弱気相場でもイールドファーミングで利益を得る
おはようございます。🐤
今日は、アルパカさんの戦略5「弱気相場でも利益を得る」の説明をざざっと縮めて紹介します。
レバレッジをかけてリスクを減らす
暗号資産は成長産業であるため、DeFiの市場のほとんどでは強気相場で利益を得られますが、弱気相場での戦略はあまり注目されていません。
アルパカさんのレバレッジファーミングを利用すると、資金を借り入れることで自己資金の数倍のファーミング・ポジションを建てることができます。
例えば$10,000分のUSDTを自己資金として、$20,000分のETHを借り入れ、資金の合計を$30,000として、以下のようなポジションを作ることができます。
この時、エクスポージャー(それぞれの資産がどのようなリスクにさらされているか)は次のようになります。
$15,000のUSDTロング
$15,000のETHロング
$20,000のETHショート(借りたトークン)
この結果として、エクスポージャーは$5,000分のETHのショートになります。USDTは値上がりも値下がりもしないので、エクスポージャーはニュートラルであり、無視することができます。
このETH-USDTのポジションでは、ETHの下落で利益を得ると同時に、自己資金のみで行うよりもおよそ3倍(借り入れ金利を無視すると)のイールドファーミング報酬を得ることができます。
ちょっとした注意点があります。
どれくらいの損益があるのか
3倍のレバレッジで、部分的にショートをもつポジションが、トークンの値動きによってどのように損益が発生するのか、下のグラフで表されています。約90日間預け入れてイールドファーミングの利回りも得られるのが前提です。
普通は利回りがあるので、黒色(利回りなし)はここでは考えずにおきます。
借りてないトークン(上の例ではUSDT)に値動きがない場合は緑です。だからここでは緑一本だけ見ておけばOKです。
横軸は、借りたトークン(上の例ではETH)の値動きです。
ETHが値上がりしたら損が大きくなって、ETHが-40%ほど値下がりしたら利益が最大になっています。
ETHが-70%以上値下がりしたら利益がほとんどなくなるのがわかります。
つまり、ショートポジションをもった場合、値上がりはダメ、半額くらいの値下がりは一番おいしいけど、70%以上も値下がりしすぎるとまたダメ、っていうことです。
清算のリスク
レバレッジファーミングのショートポジションの場合、エクスポージャーが小さいので(上の例ではショート0.5、ロングならその3倍です)ロングポジションよりも清算のリスクは低いですが、特に上の例(ETHを借りた)のように、ステーブルコインではなくてボラリティの大きなトークンを使用する場合には注意が必要です。
レバレッジ3倍の場合、借りたトークンが値上がりしすぎて、およそ1.56倍になった時(Debt Value=83%になった時)には清算されます。
ETHのようなボラリティの高いトークンを借りて、BNB-ETHのようなペアのような変動性の高い資産とのペアを選択する場合、2倍以上のレバレッジを使用する際には、借りた資産(ETH)が上昇している間に借りていない方(BNB)の資産が下落した場合には特に注意が必要です。
例えばETHが1.3倍にしかなっていなくても、BNBが0.83倍になると、ETHとBNBの比では1.56倍を超えます。
まとめ
というわけで、ETHの価格が落ちそうな時でも利益を得られる方法でした。
落ちるかどうかわからない時には2倍のレバレッジにすれば、価格が多少変動してもポジションの価格はさほど変わらない「デルタニュートラル」という状態を作ることもできます。
そんなふうに弱気相場、凪相場を乗り切っていきましょう。
それではまた、DeFi〜(@^^)/~~~
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?