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DeFi⇒日本円、手数料の細かいお話

おはようございます。😊

今日のテーマはDeFi⇒日本円の送金までにかかる手数料、およそ数千円ほどの違いしか生まれない、とても細かいお話です。

結論としては、だいたいXRPかLTCで送金した方が数千円安いですよという、しごく当たり前のお話に落ち着きました。

課題の整理

BSC DeFiの世界から日本の銀行までへの道のりは長く、最大6つの手順を踏まないといけません。

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つまり、

・(c):送金前にバイナンスの取り扱い銘柄に両替
・④:BSCからバイナンスへ送金
・(d):送金前に日本の取引所での取り扱い銘柄に両替
・⑤:バイナンスから日本の取引所へ送金
・(e):暗号資産を日本円に両替
・⑥:銀行に送金

この手順は最小限です。それぞれの手順ごとに手数料がかかります。

どこかを飛ばしたいといろいろ考えるのですが、まず日本在住者はバイナンスの利用が金融庁によって規制されている関係から、日本の銀行との直接の道がないため、日本の暗号資産取引所を飛ばすことはできません。

かと言って海外の銀行で日本円を扱うのはいかにも手数料がかかりそうですので却下です。

また、BSCから日本の暗号資産取引所への直接の道はないため、一旦BSCネットワークでバイナンスに送金するか、イーサリアムへのブリッジを通すかですが、イーサリアムの手数料の高さからそれは考えるまでもなく却下です。

というわけで、この図の手順が最小限ということを前提に検討を進めます。

これを眺めると、(c)の時点で(d)を見据えた両替が必要であることがわかります。つまり、二度手間をなくすため、BSCでの両替の時点で日本の取引所の取り扱い銘柄に両替しておくべきです。

また、両替手数料は両替する資金の額に応じて変化するので、DeFiの格安の手数料とはいえ大きな金額を取り扱うとバカにならない金額になります。

だから、できる限りバイナンスでの両替をする方が有利です。つまり、(c)のBSCでの両替は、バイナンスで取り扱いがないため送金できないトークンだけの最小限にして、(d)のバイナンスで両替するのが良いです。

なぜかというと、PancakeSwapの両替手数料は0.25%、バイナンスの両替手数料は0.075%(手数料をBNB支払いにした場合の割引を含む)と、バイナンスが3倍以上も有利だからです。

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そして、上の表を見ると⑤の段階の差が大きいことがわかります。つまり、バイナンスから日本の取引所に送金する時の手数料は、BTCが高く、XRPなどが安いということです。

しかし、これは送金金額に関わらず一定なので、大きな額の際はさほど気にしないでも良いです。

大きな額とはどれくらいか? 今日はそこを追求してみようと考えました。手数料は大きく分けるとつぎの2つに分けることができます。

・両替手数料:資金の額に応じてかかる手数料
・送金手数料:送金する資産の種類ごとにかかる定額の手数料

そこで、戦略1として、両替手数料を重視する方法、戦略2として送金手数料を重視する方法を比較してみました。

戦略1:送金手数料を重視する

まず送金手数料を安くすることを第一に考えます。

送金手数料が安いというとXRPですが、XRPはバイナンスから出金できなくなっています。

というわけでXRPは使えないので今回は他の暗号資産を使うことを考えました。するとさきほどの「バイナンスからの出金手数料」の図のとおり、LTCの送金手数料がすごく安いことに気がつきました。ボラリティや流動性の有無にもよりますが、今後はXRPが復活したとしてもLTCを使ってもいいかもしれません。

全てバイナンスで両替するとして、手数料率0.1%としています。資金はBTC-ETHのファーミングをしていたとして、報酬をCAKEとXVSをそれぞれ少しずつ、あとガス代のBNBをもっているとします。それらを日本円に戻すまでの手数料の総額がつぎからの図です。

まずは資金が100万円の場合です。右下の数字、手数料は1,031円かかるという試算になりました。

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次に資金1,000万円の場合、これは手数料10,130円かかるという試算になりました。

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限界まで送金手数料を削減するとここまでできるということで、全体手数料の中のほとんど全てが両替手数料となっています。

戦略2:両替手数料を重視する

次に両替手数料を安くする方法です。

両替手数料を安くするために知っておかなければいけないのは、資金の額が同じであれば、両替ルートが長いほど両替手数料は高くなるということです。

どういうことかというと、マイナーなトークン同士では直接両替することができず、中間に1つ以上のトークンとの両替が発生します。具体例をあげますと、例えばPancakeSwapではXVSから直接LTCやXRPには交換することはできません。

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これを見てください。0.00399486XVSをLTCに両替したいときのルートです。XVS⇒①CAKE⇒②BNB⇒③LTCと3ステップもかかっているので、0.25% * 3=0.75%もの両替手数料がかかっています。

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バイナンスでもXVSの直接両替が可能なトークンは上の図の4種類(BTC, USDT, BUSD, BNB)しかなく、XVS⇒①BNB⇒②LTCと2つのステップを踏まなければならず、0.075%(BNB支払いの割引を含む)* 2=0.15%の両替手数料がかかることになります。

ですから、一番メジャーな暗号資産を考えます。

最初に考えるのがBNBですが、日本の取引所では取り扱いしていないので使えません。となるとやはり暗号資産の王様BTCで、何にでも直接交換できるのはBTCしかありません。

両替手数料削減のため、今回は全てBTCに両替してから送金することを考えます。

まず資金100万円の場合です、条件は戦略1と同じで、全てバイナンスで両替し、手数料は0.1%です。

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次に、資金1,000万円の場合です。

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送金手数料が2,500円と大きいので、資金が100万円だと戦略1よりも高い試算になりましたが、両替手数料が安いので、資金が1,000万円と大きくなるとこちらの方が安くなっています。

追加の戦略

一定の条件のもと、送金手数料を重視する戦略1と、両替手数料を重視する戦略2を比較しました。

しかし、BTC-ETHのペアが資産という条件で想定していたため、両替手数料の面で最も有利なメジャー資産同士、しかもBTCを含んでいたものだったので戦略2がかなり有利になりました。

そこで、CAKE / ALPACAなど、日本の取引所で取り扱いしていないマイナートークンを想定しました。この場合はLTCにするためには必ず2ステップ必要になり、BTCだとそれぞれ1ステップですみます。

戦略3がCAKE / ALPACAでLTC送金(送金手数料重視)

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戦略4が同じ資産のBTC送金です(両替手数料重視)

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まとめ

追加の戦略を足して、グラフにしてみました。

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戦略1と2(青と赤)を比較すると500万円のあたりで損益分岐点、これはBTCが両替ゼロという条件なので実質250万円、戦略3と4(黄と緑)を比較すると250万円あたりで損益分岐点となります。

つまり、両替がわずかとかたくさんの境目は、250万円になります。これを超えると、250万円 * 0.1%=2,500円ということで、両替手数料がBTCの送金手数料(0.0005BTC)を超えるためです。

・送金する資金のうち両替する額が0.5BTC(0.0005BTC / 0.1%)を超える場合は、両替手数料を重視する。(資産の種類によりますが全てBTCに両替して送金することがほとんどの場合で最善になります。)
・両替する額が0.5BTC以下の場合は、送金手数料を重視し全額LTC(もしくはXRP)に両替して送金する。

というのが良いという結論でした。

さて、細かすぎるお話、なんと言ってもどちらの方法をとっても数千円しか変わらないということで、あまり興味を持たれた方もいないかもしれませんが、こういう細かな計算が僕の生きる道なので、ひとつシェアさせていただきました。

みなさんは、結論として「両替の額が0.5BTCもいかない庶民はXRP、LTCで送金すればお得なんだよ」ということを2秒で覚えていただければいいかなと思います。あとバイナンスで両替するとお得ですよってことですね。もっと言うと招待コード割引とか、BNB利用割引とかで資金量が増えれば増えるほどお得の幅は広がります。(0.1%*0.8*0.75=最大0.06%)

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こんなことを2時間かかって考えている僕の時給はいくらなのでしょうか。

どなたかの何かのお役にたてたらうれしいと思います。

それではまた、DeFi~(@^^)/~~~


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