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27.「何を言うか」から「誰が言うか」に変わった理由

昔から気を付けていたことがあります。それは、“誰の言葉かではなく、どんな内容を話しているのかに注意する”ということです。この考えは昔強烈に意識するようになり、今もこの考え方が私が人の話を聞く上での根底にあるのは間違いありません。ただ最近は、“誰の言葉なのか”にあえて影響されようとしている自分もいる、という話をします。ちなみにビールは本編と全く関係ありません。もうすぐ緊急事態宣言も解除されるとのことなので、また飲み会や旅行をしたいなという私の願望があふれ出た次第です(飲みたい!)。

話の内容に注意することは、やはり重要

“誰の言葉かではなく、どんな内容を話しているのかに注意する”という思考になったのは学生時代にやっていた大学生協学生委員会(通称:GI)の影響が大きいです。頻繁にある会議の中で、人によって明らかに発言力に差がありました。例えば先輩とよくつるんで情報を仕入れている人や、そもそも頭が切れるタイプの人は発言力が強い傾向にありました。それだけならいいのですが、あまり会議に来ない人や、的外れな発言をしてしまう人は、何を言ってもハナからあまり聞き入れてもらえないという状況にもありました。ただ前者の発言で筋違いな方向に進むこともありますし、後者の人の発言にも的を射たような意見が出ますし、それを汲み取って活かすことが組織のためにつながると考えていたため、“誰の言葉かではなく、どんな内容を話しているのかに注意する”ということを強く意識するようになったのです。

発する人によって、言葉の重みは変わる

その背景があるにもかかわらず、なぜ今の私は“誰が言った言葉か”を意識するようになったのか。それは、“自己成長・組織成長を強く意識するようになったから”です。繰り返し断りますが、現在も“誰の言葉かではなく、どんな内容を話しているのかに注意する”ということは私の考えの根底にあります。その考えがあったうえで、さらにもう1枚話を聞く上でのフィルターが増えた、というような感じです。

“自己成長”と“誰の言葉か”とにはどんな関係性があるでしょうか。例えば、「早起きは良いことだし私も実践している」という話があったとしましょう。それを、全く知らない人に言われても「へーそうなんや」で終わると思います。身内に言われても聞かないでしょうし、強要されれば反発します。

しかし、今まさに伸びている、もしくは大成功した人に言われたらどうでしょうか。例えば、孫正義さんに直接お会いできる機会があったとして、「早起きは良いことだし私も実践している」と言われたものなら即座に明日から実践するでしょう。ちなみに早起きに関しては、会社に関わる諸般の事情もあるにせよ、ある人の話を聞いて自発的に実践しています。前職まではあまりしませんでしたので、これは大きな変化です。「早起きはいいこと」なんてどんな人でも耳にタコができるほど聞いたことがあるでしょうし、言われたこともあるでしょう。つまり、内容の価値ではなく、誰が言った言葉かの価値なのです。

簡単に言うと、この誰が言った言葉かというのは、“その人と同じ行動・思考ができればその人に少しでも近づけるのではないか”という希望的願望も混じった感覚なのだと思います。

人と話を聞くうえでフィルターをかけるのは、僕はいいことであると思います。どんなフィルターをかけるかが重要です。「こいつの話は一切聞かない、聞くに値しない」というネガティブなフィルターは自分に損をもたらすと思いますが、ポジティブなフィルターをかけることは自分に優位に働きますし、行動に結びつくようになっていれば格段に成長に結びつくこととなるでしょう。今日の話も、何かの役に立てれば幸いです。

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