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鬼滅の刃

 自己紹介させていただきます。群馬県立高崎女子高等学校出身、法学部法律学科2年の塚越日和です。ポジションは前衛です。今回初めて部員日記の担当を務めさせていただきます。拙い文章ではありますが、ご一読いただければ幸いです。

 私が体育会ソフトテニス部に入ろうと思ったきっかけの一つを紹介したいと思います。それは、とある漫画です。

 実のところ、私は漫画を読むと自分の無力感に苛まれてしまい虚しくなるだけなので、読後は漫画が嫌いだと思います。ですが私は昔から少女漫画や恋愛漫画を読んでいる時間が大好きで、巷にある少女漫画は読み尽くしました。なので高校の時は自他共に認める"恋愛のプロフェッショナル"として呼び声高く、数多くの恋愛相談が寄せられ、恋愛のことなら私に聞いてもらえればいいと思うのですが、恋愛漫画でも、付き合うまでのドキドキハラハラが楽しいだけで、付き合ってからの安定のラブラブとかもう、見てられません。そして嫌々最後まで読んで、結局は虚無感でいっぱいになります。多分、私は漫画が苦手なのだと思うので、最近は漫画を読まないようにしています。

 とはいいつつ、今思い返してみても、人生の中で漫画が私に及ぼした影響は多大だな、と思います。小学1年生で初めて、「めちゃモテ委員長」に出会い、漫画の面白さを知り「ちゃお」を購読するようになり、自分でも漫画を描き始めました。そして次に当時はエロ本だと思っていた「好きです、鈴木くん!」を読み、これが思春期へと繋がりました。そして中学生の頃は、「ダイヤのA」を読んで、部活のランニングで、自主練する成宮鳴を思い浮かべながら頑張って走りました。そして高校では、漫画村の村人となり、浪人することになりました。そして浪人時代は、その村が消滅してしまったので、無事慶應義塾大学に合格しました。そう思うと、常に私の人生は漫画と共にありました。そして、大学になってからのことです。

 私は2年になってからソフトテニス部に途中入部したのですが、1年のときの生活はというと、酷いものでした。勉強はオンラインだったこともありぼちぼちこなしていたのですが、生産性のない日々を送っていました。
 そんなある日のことです。実家に帰ったら、一世を風靡した、「鬼滅の刃」がありました。それを読んだとき、とてつもない無力感に苛まれました。どうすればいいのでしょうか。私は、鬼殺隊のことを心から愛し尊敬しています。ですが、私のこの想いは炭治郎たちのなんの力にもなれない。みんなは他の人の為に命をかけて戦っ ている。お館様、煉獄さん、しのぶさん、無一郎、錆虎や他の鬼殺隊員のように、周りの人間、自分よりも大切な人の為に自分の命を犠牲にした者もいる。なのに私はどうか。自らの利益しか考えていない、そんな人間だった。だけど、鬼殺隊のみんなと出会って変わった。彼らの原動力は大切な人を殺めた鬼への怒りだ、そして今、私の原動力は私の尊敬する人の大切な人を殺めた奴等に対する怒りであるとともに、鬼殺隊自体です。この強い原動力を与えてくれた彼らに感謝を伝えたい、エールを伝えたい、役に立ちたい、できることなら一緒に戦いたい。でもそれは出来ないことだと気付かされました。私はどう足掻いても最終選別までいけなかった。鬼と遭遇することさえ許されなかった。ではどうすれば私は彼らの役に立てる?毎晩考えました。でも、答えは出ませんでした。私と同じ想いの人は居るはずです。どうか彼らの役に立ちたい、と。
 そこで、他にも入部理由はいろいろあるのですが、体育会に入ったら今の自堕落な生活も少し変わるのではないかと思って、この部活に入ることにしました。鬼滅と部活、どこがどう繋がるんだよ、と思うかもしれませんが、私の中では確実に繋がっていて、私にとって体育会に入ったことは今のところ、結果的にプラスなのでよかったです。
 
拙くまとまりのない文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

※海賊版サイトの利用は閲覧のみでダウンロードはしてません。当時は違法という認識はありませんでした。

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