FPSの姿勢とエイムと感度の関係

HITと申します。
少し気になったので備忘録的に綴ります。
「今更こんなこと何言ってんだよ!」と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、一応

目的

最近valorantをやっていて、デスマッチに勝てないことが多くなってきました。プレイ時間の減少や、モチベーションの低下など様々な原因があると考えていましたが、1つ見直したら大幅にパフォーマンスが上がったので、少しばかりの検証と考察を行いました。

姿勢について

私は普段、こんな感じの環境でvalorantをプレイしています(図1)。

図1:プレイ環境

見てお分かりの通り、モニターの裏にキーボードとマウスが入り込み、前傾姿勢でモニターに向かっているような体勢です。
モニターと目までの距離を測ってみると、およそ20cmでした。
結構近く、視野的にはモニターが全面を覆っていて、左上のミニマップを見るのに大きく目を動かす必要がある感じです。(以下、この状態を状態1と呼ぶ。)

状態1でデスマッチを行うとこんな感じ(図2)。

図2:デスマッチ1戦目(状態1)

マップはバインド、キル数が39でK/Dは1.34でした。

続いて、姿勢を変えてやってみます。
前傾姿勢をやめ、モニターからの距離を10cmさらに遠ざけ、30cmにしました。視野としてはモニター外の机上の物などが見える程度になりました。(以下、状態2と呼ぶ。)

状態2でデスマッチを行うとこんな感じ(図3,4)

図3:デスマッチ2戦目(状態2)
図4:デスマッチ3戦目(状態2)

図3において、マップはロータス、キル数は40、K/Dは1.90となり、
図4においては、マップがブリーズ、キル数は40、K/Dは2.22となりました。

キル数に関しては大幅な向上はないものの、K/Dの上昇が見られます。

結果と考察

結果ですが、状態1と状態2で比較すると、状態2におけるパフォーマンスが高く、また安定していることが分かります。
また、これは私の感想ですが、肩の力が抜けてスムーズで楽な視点操作ができていると感じました。
では、なぜこのようにパフォーマンスが上がったのでしょうか。

状態1で低パフォーマンスな理由としては、前傾姿勢による腕の接地部分の負荷の高さが挙げられます。

図4:接地部分の負荷を表す図

下手くそですが、図4に腕の接地部分の負荷を表す図を示しました。
前傾姿勢ということは、前に体を倒すため腕の部分にも体重の負荷がかかります。つまりマウスを動かす際にも負荷がかかっているわけで、その分動かしにくくなり、フリックやクリックのタイミングにズレが生じている可能性があります。

一方で、状態2を図5に示します。

図5:状態2の図

状態2は腕自体に体重がかかることがなく、肩と肘に対して過剰な力が入り過ぎない構造になっていることが分かりました。
私が感じていた『スムーズで楽』という部分は、これに起因していたものと推測します。
valorantは手首でエイムするよりも肘でエイムするのが強いと言われている理由の一端を知れた気がしました。

つまり、状態1のような前傾姿勢で行う場合は腕自体に負荷がかかるため必然的に手首エイムに近づきます。よって感度は少し高めの方が良いし、腕の可動域を理解した上でプレイをするべきです。一方で、状態2のようなフラットな状態で行う場合は、肩や肘でのエイムが楽になるので感度はミドルかロー辺りが適正であると考えました。

1つ例を挙げてみます。
元GMB, M3C, TLで現GIANTXのRedgar選手を見てみましょう。
GMB,M3C時代のRedgar選手は図6のような姿勢でプレイしていることで有名でした(1)。

図6:GMB時代のRedgar選手

かなりの前傾姿勢で、腕がべったりとついていることが分かります。
この時の彼の感度は以下のようになります(2)。

  • DPI : 800

  • Sensitivity : 0.7

  • eDPI : 560

一方で、TLに入ってから前傾姿勢を辞め、GIANTXに所属する今では図7のような姿勢になっています(3)。

図7:現在のRedgar選手

現在の彼の感度は以下のようになっています。

  • DPI : 800

  • Sensitivity : 0.27

  • eDPI : 216

姿勢の変更が理由かは分かりませんが、感度が半分以下になるという大幅な感度の低下が見られます。

結論

長々と言いましたが、自分に合う姿勢と感度を見つけるのって大事なんだと思い書きなぐった次第です。周りでは見ないような体勢でもRedgar選手のように上手い人はごまんといます。多分。
特に私は姿勢が悪く、椅子の上で胡坐をかきながら前傾姿勢を取るという腰を凄いスピードで終わらせにいくスタイルをしていたので、今一度見直す機会ができてよかったです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
YouTubeとかやってたりするので、良かったら見てください。

https://youtube.com/@hit2952?si=MhKNBb7_eyoMyo7I

参考文献

(1) https://x.com/64rokushi/status/1760755456954483076?s=20

(2) 

(3)



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