『デビュー15周年記念バースデイワンマンライブ〜15年分のありがとうを』振り返りその① 楽曲紹介
2/26（土）下北沢RHAPSODYにて私こんのひよせのデビュー15周年記念バースデイワンマンライブが開催されました。
お集まりいただいた皆さん、そして配信をご覧いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
（※〜3/12までツイキャスプレミア配信中です）
久しぶりのワンマン、というか普通にライブ自体が久しぶりのことで正直かなり緊張してしまいあたふたとお見苦しい点も多々あったかと思います。
でもたくさんの応援をもらって最後までしっかり歌い切ることが出来ました。「ありがとう」と何度言ったか知れません。ありがとう。皆さんのおかげでとってもいいライブができたと思います。
思えば、こんなに一生懸命ライブを「作った」のは初めてのことでした。
バンド時代はもちろんソロになってギターのイチゲさんとコンビで動いていた「ひよゲ」時代なんかも、ライブってどこか他人事というか「みんなこういうのが見たいかな」って人から求められてる所に自分を当てはめていくような気持ちでやっていたように思います。
それに比べて今回のワンマンは「これがやりたい！」という所からの出発でした。
『ハトと電線』をライブで完全再現したい、Soma時代の曲も歌いたい（できれば全部のアルバムから１曲づつ）、弾き語りもやりたい…。せっかくの記念イベントなんだからやりたいことは全部やっとこう！って開き直って考えていきました。
結局思いついたことの半分くらいしか出来なかったけれど、実現に向けてたくさん動いたし自分が動くことで状況は変わるんだなあって今更ながらライブ作りの楽しさ・大変さを思い知りました。協力してくれたみんな、本当にありがとう。まさか15年選手がこんなに無知だとは知らなかったでしょ笑、ごめんね。
まあそういうところはまんぼう明けてからの打ち上げで身内のみんなにもりもり聞いてもらうのでさておいて。ライブの内容について振り返っていきたいと思います。
ライブの構成〜セットリスト
ライブは前半後半の2部構成。
前半はメジャーデビューしたバンド"Soma"時代の曲を中心に弾き語り＋ギターの加藤ケンタさんと二人編成メインで。
セットリスト前半
1.日曜日よりの使者〜弾き語り
2.アシオト (Soma『Knock!Knock!Knock!』より)〜弾き語り
3.世界でいちばん頑張ってる君に（Soma『Essence of life“smile”』より）
4.鳩と電線
5.笑えればいいさ(Soma『ANOKHA FLAVOR』より)
6.SING A SONG(Soma『Knock!Knock!Knock!』より)
7.キミノテ(Soma『Cocoloco＊Hug』より )
後半はアルバム『ハトと電線』の曲を中心にバンド編成でお送りしました。
セットリスト後半
1.彼女の名前
2.走る馬
3.Go for it!(Soma『sunny side breeze』より)
4.雪の降る街
5.ぎんのあめ
6.バス停で待ってて
7.heaven
アンコール
金色夜叉
Somaはオリジナルで４枚のミニアルバムとカバーアルバムを何枚か出してるんだけど、ワンマンでやりたかった「アルバム全部から１曲ずつはやりたい」ってのは一応叶ったわけです。（カバーアルバムはいろいろあるのでまとめて一括りと考えて）
メジャーデビュー前のアルバム２枚はもうあんまり売ってないし、そもそもSomaの活動期間ってとても短かったからみなさんほとんど聴いたことない曲だったと思います。
なのでここからはライブで歌ったSomaの曲に関して解説させてください。
※アルバム『ハトと電線』の楽曲についてはこちらのnoteご覧いただけたらと思います。
15年ぶり？に披露したSomaの曲をご紹介
●前半2曲目「アシオト 」
https://music.apple.com/jp/album/knock-knock-knock-ep/265753840
Somaのメジャーデビュー作となった『Knock!Knock!Knock!』というアルバムから。当初全然やる予定じゃなかった曲なんだけどライブ前にファンの方から「アシオト、聴いてました」というメッセージをいただいて。
弾き語りに挑戦したのは完全に勢いです。カズーをハーモニカホルダーに挟んで演奏したんだけど、角度がいまいちで首が辛かったなあ…
歌詞がとにかく若くて驚く。（そりゃそうだ書いたの15年前だもの）でも一生懸命書いたっけなあと懐かしく思い出しました。作曲は（Soma全般）粂井くんです。
本番でギターのチューニングをちゃんとしてなくてミュージシャンのみんなをハラハラさせてしまったようです。というか自分が一番ハラハラしたよ！たくさん練習したのになあ…
●前半3曲目「世界でいちばん頑張ってる君に」
Somaのカバーアルバム『Essence of life“smile”』より。元曲はHARCOさん（青木慶則さん）が歌う「君のためのアルト〜♪」っていうCM曲のロング版。本当に大好きな曲だったのでカバーアルバムを出すよって時候補に入れてもらったんだったような。
カバーブームだった2006、2007年頃。ビレッジバンガードで15万枚売れたんですよこのカバーアルバム。それで俳優の小栗旬さんにも聴いていただいて情熱大陸でオンエアされるという栄誉を得たわけで、そこからトントンとメジャーデビューに繋がったわけです。言うなれば私のターニングポイントとなった曲。ワンマンで歌うしかない！と心に決めていました。
ギターのケンちゃんが頑張ってくれて気持ちよく歌えたよ。ありがとね。
でも実は、この日青木さんが見に来てくれてたんだよ〜！なのであり得ないほどの緊張をしておりました。冷や汗だらだらでした。元々ファンで、曲をカバーさせてもらってるご本人で、そりゃあ緊張するなって方が無理〜泣！
でもようやくご本人の目の前で歌うことが出来て感無量でした。青木さん、ご足労いただきありがとうございました！
●前半5曲目「笑えればいいさ」
Somaオリジナルアルバム『ANOKHA FLAVOR』より。これはインディーズ時代2枚目のアルバムですね。
これも作曲はリーダーの粂井くん。いいメロディだな、でもどことなく切ないよなあと思って「ひとりでとぼとぼ歩く夜道」をイメージしたらするすると素直に書けた歌詞でした。気に入ってます。でもなんか「金色夜叉」とだぶる…。モチーフが月だから。まあ同じ人が書いてるんだからしょうがない。イメージはだぶるけど内容はどちらかというと真逆だし。いいんだいいんだ。
ワンマンのためにリハで本当に久しぶりに歌ってみたら曲が体に染み付いてるのを感じてびっくりしました。カズーが上手い！ってリハの時からケンちゃん褒めてくれたんだけどそれも昔からだったな。
曲に対してずっと忘れててごめんねって思いました。歌えてよかったよ。
●前半6曲目「SING A SONG」
「アシオト 」と同じくSomaのメジャー第１作『Knock!Knock!Knock!』より。
この曲はねえ、なんかこのライブ…明るい曲が無いよな…って思って。
私ってあまりアッパーな曲を作れないのでライブの時地味に困るんです。ミドルとバラードばっかりじゃ緩急つかないじゃん、と。それでSomaの曲の中から特に楽し気なこの曲をセットに入れたんだけど、この「何にも言ってない歌詞感」って案外いいもんだなと思いました。音楽って何も常にメッセージに溢れてなきゃならないわけじゃ無いと思う。たまには底抜けに明るいだけ！みたいな音に身を任せてもいいよね。楽しいもん。こういう曲もっと作りたいな。
ライブではここから2曲はベースのトヨキさん参加。正直ギターと二人では成立しづらい曲だったので助かりました。ありがとう！
●前半7曲目「キミノテ」
Somaの２枚目のオリジナルアルバム『Cocoloco＊Hug』より。BoojilちゃんのイラストによるこのMV（当時はPVって言ってたよね）も懐かしい。
Somaって活動時期が本当に短くて、きちんと動いてたのって2年間くらいだったんだけど。この曲を作って全国をツアーでまわってレコーディングしてアルバム発売してツアー最終日に渋谷のDUOでワンマンをやってっていう一連の流れが表向きには最後の活動だったと思う。
とても久しぶりに歌ってみたらツアーをまわっている時の感情を思い出した。知らないところでいろんな人と会って歌を歌って。みんなの中心にいるけどずっとひとりで。楽しいこともたくさんあったけど、正直に言うととても辛かった。
なのでこの『Cocoloco＊Hug』ってアルバムはほとんど聴きかえしたことがなくてなんとなく封印してたんだけど笑。これも「アシオト 」と同じでいただいたメッセージの中にタイトルがあって「封印解かなくちゃ」ってなりました。
あの頃より自然に、風のように歌えるかも…って思っていたけど、本番では力んでしまったなあ。悔しい気持ちがあるけど、そこも含めて私の歌です。
「羽ばたいてゆこう」という歌詞に悔いはないな。
●後半3曲目「Go for it!」
生まれて初めてレコーディングスタジオって所に行ってレコーディングをした、記念すべき1stアルバム『sunny side breeze』より。この曲のデモを粂井くんから渡されてSomaってバンドは始まったんでした。
初めてのレコーディングでまだ歌がヘタクソで。音源聴くと冷や汗出るくらい音程外してるんだけど、それも妙な味があっていいのかなあって今は思います。そんでもって今の方が上手になっててホッとした。15年経ってるもんね。
ワンマンのセット作りでSomaの曲を全部聞いてみたんだけど、この曲のアレンジは今聴いてもカッコいいなあって思う。ピアノをhanaboyのmiwako、ベースを黒須克彦さん（クロッシー！）が弾いてくれてて、ホントなんでこの人たちをメンバーにしなかったのか…！笑という。
しかも好きな曲だったわりにほとんどライブでやったことはなくて、今回第2部のバンド編成でしっかりとやれたのはよかった。ようやく曲がうかばれた気がする。
ワンマン直前にバンドに参加してくれたドラマーの森芳樹さんがリハの時「Soma、いい曲じゃん」って言ってくれたのとても嬉しかった。
とまあここまでワンマンで披露したSomaの曲を紹介させてもらいました。
15年前のバンドで今やHPも無くなってしまった存在です。手に入りにくい曲もあるけど、カバー曲なんかは最近になってサブスクや配信が始まったものもあるし探せばどこかで聴けるものばかりだと思いますのでご興味あればぜひ聴いてみてください。若かりし日のひよせが頑張っていた証拠ですもんね。封印は解かれました。
簡単に振り返ろうと書き出したnoteでしたがやはり長くなりました。なので今回は「楽曲紹介編」という感じにこのへんで。
その他まだまだ書きたいこともあるので時間があったらまた書きたいと思います。
ライブの模様は3/12までツイキャスプレミア配信中ですのでぜひ。2,000円で何度でもご覧いただけます。
ご購入いただいけると今後の音楽活動資金になります。
どうぞよろしくお願いします。
ちなみにこれを書いている3/5の夜はツイキャスを同時再生してライブを振り返るインスタライブを開催しますよ。
ひよせインスタアカウント↓
https://instagram.com/hiyosekonno?utm_medium=copy_link
ふるってご参加くださいね！
それではまた。
こんのひよせ
シンガーソングライターをしています。
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