ツイフェミに配慮した桃太郎

むかーしむかしのお話

ジェンダーギャップ1位のある所に
お婆さんとお爺さんが
仲睦まじく暮らしておりました

ある日お爺さんは山へ芝刈へ
その帰りに川へ洗濯をしに行きました

お爺さんが川で洗濯をしていると
川上からどんぶらこ、どんぶらこと
大きな桃が流れてきました

「おぉ、とても大きな桃じゃ!!
これは生殖コストを鑑みればワシではなく
愛する婆さんに食べてもらうのが筋じゃろう」

お爺さんはさっそく持ち帰り
お婆さんに食べてもらおうと桃を切ると
中から赤ん坊が出てきました

「なんと!桃の中から赤ん坊とは
愛する婆さんが腹を痛める事無く
子供が出来るとは!長生きはするもんじゃな!」

「おやまぁ、驚いたねぇ…
しかしクソオスじゃないかい
股の間の凶器を切除しないとねぇ」

加害性のある陰茎を切除し
桃太郎と名付けて2人で大切に育てました

桃太郎が青年になる頃
ジェンダーギャップ121位のヘル鬼ヶ島で
鬼女達がミソジニー鬼に自由を奪われ
虐げられているという噂が流れていました

お婆さんは怒りに震え
涙が止まらないほどの悲しみました

お婆さんの正しい教育のお陰で
人権意識がとても高かった桃太郎は言いました

「お婆さん!貴方が涙を流し震えるほどに憎んでいる
ミソジニー鬼を退治してまいります!
男の問題は男である私が解決します!」

当たり前のことではありますが
大切に育てた我が子が正しい価値観を持った
素晴らしい男になった事に感動し
桃太郎を笑顔で送り出しました

桃太郎は鬼退治へ向かう道中
1匹の雄犬と出会いました

「桃太郎さん桃太郎さん
そんなに勇んで何処に行くんですか?」

「私はこれからヘル鬼ヶ島へと赴き
鬼女を虐げるミソジニー鬼を退治しに行きます」

「え!?女性は結婚や出産で
キャリアを奪われるというヘル鬼ヶ島へ!?」

「そうですとも、女性差別を平気な顔でしている
ミソジニー鬼を退治しに行きます!」

雄犬は感銘を受けて、鬼退治の旅に同行しました

また桃太郎達がヘル鬼ヶ島へ向かっていると
今度は雄猿と出会いました

「桃太郎さん桃太郎さん
そんなに勇んで何処に行くんですか?」

「私達はこれからヘル鬼ヶ島へと赴き
鬼女を虐げるミソジニー鬼を退治しに行きます」

「え!?生殖コストなんて考えを持たず
外食は割り勘にしているヘル鬼ヶ島へ!?」

「そうですとも、女性差別を平気な顔でしている
ミソジニー鬼を退治しに行きます!」

雄猿も感銘を受けて、鬼退治の旅に同行しました

またまた桃太郎がヘル鬼ヶ島へ向かっていると
今度は雄の雉と出会いました

「桃太郎さん桃太郎さん
そんなに勇んで何処に行くんですか?」

「私達はこれからヘル鬼ヶ島へと赴き
鬼女を虐げるミソジニー鬼を退治しに行きます」

「え!?仕事に遊びに寛ぐ男たちがいるヘル鬼ヶ島へ!?」

「そうですとも、女性差別を平気な顔でしている
ミソジニー鬼を退治しに行きます!」

雄の雉も感銘を受けて、鬼退治の旅に同行しました

とうとうヘル鬼ヶ島に到着するとそこには
キャリアを捨て専業主婦として暮らす鬼女や
ドライブのお礼にお手紙とガソリン代を渡す鬼女
とにかく地獄絵図が広がっていました…

桃太郎は怒りに震えて涙を流し
女性の尊厳を傷付け、好きな仕事をする
ミソジニー鬼達をあの世へゾーニングしました

「鬼女達よ!もう貴方達を
みえない鎖で繋いでいたクソオスはいません!
貴方達は好きに生きていいのです!」

そう高らかに叫ぶと鬼女達は安心したのか
積もり積もった感情が崩れたのか
一斉に泣き始めました

当たり前の事をしただけで
感謝されるのも恥ずかしい事だと思い
桃太郎達の一行はそのまま静かに
どこか遠くの国へと旅立ちましたとさ

めでたしめでたし。

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