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開幕振り返り,KBとJoeの縁【マイルハイノススメ 1合目】

皆様こんばんは。ひやです。
今回から「マイルハイのススメ」と題しましてきまぐれ不定期的?に試合の振り返りで感じたことなどを書いていこうかなと思います。
今回は開幕カード対LAD戦の振り返りをやっていきます。

① COL3-5LAD

Buehler
S Kimbrel  
L Freeland 

先日、同じDenverを本拠地とするNFLチームBroncosにトレード移籍をしたRussell Wilsonの始球式から始まった開幕戦。野球とアメフトの二刀流だったWilson。MLBドラフトに指名されたのがなんとこのRockiesでした。なにか運命的な巡り合わせを感じます。今シーズンは是非Broncosでも活躍して下さいね。
同じくDenverのチームに移籍したBryantとのバッテリーが印象的でした。

開幕投手はFreeland。普段は打たせて取るタイプのピッチャーですが、この日は3回まで6奪三振と珍しく三振を量産。この日は球審のゾーンが広かったこともありますが、スライダーが相手に効いていたかなと思います。

試合が動いたのは2回。Grichukが内野ゴロの間に先制。
その後、Iglesiasがタイムリーで追加点。Iglesiasはタイムリーを打った後に塁上で突如号泣をします。この試合の数週間前に父が亡くなったというIglesias。その父に捧げる一打を移籍後初打席で放ちました。今後も活躍を見せてほしいですね。
(気遣うDodgersのFreemanも優しいです)

しかし、4回にFreelandが連打を浴び逆転を喰らい逆転を許し4回途中で降板してしまいました。
出来ればこのイニングは投げ切って欲しかったなと。
代わったKinleyも前にnoteにも書いたようにランナーが居ると勢いを止めることも出来ず炎上。やっぱりイニング途中からのKinleyはやめた方がいいかなーって。
Taylorのフェンス側のツーベースを見てやっぱりBlackmonがずっとRFのままでは…って感じました。あそこがヒットになるのとアウトになるのでは試合の流れ大分違うし、Freelandもかなり楽だったのでは?って思いました。
Buehlerはその後立ち直り、開幕戦は残念ながら黒星となるものの新戦力の打者が活躍し決して悪くはないなと思いました。

②-1 COL3-2LAD


Estévez
Bard
Treinen

2戦目の先発はMarquez。立ち上がりはスライダーやカーブといった変化球が決まっていて上々といったところでしたね。さすがエースたるものを感じます。
裏の攻撃はBryantとRodgersがヒットで連打,McMahonがタイムリー。Bettsからの送球はタイミングはアウトでしたが溢れてセーフに。間一髪でしたね。

Dodgersの2番手は元Rockiesの先発ローテとして活躍したTyler Anderson。4,5回をピシャリと抑えていたのですが、そのピッチングを被弾ばかりしていたRockies時代にもやって欲しかったです。💢
そんなAndersonから6回Joeが勝ち越しタイムリー昨シーズン49ABと少ないサンプルながら4HR .306/.390/.551と得意とした左キラーは今年も健在。頼りになります。
先発のMarquezは7回1失点3安打無四球5奪三振と完璧な投球。
8回は新加入のColoméの初登板ですが3連打を喰らい同点。早速リリーフ陣に馴染んで仲間入りするのをやめてください💢
その後のHilliardのプレーは大きかったです。5回もダイビングでの好守を見せましたが、特に8回のFreemanのフェンス側の打球を二塁ランナーを進めさせなかったのが大きかったかと。
Coloméの代わりのリリーフをしたEstévezが満塁のピンチを凌ぎなんとか一安心。
その裏は好リリーバーTreinenがマウンド。調子も良く簡単にツーアウト取られたのでこれは決着は9回かなと思いました。
しかし、自分の予想を裏切る試合を決めたのはJoeでした。
放物線を描いた打球はレフトスタンドへの勝ち越しホームラン!これが決勝点となりました。

9回はBardが3者三振で締めゲームセット。
#BeatLA  今シーズン初勝利を飾りました!

②-2 JoeとBryant

ちなみに裏話なのですが、BryantとJoeはNCAA San Diego大時代でも2年間チームメイトでした。Bryantが一年上で、他にはWhitesoxでプレーしたDylan Covey, MarinersのクローザーのPaul Sewald,主にMarinersで活躍しRockiesにも在籍したJames Pazosらが在籍していました。
チームの主軸として活躍した二人には家族で付き合いがあったらしく、Bryantは身体能力のあるプレーをするJoeのことを「カッコよくて最も思いやりのある人物の一人だ」とリスペクトしています。

“He’s one of the most caring dudes I know,” Bryant said.
Joe looks to carry late '21 momentum into new year-Thomas Harding
I’m just a year older. When he came into school, I was blown away by his work ethic. He’s athletic, can move around the diamond, even catch. He’s one of my favorite guys that I’ve met in this game and it’s cool to be here with him.
Joe looks to carry late '21 momentum into new year-Thomas Harding


それと、Bryantが加入する前日の夜には二人でメールでこのチームでプレーする素晴らしさなどを語り合ったりしたそうです。
Joeも大学の地区優勝決定戦でBryantが活躍した姿が印象的でチームに彼が加入した事もとても喜んでおり、STから好調を維持している辺りやはりベンチ内に影響力がかなり大きいのだなと感じました。
Joeは長いマイナーでの暮らしや2年前の開幕前に精巣腫瘍の手術を受けるなど決して順風満帆な野球人生ではないですが、今年はチャンスを掴み取りレギュラー定着への道を歩んでいるのではないでしょうか。
記事元は以下の通りです。

They texted last night, and Bryant told Joe how happy he is to be joining him in Colorado. 
It seemed uncharacteristic' - Rockies players react to Kris Bryant signing-Danielle Allentuck
All the accolades that he's won, he hasn't changed," Joe said. "He's a great kid, great person. So excited to have him, it's going to be really fun to be teammates again."

It seemed uncharacteristic' - Rockies players react to Kris Bryant signing-Danielle Allentuck

③-1 COL9-LAD4

Chacín
Blach
Urías

開幕カード最終戦。
先発はSenzatelaですが、初球を狙われて序盤から被安打を積み重ねる不安定なピッチング。しかし、打球が守備の正面に行くこともあり3回まで無失点で凌ぎます。
攻撃としては初回にTaylorのエラーの間に2点が入り、Grichukが右打ちのタイムリーヒット。Grichukがいる事で打線の厚みが増していいですね。


3回にはCronの兄貴が特大の2ランホームラン。さらにDíazのタイムリーで3点を追加。昨年20勝投手のUríasを早々にKO。(立ち上がりから良くなかったしUríasは今年さすがに数字は落としそうかな)

4回はSenzatelaが4本のヒットと犠牲フライを喰らい降板。大量リードを持っているにも関わらず相手に流れを渡してしまったのは嫌な予感だなと。
その予感が的中したのかわからないですけど、代わりに入ったのはChacínに対してFreemanのレフトフライかと打った打球にBryantが落球。一気にリードも2点差に。デーゲームのCoorsは特に日差しがかなり眩しいので落下点を掴むのが難しいかな(1回のMcMahonの打球も同じくレフトのTaylorが似たようなミス)って見てて感じます。次からは気をつけて下さい。

その裏にRodgersが犠牲フライを打ち完全に相手に流れを渡さなかったのが大きかったですね。その後のChacínもしっかりと抑えて一気に逆転を許さなかったのはGood。
7回にはDíazがダメ押しのツーランホームランを放ち効果的に点が取れたのは良かったかなって思います。

③-2 Blachの復活&Black監督1000勝

6回からリリーフのBlachが4イニングを無失点に抑えて勝利!Dodgers相手に2018年8月以来となるホームカード勝ち越しを決め、Blachは嬉しいニュースに2019年9月10日以来の登板をセーブで飾りました!
ちなみに、Blachは地元コロラドの出身でこのチームでプレーすることを夢見ていたそうです。(幼少期はBlake Street Bombersの一角Andrés Galarragaのファンだったそうな)

Giants時代は一時期ローテを張っていたものの地元では勝利を飾る事は出来ず、2020年にはTJ手術を受けるなど苦難の野球人生でした。
ただ、今日の試合でヒーローになれたことで一人の野球選手の幼少期の夢が叶えられたのは喜ばしく素晴らしい事でしょう。

もう一つ嬉しいニュースが。監督のBud Blackが今日の勝利をもってMLB史上66人目となる監督通算1000勝を飾りました!
Blackは現役監督唯一の投手出身で、2007年のPadres時代から指揮を取り始め2010年にはNL最優秀監督にも選ばれました。
Rockiesの監督になったのは2017年。チームを8年ぶりのワイルドカード進出を含む2年連続でポストシーズンに貢献するなど今や欠かせない監督となりました。
Black自身は「この偉業よりも今日のBlachの投球を褒め称えてほしい」とのことですが、試合後裏ではビールかけなどチームから祝福を受けたようです。笑

④ 個人的MVP


MVPはMarquezと悩みましたが、Joeで行きたいなと。2戦目のタイムリーと決勝ホームランはとても大きい一打ではあったなと思いました。
この調子を維持してチームには貴重な高出塁率を望める選手として期待をしたいです。
今回は正直Dodgersの打線の調子もあまり良くなかった感もありますが勝ち越しを決めたのは偶然ではなく必然であってほしいですね。
明日からはビジターでのRangers戦ですね。開幕カードのBlueJays戦では壮絶な打ち合いを繰り広げてた様なので実質Coorsが二つ続くようなものです。警戒するとしたらDodgers時代にカモられていたSeagerがいるのでしっかり抑えられるかがだいじですかね。
Bryantに待望の一発は出るのかと個人的なダークホース候補のKuhlがどのようなピッチングをするか期待です!

かなり長文になりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。
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