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AUSDがもうすぐ始まります

おはようございます。🐤

AUSDがもうすぐ始まりますというアナウンスが公式からありました。公式Mediumを、ほぼ元記事の翻訳ベースで、僕の感想をときどき挟んでいきます。憧れのNinaさんスタイルで、自分の意見のところには「🐤」マークを入れていきます。

公式アナウンス

アルパカの皆さん。

お待たせしました、AUSDの開始日が決定しました。12月14日19時(JST)頃です。この発表ができることを誇りに思います。

AUSDは、アルパカファイナンス内の資金の収益性をさらに高め、資金の柔軟性と使い道が大幅に増やします。

現在、このレベルのコンポーザビリティ(部品化して構成や組み立てが可能な性質)と資本効率を備えたレンディングプラットフォームやステーブルコインはなく、アルパカファイナンスはDeFi 2.0のパイオニアとして確固たる地位を築くことになるでしょう。

🐤 DeFi2.0! キーワード出ました。DeFi2.0の明確な定義はありませんが、OlympusDAOを筆頭に、既存のDeFiよりも資金効率を高めること、持続可能性を高めることを目標に作られたプロジェクト、GameFi、NFTなど新しい動きの総称です。まあ、言ったもの勝ちみたいなところはあると思っています。

この記事では、AUSDの機能の詳細、計画、そしてこの新しいステーブルコインでより多くの利回りを得ることができる様々な方法について説明します。

🎁 AUSDのメリット

AUSD(Alpaca USD)は、バックグラウンドであなたのために利回りを稼いでくれるオートファーミング・ステーブルコインです。

ステーブルコインを発行できるほとんどのプラットフォームでは、利息を払いながら借りなければならなかったり(MakerDAO, Liquity)、担保の貸し出しAPRを得られないまま借りなければならなかったり(Venus)しますが、アルパカでは、担保の利回りを得ながらAUSDを借りることができます。

さらに、AUSDのしくみはセキュリティがしっかりしていて透明性が高いです。AUSDは、過剰担保、分散化、多層ペッグメカニズムで強化されており、ステーブルコインの重要な役割の1つである1ドルペッグの安定性を維持します。

AUSDは、実績のあるMakerDAO(ステーブルコインDAIの発行元)のフォークで、多くの改良が加えられています。主な特徴は以下の通りです。

ファーミングしながら担保にできるモジュール:

他のプラットフォームでステーブルコインを借りる場合、ユーザーは通常、利回りを得るために資産をステーキングするか、借り入れのための担保として資産をステーキングするかを選択しなければなりません。

🐤 この文章はよくわかりませんが、要するにVenusはibトークンやLPトークンを預け入れることはできないということのようです。AUSDはBUSDのようなトークンを預けるのではなく、ibBUSDを預けるから、利益を生みながら預けることができると、このへんがDeFi2.0的なのだとおっしゃっています。どちらもAPRを生むんだから僕には同じに思えてしまいますが…

AUSDでは、この選択をする必要はありません。ibトークンを担保として使用できるため、アルパカでのレンディングAPR(現在BUSD、BNB、USDTでは10~15%)に加えて、追加のALPACA報酬を得ることができるステーキングAPRも獲得し続けることができるだけでなく、他のプロトコルと組み合わせることも可能です。

つまり、将来的には、あなたの担保が外部のプラットフォームであなたのために追加の利回りを得ることができる可能性があるということです。

🐤 ちょっと難しくてよくわからないところですが、アルパカはibトークンを預かってステーキングで運用します。それだけなら今までと何も変わりませんが、将来的にはその担保資産(つまりオリジナルトークン)を他プロジェクトで運用できるとなると、DeFi2.0的といわれる理由が見えてきましたね。

レンディングAPRだけでもAUSDのスタビリティ手数料(ほとんどの担保で2%)よりもはるかに高いため、このローンは実質的に無利子以上のものであり、利回りのあるオートファーミング・ローンとなります。

🐤 意味するところが少しずつわかってきました。まずibトークンの時点で利付きのトークンです。次にAUSDの担保で預けることでもAPRを得られます。このAPRが少なくとも開始時点では良い数字になるだろうということです。そして借入利子の代わりにAPR=2%のスタビリティ手数料を支払うということですね。

効率的なペッグ:

ステーブルコインのペッグを維持するためには、過剰な担保があるだけでは不十分です。MakerDAOの場合、担保資産に対してDAIの借入金利を上下に調整することもできます。

DAIの価格が1ドル以上になった場合、MakerDAOは借入金利を下げることができ、ユーザーが新たにDAIを発行するインセンティブとなり、DAIの価格を1ドルのペッグに戻すための売り圧力となります。

DAIの価格が1ドルを下回った場合、MakerDAOは借入金利を引き上げ、ユーザーがDAIを買い戻して借入ポジションを解消するよう動機付け、価格を1ドルに戻すための買い圧力を作り出します。

AUSDもこのメカニズムを持っています。

さらに、AUSDにはMakerDAOのPSM(Price Stability Module:価格安定化モジュール)と同様のStable Swap Module(ステーブルスワップ)が内蔵され、ユーザーはAUSDとBUSDを1対1のレートで低い手数料で交換できます。これにより、1ドルのペッグを維持するためのアービトラージ(裁定取引)を促進します。

確実で緩やかな清算:

AUSDは緩やかな清算を使用します。つまり、AUSDの借り入れポジションが清算に直面した場合には、ポジションの一部のみが清算されます。

最大清算サイズは、クローズ率に制限され、現在はポジションの負債額の25%に設定されています。この緩やかな清算モデルにより、AUSDの借り手の関連コストと清算リスクが低減される一方で、不良債権のリスクが回避されます。

AUSDはまた、堅牢なアトミック清算モデルを使用します。これは、AUSDのモデルがよりシンプルで不良債権を防ぐために最適化されているため、Maker DAOのダッチオークションモデルよりも優れています。

🐤 クローズ率、緩やかな清算というのは面白いですね。BUSDの価格が下がるかAUSDの価格が上がるかで、借入比率(借入AUSD/担保BUSD)が担保掛目(Collateral Factor: 90%)を超えると、まずポジションの25%が清算され、損失補填にあてられるということです。残りの75%のポジションは継続されます。

🐤 具体的には$10,000のBUSDを預け入れて9,000AUSDギリギリまで借りていた場合、少しでも価格変動すると清算されますが、その際10,000 * 25% * 1.05=2,625 BUSDが担保から取り上げられてAUSDと交換されます。(5%は清算手数料)約 2,500 AUSDが返済され、借入残高は 6,500AUSD となり、担保率は6500 / 7375=約88.1%となり健全な状態に戻るというしくみです。

🐤 この時ユーザーは清算手数料分(清算された資産の5%)しか損失が発生していません。

🐤 アトミックとは、完全に実行されるかまったく実行されないかで、中途まで実行されることのない性質の処理のことです。


補償プラン:

プロトコルの構造とパラメータは非常に保守的に設定されていますが、万が一、不良債権が発生した場合にも対応できるよう、バックアップを用意しています。

今後1~2ヶ月以内にガバナンスヴォールトを立ち上げる際に、補償プランも立ち上げる予定です。

このプランでは、不良債権などの損失イベントが発生した場合、ガバナンスヴォールトに送られるプロトコルAPRの50%を、このイベントに対する補償として、損失がカバーされるまで確保します。これにより、貸倒れのリスクを最小限に抑えるだけでなく、補償も受けることができます。

AUSDのコードは完全にオープンソース化されており、こちらのGithubリポジトリで確認することができます:https://github.com/alpaca-finance/alpaca-stablecoin

🐤 Insurance(原文)と言っても、ユーザーが加入できる「保険」というよりは、不良債権が発生した場合に損失を内部で補填するという意味あいなんですね。WUSDの失敗を想定しているのでしょうか? まあ、あまり損失が発生するイベントは無いように思いますが、備えがあるのは安心です。

🐤 そして全てオープンソースというのはDeFiでは当たり前のように思いますがやはり安心ですね。特にアルパカさんは24時間タイムロックがあるので本当の意味でのトラストレス(Don’t trust, verify)が達成できます。

⏰ AUSD開始の手順

AUSDは、BNB、BUSD、BTCB、USDT、TUSDなどの一流のデジタル資産によって完全にバックアップされ、堅牢なリスク管理パラメータを備えています。

しかし、ユーザーにとって可能な限り安全な運用を実現するために、まず1つの担保プール(ibBUSD)のみでスタートし、最初に借りられるAUSDの最大量を30Mに制限します

絶対的な安全性を確保するために、今後数週間で担保プールを追加し、債務上限を増加させながら、活動状況を注意深く監視していきます。

フェーズI(12月14日):

  • AUSDモジュール

  • ALPACAのステーキングプールを使ったファーミング可能な担保

  • ibBUSD担保のプール

  • スタビリティ手数料モジュール

  • フラッシュ清算

  • AUSD-BUSD LPのステーキングプール(ALPACA報酬)

フェーズII(12月27日の週):

  • ステーブルスワップ(AUSDとBUSDを1:1で交換)

  • フラッシュMINT

  • 担保プールの追加

フェーズIII(1月3日の週):

  • 担保プールの追加

注:フェーズIIおよびIIIのスケジュールは状況に応じて変更する可能性があります。

🙋 参加方法

AUSDに参加して利益を得るには、様々な方法があります。

流動性の提供:

AUSD-BUSDプールに流動性を提供しているユーザーには、ALPACA報酬により2桁のAPYを目標とします。そのため、ステーキングでこのステーブルコインペアのプールに流動性を提供することで、簡単に追加の利回りを得ることができるでしょう。

AUSDポジションオーナー:

ibトークン(またはBUSDなどの基礎となるトークン)を預けてAUSDを借り、貸し出しポジションをレバレッジすることで、さらに利益を得ることができるようになります。

例えば、以下のような手順で実行することができます。

  1. アルパカのレンディングでBUSDを入金し、ibBUSDを得る。

  2. AUSDのページでibBUSDを担保としてAUSDを借りる。安全性を考慮した標準的なLTV(借入/担保の比率)は約85%であり、100 BUSDの担保ごとに85 AUSDを借りることができます。(BUSD の最大LTV、すなわち負債比率は90%です)

  3. AUSDをBUSDに交換する。

  4. BUSDをアルパカのレンディングに入金し、ibBUSDトークンを得る。

  5. ステップ2を繰り返す。

上記のステップを繰り返すことで、自己資金のBUSDに対して最大6倍のレバレッジをかけることができ、現在のBUSD預け入れのAPRが10%とすると、60%のAPRを得ることができます。

🐤 これ知ってる! Qubitでやってたやつだ。しかもステーブルコインだと担保の90%まで借り入れができるので、85%まで借り入れてまた貸してって繰り返すと自己資金の6倍にもなるんですって。すごいけど少し怖い…

🐤 ん…、3回繰り返しても資金の2.5倍にしかならないな…6倍にしようと思ったら何回繰り返さないといけないんだろう。

🐤 15回目で6倍を超えます。…アルパカさんは時々無茶なことを言いますよね。(;^_^A
🐤 そして6.666…倍に収束していきます。いやガス代なんぼかかるねん!
※2021年12月10日追記:AUSDの最低発行額は500でした。6.666…倍には収束しません。自己資金$10,000の場合は19回目の約$63,000で止まります。

裁定取引(Arbitrageur):

AUSDの価格が一時的に1ドルを下回ったり上回ったりした場合、その価格の動きから利益を得るためにアービトラージ(裁定取引)に参加することができます。アルパカは、このアービトラージを促進するためのモジュールを用意しています。詳細はこちらをご覧ください。

📃 ALPACAホルダーへの特典と主なパラメータ

AUSD は、ALPACAホルダー向けに複数の新しい収入源を導入します。これには以下が含まれます。

  • スタビリティ手数料:AUSD の各ポジションに対して、2%のAPR(ほとんどの担保資産で2%)がスタビリティ手数料として徴収されます。これらの手数料の50%は、ALPACAの買い戻しと焼却(ガバナンスヴォールトが導入された後は、ALPACAの預金者に対するプロトコルAPR)に使用され、残りは開発基金に使用されます。

  • 清算報奨金:清算額の5%。(5%のうち4%はALPACAの追加的な毎週の買い戻しと焼却に使われます。1%は安全性バッファが0になった時にポジションをクローズした報酬として清算担当者に支払われます。)

  • 自動ファーミング・パフォーマンス手数料:AUSDポジションの担保資産をアルパカのステーキング(および将来的には外部プロトコル展開)でファーミングすることで得られる報酬の9%。5%はALPACAの毎週の買い戻し&燃焼(およびガバナンスヴォールトが展開された後のALPACA預金者のプロトコルAPR)に、残りの4%は開発資金に充てられます。

  • クローズ率25%(AUSDのポジションが清算対象となった際に、1回の取引で清算可能な負債価値の最大割合。これにより、AUSD借り手の関連コストと清算リスクが軽減される一方で、不良債権のリスクを防ぐことができます)

  • 最低借り入れ額500AUSD(ポジションをオープンする際に借りられるAUSDの最低額)

🐤 スタビリティ手数料って名前は新しいけど、要するにAUSDの借入利率ですね。2%のうち1%はALPACA買い戻し&焼却、1%は開発資金に使われます。

ibBUSD担保プール

担保掛目:90%(借入/担保の最大値)
スタビリティ手数料:2.0%

これらのパラメータは、AUSDのエコシステムの健全性を維持するために、将来的に随時変更される可能性があります。最新の値については、Docsを参照してください。

AUSD-BUSD LPプール報酬

PCS AUSD-BUSD流動性プロバイダーへの報酬として、まず 0.35 ALPACA/ブロック(~70,500 ALPACA/週)を割り当てます。「ステーキング」でLPトークンをステーキングすることができます。報酬の配分は定期的に見直し、適切に調整します。

🐤 こういうところわかりやすくまとめてくれるのはアルパカさんらしくて大好きです。つまりAUSDを始めることでユーザーだけでなくアルパカファイナンスがどれだけ利益を得られるかということが明確に見える化されています。自分の利益を透明に公表することはDeFiらしいし、信頼がおけます。

🔐 最も安全な輸送手段=アルパカ

いつもそうであるように、アルパカファイナンス内のすべての資金のセキュリティは当社の最優先事項です。そのため、すべてのAUSDスマートコントラクトがプロのセキュリティ会社による3つの監査に合格していることを確認しています。

その結果、ユーザーの資産は安全に守られますので、ご安心ください。

*    *    *

安全に利益を上げることができるこの新商品に、皆さんが興奮していることは承知しています。とはいえ、AUSDの最初のハードキャップは30Mに限定され、先着順となることをお忘れなく。

若きアルパカたちよ、刮目せよ、草の食べ過ぎで眠くなってる場合じゃない。

この必勝法を覚えておいてください。

  • 柔らかい毛皮でおおわれていること(?)

  • 意識をすること

  • 利益を出すこと

🐤 いや最後意味わからんわー、もうええわ!

ヒヨコロ雑感

ということでAUSDの記事を翻訳しました。

これを始めることでアルパカファイナンスはどう変わるのでしょうか。いつもの視野が狭くて当たらないヒヨコロ予測を始めてみます。(誰が視野狭いねん!)

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