粉瘤


大鶴肥満が先々週に粉瘤(ふんりゅう)を爆発させていた。

粉瘤というのはニキビの王様みたいなもので、ニキビという"白米"に不潔という"ふりかけ"がかかることによって完成するとまで言ったらあとは自分で調べるやろ。

体内の老廃物がジャックポットのように粉瘤袋へと蓄積されていき、それがパンパンに膨れ上がったときに爆発します。
そのとき"汚い汁"というメダルが9999枚排出され、ベートーヴェンの歓喜の歌が流れます。

大鶴肥満から「たぶん粉瘤できた。めちゃ痛い」と言われたとき、普通の人間なら「甘えるな!ニキビだろ!」と怒っていたと思います。

「甘え(チョコラテ)は此処に置いていけ。鬼になるのだぼうや(ニーニョ)」と言う人もいるかも!

ですが僕は「ほんまか!それは大丈夫か!いったん休むか!ゆっくり歩け!無理するな!」とかなりのベテランマネージャーっぷりを発揮。大鶴肥満を労りました。

というのも僕は2015年の6月に粉瘤を爆発させた経験があるのです。

2015年の6月というと僕は上京して2ヶ月が経つ頃で、ストレッチーズとさすらいラビーと僕の前のコンビの6人でユニットライブのコントの稽古を毎日していました。

そのときは大鶴肥満がいなかったため6人の中では僕が一番デブで、よく「檜原はめちゃくちゃ食うしめちゃくちゃうんこする」と指摘され、大鶴的ポジションをほしいままにしていました。

稽古中もすぐにうたた寝してしまうので3月末に祐天寺に引っ越したのに、「檜原はまだ上京の疲れが取れてない」と心配されてしまう始末でした。

実際に宅配ピザのアルバイトを月150時間しながら毎日ユニットの稽古とコンビのネタ合わせをしていたので、疲労は蓄積し、不潔さも増していきました。

そしていつのまにか脚の付け根に真っ赤なデキモノができていて、それは毎日でかくなっていきました。
最終的には少しこすれるだけで、

(檜原)「おっと、それ以上は俺が死んでしまうぜ(冷や汗)」

(粉瘤)「本当か?俺はまだまだ、膨れ上がることができるぜ?」

(檜原)「冗談はよしてよ(笑)足閉じれないんだから、痛すぎて」

と自分の粉瘤と誌面での対談が実現できるほどに痛くなってきて、成田空港にみんなでユニットライブのオープニングVTRを撮りにいく約束を延期にしてもらいました。

慶應義塾大学理工学部卒の高木は粉瘤の辛さを数値化。さすがである。


一度粉瘤が暴走した経験を持つ僕は、その7年後に粉瘤で苦しむ大鶴肥満を徹底ケア。
たまたま寝ていたので軟膏を塗ってあげることはできなかったのですが、「無期限の活動休止も視野に入れよう」と粉瘤に寄り添う姿勢をアピール。

しかし無事翌日にはお医者さんによって安全に粉瘤を爆発させてもらうことに大鶴は成功。その日のライブでは、こういう日が来た時のために作っておいた「粉瘤を取りに行きたい」というテーマの漫才(オチで摘出後の粉瘤がひったくりに遭った女性の顔にベチョリと当たってしまう)を披露し、お客さまを笑顔にすることができました。

皆さまも気をつけて清潔にお過ごしください(^^)

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