宇宙よりも遠い場所(よりもい)の感想を今更語ってみる

 よりもいは当時リアタイで見てましたし、それからBDでもAmazonプライムでもdアニメストアでも何周かずつ見たくらいに見てたんですが、今更感想などを書いてみたいと思います。普段よりもいの感想見て回って楽しんでたりするので、たまには自分も書く側に回ってみようかと。

 で、いきなり感想からはちょっと脱線するんですが、私は絵描きなので普段好きな作品があると二次創作したくなるんですが、よりもいってそんなに二次創作したくなる作品じゃないんですよね。というのも、本編が完璧すぎる。
 私が沼にハマった作品というとまどマギとかけもフレ(1期)なんですけど、ビターエンドだったり続きが語られなかったりとか、そういう点があってそこから二次創作でifを描きたくなるんですけど、よりもいはたった13話で何もかもを完璧に描いているのでifが全くいらないんですよね。いやもちろん続きとか間のお話は見られるなら見たいので人の二次創作はたまに見るんですけどね。
…ということもあって、普段だったら漫画とか描いて「好き」なポイントを表現するんですけど、この作品に関しては文字で語る方が早いなと思いまして、今回感想を書くに至ったわけです。

あ、もちろんネタバレまみれなので見てない人が居たら今すぐ戻ってください。最近NETFLIXでも配信始まったらしいですよ。

STAGE01 青春しゃくまんえん

 1話の好きなところは終盤全部という感じで、新幹線でキマリと報瀬が会った瞬間の報瀬の表情とか、新幹線の中でのやり取りのワクワク感とか、南極に行く方法を聞かれた時の報瀬の「知りたい?」とか、2話に繋げるための盛り上げ方が本当に良かったです。
 2周目になると、最初のキマリがいきなり泣き出すところからもう泣きそうになるんですよね。青春してないなあ、と思う気持ちも分かるし、それがああいった形の青春にこれからなっていくことを知って改めて見ると、本当に最高の形で迎えられてよかったよなあ、と1話から思ってしまいます。あとはめぐっちゃんですかね。要所要所で、チクリチクリと心が痛むような、ああここの会話とか、ここの会話とか…と不安げな感じで見るようになりますよね。

STAGE02 歌舞伎町フリーマントル

 私の推し、日向ちゃんの加入回!でもこの回で好きなセリフというと、後半の走るシーンでキマリが言う「私の青春、動いてる!」ですね。ここのシーン、本当に青春だなあって思います。なんでしょうね、あのシーンの良さを言語化できないんですけど、あのまぶしさが心にぐっと来るんですよね。ここのシーンも疲れてる時に見ると泣きがち。

STAGE03 フォローバックが止まらない

 結月ちゃん加入回!2番目くらいに好きな回。いやもう、ああいう優しくされて泣き崩れちゃうシーン見ると、こっちも同じ顔になっちゃうんですよ。2番目くらいに好きとか言っておきながら語るのが難しいんですが、あのドアを開けて3人がいる瞬間からもう嬉しくなっちゃいますよね。嬉しすぎることがあって泣いちゃうの、人生でもそう経験ないと思うんですけど、それがここにあるんですよね。
 2周目だと、最後のオーロラ見ながらの「軽く死ねますね」も泣けるポイントですね。1週目はもちろん先のことは分からなかったので途中でオーロラ見られるんだろうなくらいの軽い気持ちだったんですが、2周目になって見るとオーロラが見られるあのシーンを思い出したりしてこみ上げるものがありますよね。

STAGE04 四匹のイモムシ

 合宿回。ここは南極行きが現実になったことを掘り下げる回というか、他の回に比べると準備のための回という感じもありますが、最後の「私、みんなと行きたい」から始まるキマリのセリフ、あれ好きです。あとはかなえさんの「うるせえバーカ!!!」とかも、あとの「ざまーみろ!!!」に繋がる好きなセリフですし、ここの回は他とくらべて訓練という地味めなテーマな代わりにキャラのセリフが際立ってる気がします。

キマリ「うるかにしてください(キリッ」

STAGE05 Dear my friend

「どうしてアメンボが赤いの…?」「そこ!!!私の事話し□※△×÷○」で報瀬のポンコツっぷりが加速する。
 5話はめぐっちゃん回ですね。めぐっちゃんについては人によって評価が分かれがちですけど、私は分かる方ですね。自分と他人を比較して、自分が劣っているなあと思った時に「よし、頑張ろう!」のまっすぐな気持ちだけ持てればいいんですけど、実際なかなかそういかないじゃないですか。凹むこともあれば嫉妬することもあるし。もちろんそこで相手の足を引っ張っちゃおう、となる人はそう居ないでしょうけど、誰しもこじらせれば同じになるかもしれないよなあ、と思うんですよね。ただこの時点では「謝れるだけ偉い子だなあ」「キマリは優しいなあ」くらいな感じだったんですが、多分あの絶交を無効にされた時から、彼女の何かが変わったんでしょうね。
 この回語りやすいな…誰しもが少しは持っている気持ちをテーマにしているからですかね…

STAGE06 ようこそドリアンショーへ

 日向ちゃんが推しになった回!ここまで日向ちゃんはめちゃくちゃ大人びてて、勉強もできて賢いし、人間性もよく出来てて…という感じでしたが、ここで少しだけ過去のこととかがちらっと出て日向ちゃんの人間らしさが垣間見える回ですね。こういう、ムードメーカーで明るいキャラにそういった一面が見えるのに弱いんですよね。なんだよ…でこっちも涙目になっちゃう。ここのシーンの報瀬もメチャクチャいいですよね。ここ最近ポンコツ気味だった報瀬のカッコいいシーン。まあそのすぐ後にまたポンコツになるんですけど…
「何 か 隠 し て ま す よ ね ?」が凄い好き。

STAGE07 宇宙を見る船

 この回はキャッチーでウィットでセンセーショナルなスピーチがとにかく最高でしたね!前半は結構物語に必要な説明のシーンが多めですが(もちろんそれも説明感が出ないようにすごく上手く作られてるので見てて楽しいです)、あの報瀬のスピーチだけでこの回の120点分くらいはある気がしますね。
 ここのスピーチ、鳥肌すぎて毎回泣いちゃいます。あの人前が苦手な報瀬が突然大声で喋り出す、成長した感じというか1つ壁を破った感じというか、凄く嬉しくなっちゃうんですよね。

STAGE08 吠えて、狂って、絶叫して

 船酔い回!外に出るシーンは私も初見は「危なくない!?」と思いましたが、あれも何度か見ていると「青春の1シーンだなあ」と思います。「雑になった」片鱗かもしれない。この回は弓子さんが出るシーンが多いのも良いですね。あの頼れるお姉さん感、キマリ達にはとても助かったんじゃないかなあと思います。
 あっ、あとピンポイントですけど筋トレ後に腕が上がらなくなった結月に日向がいたずらを仕掛けようとするときの「にっひー!」が半端無く好きなんですよね。あの超絶満面の笑み好きすぎる。

STAGE09 南極恋物語(ブリザード編)

 南極到着回!報瀬と藤堂隊長の重い話が多めですが、最後の最後に「ざまーみろ!!!」を持ってきて全部吹き飛ばすのはお話の構成として上手すぎますよね…月並みな感想ですが、その「ざまーみろ!!!」が最高ですよね。ここまで藤堂隊長はずっと堅苦しい感じのイメージしかなかったところに、みんなで「ざまーみろ!!!」するのはとてもスッキリします。
 あと報瀬が元気そうなの、一旦ここで最後になるんだよなあ…と思うとまた印象も少し変わってきますね。

STAGE10 パーシャル友情

 3話が2番目に好きな回と言ったのでお分かりの方も多かったでしょうが10話が1番好きな回です。好きな理由はもう3話のところでお話したので割愛しますが、まず1回泣き出してこっちも泣くじゃないですか、それからくしゃみで火消しちゃって「はじめてだったのに~!!!」でもう1回泣くところでこっちももう1回泣いちゃうんですよね。あの色々悩んで「ね」を送るシーンもとても良い。
 友達って難しいですよね。私も友達作るの下手っぴな方なんですけど、お互いに何かに誘うようになったら「あっ、友達っぽい」って思ったりしますね…

STAGE11 ドラム缶でぶっ飛ばせ!

 日向回だ!今更気付いたんですけど、感想と言いつつ泣き所の話しかしてないですね。でもこの回も泣き所の話します。内容としては6話の強化版みたいな…日向ちゃんの過去話を掘り下げて、とうとうしっかり泣かせちゃった回。
 あの泣き崩れるシーンでこっちも…というのはそうなんですけど、許してホッとする顔想像すると腹が立つ、からの「ちっちゃいなー、私も」が日向っぽさがホントに出ててすごくグッと来るんですよね。常に心を広くあろうとしてるんだろうなあ、でも無理もしてるんだろうなあ、というのが日向ちゃんの大人っぽくて、でも不器用な大人っぽさが本当に日向ちゃんの良いところだと思います。

STAGE12 宇宙よりも遠い場所

 この回の感想いる?一周回って要らなくない?あのシーンはもう言わずもがな、この作品のピークですよね。随所に「ピークかな?」と思うシーンがありますが、それでもやっぱりこのシーンがピーク。
 あのシーンが最高なのは当然なので個人的に好きな他のとこのお話したいんですけど、「お互い放っとけるというのは、いい友達の証拠だよ」と言われて結月が「いい友達ですって!」と死ぬほど嬉しそうな顔で言うの、これ破壊力高すぎません?ここでもちょっと泣いちゃうくらい好きです。

STAGE13 きっとまた旅に出る

 最終回!後は帰るだけなのに、なぜこれほど最後まで面白く出来るのか。まず、報瀬の成長が要所要所で見られるのがとてもいいですよね。よく笑うようになったし、スピーチも前のそれとは全然違う。氷見さんがサインもらうとこのお話も好きだし…
 正直12話の後だし、13話は大きな見どころがなくても十分名作と言われたと思うのですが、それでなおオーロラのシーンを最後の最後に持ってくるのは本当に凄いですよね。それだけでも軽く死ねるのにとどめの未送信の1通、でもここはもう報瀬も泣かない、笑顔で終われる終わり。ED見ながら「最高の作品だった…」と思ってました。
 そう、最後の最後はオーロラじゃなくてめぐっちゃんでしたね。最後にもう1回笑顔で泣いて終われるとは思いませんでした。めぐっちゃんが本当に1歩踏み出してるのを見ると、頑張らなきゃなあという気持ちになります。

まとめ

 長かった!日本語下手っぴというか、結局泣き所の話しかしてない。個人的に「泣ける作品」=「好きな作品」なんですけど、よりもいはもうほぼ全話泣けるじゃないですか、そりゃもうぶっちぎり好きな作品になるよねって感じです。
 どうも今年に入ってからよりもい関係の何かがしたい欲が高まった結果、2月によりもいスタンプラリーを兼ねて館林行ってきたんですけど、いいところでした。てくてくお散歩しながら例の東屋のところまで行ってきましたが、やっぱり聖地はテンションあがりますね。実は聖地巡礼らしいことをするのはそれが初めてだったんですが、行って良かったです。花山うどんで食べた鬼ひも川と天ぷら、最高だったなあ…あと私は行ってないんですけど、よりもい関係のメニューを取り扱ってる飲食店さんとか、あちこちに聖地巡礼ノートが置いてあったりするので機会があればぜひ。私もあと1回くらいは行っておきたい。

ではここらへんで!ありがとうございました!

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