいな串に螺旋状のポテトが刺さったやつ。
前にサイパンのホテルのプールサイドでも食べたんだけど、今回それがやたら美味いんだと気に入っていた。
他のメニューもおいしいおいしいと食べ、普段食べない刺身まで食べていた。
「ダディ今度サーモンたべたい」と部屋で言っていて「それサーモンだよ。サーモンの刺身」と言ったらおいしいと食べていた。
オレはビール、娘はジュースで乾杯。
シングルファーザーになって5ヶ月目。オレたちよく頑張ったよ。
かあちゃんがいなくなってからオレも娘も毎日頑張った。
娘と初めてふたりで来た温泉旅行。

この旅行はオレの大切な思い出だ。ありがとな。

夕食から一旦部屋へ戻り20時から貸切風呂へ。
檜のいいお風呂だった。
40分、色々お喋りしながらゆっくり温泉に入る。
風呂上がり、いつものようにドライヤーでブローしてあげて部屋に帰る。

部屋の窓側の小部屋で涼んでいたら突然爆発音!
ヤベェ!近くでヤクザが発砲した!と思ったら夜空に大きな花火が。すぐに娘を呼ぶ。
5分間上がり続けた。ずっと見ていた。
廃れてしまって廃墟だらけになってしまった鬼怒川温泉が、それでも来てくれた人たちに花火を上げてくれたのかな?
頑張れ鬼怒川温泉!
オレたちも頑張るから。

「綺麗だったねダディ。コロナになってからはじめて(花火)見た」と娘。

「お茶飲みますか?」とまたお茶を淹れてくれた娘が少し経ったら部屋にいなかった。
どこにいるのかと思ったら押入れの中でゲームをやっていた。
「ここ気に入っちゃった」と。
「ダディも小さい頃よく押入れの中にいたんだよ。一回家出するって言って押入れの中に隠れてたら誰も探しに来なかったから自分で出た」と言ったら笑っていた。

新美の巨人たちを観ながらふたりで寝落ち。
銚子電鉄の特集「今度この電車のりたい」と言っていた。
じゃあ行こう。

58()

5時起床。
娘も6時半に起きる。

7時半、朝食。
旅館の朝食は美味い。
娘も「いい朝ごはんだねー」と言っていた。
普段この時間に朝ごはんなんて絶対食べないのに食べていた。

部屋に戻るとまた
「お茶淹れましょうか?」

帰り支度してチェックアウト。
お土産屋で娘はキーホルダーを選んでいた。かあちゃんの分も。

バスで鬼怒川温泉駅へ。
鬼怒川温泉駅で目的の牛肉弁当(日光高原牛すき焼き弁当)を発見。
オレが大樹 日光埋蔵金弁当を指してこれスコップのスプーン付いてるよと言ったら「ほしい」と、でも牛肉弁当も食べたいようなのでオレが日光埋蔵金弁当にしてスコップのスプーンをあげることに。
牛肉弁当美味しかったみたいでこんにゃく以外全部食べてい

特急リバティ浅草行き。
ウチの最寄駅とうきょうスカイツリー駅で降りる。

芸人になってから20年以上全国を旅して周る仕事してるけど、横に娘がいる旅は楽しかった。

とうきょうスカイツリー駅で下車。
「スカイツリー寄ってく?」と聞いたら「いい」と言う娘。タクシー拾える通りまで出た所で
「ジブリのところ行きたい」
「え?さっき行かないって言ったじゃん」
娘は昔からこういうことが多々ある。
食べないと言って買わなかったらあとから食べたい。
行かないって言うから行くのやめたらやっぱり行きたい。
スカイツリーの1番西側に来ている、ジブリの店は確か1番東、スカイツリーの敷地を端から端まで歩かなきゃいけない。コロナの後遺症と透析のダメージで200mも歩けば息が切れる。それが今回は1kmだ。さっきならその真ん中に居たのに。
「何でさっき行かないって言ったんだよ!さっきのとこはすぐ真ん中の入り口だったんだよ!」声を上げた。
「ごめんなさい」と娘。
「行くぞ!」とエスカレーターに乗る。
大事な旅を最後まで楽しく終わらせてやりたいから。
スカイツリー、ソラマチの色んなショップを嬉しそうに見て周る娘。
途中でエリアガイドを見ていたら先日の伝説の30日を菊タロー選手と一緒に観に来てくれたぼた餅社長こと畠田社長とバッタリ。娘もコロナ禍前に畠田社長の家の餅つき大会に行ったことがある。
「憶えてるー?」と聞かれ
「おぼえてない」と答える娘。
餅つき大会自体を憶えてなかった。
だいたい忘れてる。

やっぱりシンドいから200mおきに座って休憩しながら。
ポケモンセンターとカービィショップを経て、端っこにあるジブリの店へ。何か欲しいのあったら買うよ、と言ったがさっき怒られたからか、いらないと言う。いいよ買ってもと言っても「いい」と。
スカイツリーの1番東側まで行けばタクシー乗り場がある。タクシーを拾って家へ。ワンメーターちょっとで帰れる。
スカイツリーの出口に花屋があったから「かあちゃんに母の日の花買う?」と聞いたら娘は「いい」と言った。

家に着いてUFCとザ・ノンフィクションを観ていたら寝ていた。スカイツリーの敷地の端から端まで歩いただけで全身筋肉痛。
18時半までまるで部活のあとのようにグッスリ眠る。
宿題やれよと言っていたが娘は勿論やっていなかった。

宿題を見てやって洗濯して、風呂へ。
「いっしょにお風呂入るのは家族風呂以来だな」
「それは昨日入ったやつでしょ。鬼怒川温泉の」
「違う。昨日じゃねーか、だけでいいんだよツッコミは」

夕食は車内で弁当を食べ終わった時からカップラーメンでいいか?と話していた。今日はもうたくさん食べたから。
オレはサンドイッチ。娘は激めんのカップラーメン。激めんはウチの親父が好きだったやつ。それを娘に話す。
「おいしい」
「ダディこれ気に入っちゃった。また買ってきて」

洗濯が終わるのを待って寝る体勢に。
ドラム式洗濯機は時間が掛かって効率が悪い。
縦型に買い換えることを検討中。
その方がスムーズに洗濯が進むハズ。

寝る前の笑かし合いをしていたらゲラゲラ笑った後、娘はすぐ寝た。
洗濯が終わるのを待っていたらオレもウトウト寝てしまい、気付いたら深夜1時、洗濯物を干す。
ドラム式なのに完全に乾きやしない。

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