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お前の心臓は誰が動かしているのか

「唐突な話をするようだけど」
修介はそう断って、一瞬僕が反応するのを待ってから言葉を続けた。

「友真、お前の心臓はさ、誰が動かしているんだろうな」
「誰って、そりゃあ僕以外の誰がいるのさ」
「ま、そうだよな。じゃあさ、その心臓、お前の意思で今すぐ止められるか?」
「いやいや、止められないよ。止め方分からないし」
「じゃあさ、仮に心臓が止まっていたとしよう。それで、友真は心臓を動かすことが出来るか?」
「いや、できないと思う」

「ま、そういうことだよ。お前はその心臓を自分でどうこうできる訳じゃないんだ」

だったらさ、
「お前の心臓は誰が動かしているんだろうな」


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