現代文学・ミュージアム
健康診断に行った。
去年の健康診断は「かなり待った」という印象だったので、覚悟して行ったのだが、午前中だったためか思いの外するすると進み、1時間ほどで病院を後にすることができた。
せっかくなので、事前に検索しておいたドーナツ屋で軽くひと息ついた後、本屋に行ってみた。
最近は電子書籍が主になったので、書店を訪れること自体久しぶりである。
kindleで買おうか迷っている本をチラッと見てみよう、というくらいの軽い気持ちで訪れたのだが、最終的には6千円分くらい買っていた。なぜだ。
本屋って、こんなにも色彩豊かだったか?
というのが、現代文学コーナーに行ってまず思ったことだった。表紙が向けられている本はどれも色鮮やかで、デザイン性が高く、ひとつひとつがアート作品のようだった。もちろんあえてそういった目を引く表紙のものを陳列しているのだろうが、野暮ったいデザインの本はほどんどなく、美術館みたいだと思った。
ここ数年は、小説よりも実用書を読むことが増えたので、知らない名前がたくさんある。全然知らない作者の、初めて聞くタイトルの本なので、まったく内容についてはわからないのだが、なぜか全部読んでみたいと感じる。きっとどれを読んでも面白いだろう、という謎の自信がある。
kindleで買えば、いつでもスマホで読めるのだし、わからない単語はすぐに検索も出来るし、とても便利である。
しかし、ほとんど変わらない値段で、ここで単行本を買えば、この「美しい物体」が手に入るのだという高揚感を覚え、ひたすら売場をうろうろとし、なんとか3冊にしぼったそれらをセルフレジへと持って行った。
元々本が好きで買いに行くことも多かったし、書店で働いていたこともあるので、自分にとってはかなり身近な場所だと思っていたが、まさかそんな場所でここまで楽しめるとは思わず、自分でもちょっとびっくりした。
とにかくやたらハイテンションで3冊買ってきてしまったので、しばらくはこれを読むことに集中しようと思う。
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