【R6.1.7】フェアリーSの予想

【予想印】

 早速予想印から行きます。
◎5ティンク
〇6スティールブルー
▲4メイショウヨゾラ
△12ジークルーネ
 これで行きたいと思います!

【各馬の評価】

◎ティンク
 この馬を買いたい理由が予想の全てなのでここで書いていきます。
 まずフェアリーSと言えば荒れやすい。去年で言えば11人気-7人気-6人気で決着して3連単は51万円超と大荒れ。遡ってみても人気サイドで固めに決着することはほぼ無く、毎年1~2頭は中穴、穴が好走しています。
 なぜこんなことになるのか、それは「人気を構成する要素」≠「フェアリーSで求められる要素」だからだと推察します。
 今年もそうですが、このレースにおいて人気を構成する要素として多くを占めるのは「重賞(アルテミスS・阪神JF)で負けて強しの競馬をしたこと」や「前走になりやすい東京の新馬・未勝利・1勝クラスでのパフォーマンス」ですが、東京コースや阪神外回りはどちらも直線の長いコースであり、求められるのは溜めてキレる瞬発力、使える上がりの速さが重要になって来ます。
 だが、フェアリーSでは末脚のキレの重要度はかなり低い。フェアリーSはこの時期に行われるということもあり馬場状況としては基本的に内前有利の状況で行われることが多いが、それを意識してか明け3歳の牝馬戦としてはやや流れたペースになりやすい。その結果上がりがかかる展開になりやすく、馬券内に来ている馬の上りは概ね34.5秒~35.5秒くらいの範囲
 切れ味を武器にここに出てきた馬はその良さを発揮できずに人気を裏切ることとなり、逆に前走では瞬発力が求められる展開に適性が合わずキレ負けした馬がタフな展開に適性を見せて穴をあけて馬券があれる
 ということで、そんなレース質にマッチしそうなのがこの本命馬ティンクです。
 デビューは福島の1800で早仕掛け気味に勝ちに行ったところを差されて取りこぼしたが、次走同舞台でしっかり勝ち上がり。3走目では果敢に牡馬に交じっての芙蓉S挑戦も流石に厳しく4着まで。前走は距離短縮の東京1600mでポジションとり切れず伸びない内に閉じ込められてキレ負けの6着も勝ち馬とは0.5差。通ったコースの差と33秒台の上りが求められた展開が合わずで今回のレースに向けては度外視可能。
 今回の中山1600以上にタフな条件である福島1800や中山2000の経験があり、タフな展開でも堅実に上がりを使うことが出来るというのは非常に今回求められる適性とマッチしている。
 枠並びとしても、内にできれば前に行きたいであろう2.3.4番の一つ外の好枠をゲットすることが出来たのは良く、他の前目に構えたい馬が比較的外目に寄ったので、コース形態も相まって比較的楽に内目の好位に構えることが出来そう。前が苦しくなった時にその位置から34.7くらいで上がることが出来れば十分勝ち切れる可能性がある。
 状態的にも追切映像では大きく体を使うことが出来ており、馬体も良く見せてしっかり自分の能力を出し切れる状態にあるように映る。乗り込み入念で時計の出し方も良く、ここに向けての勝負気配はかなり高そうに感じる。
 佐々木騎手に今回乗り替わるが、北海道の洋芝で好成績を残したように時計のかかる馬場で好位からしぶとく足をつかい切る競馬をするのが非常に上手く、ポジションを取ることさえ叶えば今回のレース質と騎乗スタイルが非常にマッチしそう。
 にも拘わらずこれを書いている時点で単勝12番人気の51倍超、ならここから行くしかないでしょ!!

〇スティールブルー
 前述の内容からは嫌うべき人気馬ではあるが、ちょっと逆らいづらい。
 前走はアルテミスSで3着、外枠から積極的に出していく競馬でコーナー通過は3番手、明確に息の入るタイミングが無いペースを外々回して早々に先頭に立つも、差し優勢の決着でこらえきれずの3着。上位のチェルヴィニア、サフィラはかなり強く、その2頭に展開的な不利がありながらも食らいついたパフォーマンスは評価せざるを得ない。
 抽選に通ることを祈って阪神JFに挑戦する選択肢もあったと思うが、そこには登録もせずにフェアリーS一本に絞って入念に乗り込まれており、極めつけにルメール騎手への乗り替わり。これはあまりにもここに向けた勝負度合いが高すぎる
 前走の内容も「切れ味見せたが差届かず」みたいな負けて強しではなく、強気な仕掛けとロスの大きい競馬で展開向かずの負けて強しであり、むしろ厳しい展開でも馬券内に残すしぶとさを見せた形。今回ルメール騎手への乗り替わりで好位に控える差競馬を選択することが出来れば上昇に期待できる。
 バランスの良い完成度の高い走りをする馬なので、初の右回りも苦にしなさそうであり割り引く要素が無い。
 元々高い素質を見込んでアルテミスSでも本命にした馬なので、ここは無理に逆らわずに相手筆頭として評価したい。

▲メイショウヨゾラ
 上がりがかかるタフな展開になりやすいフェアリーSではあるが、タフな故に差し切れずに逃げ先行馬が馬券内に粘り込むこともある。
 ということで逃げ先行から残るならばこの馬かなと評価。前走はクッション値低めの中山1800で逃げ切り勝ち。自分でペースを作って後半1000mを59.0で走り切っているのはこの時期の牝馬としてはかなり優秀。東京の新馬戦で切れ負けの5着から距離延長で未勝利勝ちを決めているのも価値が高く、距離短縮となる今回は好位からしぶとさを見せられる可能性が高い。
 追切も前走から引き続き良く、坂路で好時計を刻むことが出来ており好調キープ、内の偶数枠と好枠を引くことが出来た上に三浦騎手への乗り替わりで積極的にポジションを取ってくれそうなのも良い。
 加えて、(ちゃんと集計していないので印象の話にはなるが)父グレーターロンドンは高めのクッション値で良績が目立つところであり、10超のハイクッション値となっている今開催で更なる上昇にも期待できる。
 粘り強い先行に期待。

△ジークルーネ
 東京1400の新馬戦を勝利してここに臨むこの馬を4番手に評価したい。
 前走は1人気の好評価を背負ってしっかり勝ち切り。レースラップは12.8-11.5-12.0-12.4-11.6-11.3-11.3の新馬戦らしいスローから前が止まらない展開を先行のポジションから33.9の上り4位で勝利。
 レースラップとしては11.6-11.3-11.3とラスト2Fはイーブンとなっているが、ラスト1F地点ではまだ逃げ馬が粘っており3馬身近い差があったところをグイっと伸びての差し切りであり、この馬としては綺麗な加速ラップで勝利で来ている。直線早めから促されて長く足をつかっての差し切りであり、切れ味と持続力を兼ね備えている。
 ただ、この新馬戦の内容だと前述の信用できないタイプの馬に見えるが、この馬の評価をあげたのは”前走ポジションを取って勝利しているが、今回は外枠を引いたせいでポジションとり切れずに差しに回りそうな距離延長馬”という点。
 前の展開が忙しくなった時に距離延長ローテでは前そ上より短い距離での流れを経験している分足が溜めやすく、それに加えて前走より後ろのポジション取りになると前半で足をつかわない分非常に足が溜めやすく決め手を発揮しやすい(昨年のメイクアスナッチのようなパターン)。
 血統的にもキズナ×シンボリクリスエスでタフな舞台への適性高そうというのも良く、ここは控えての追い込みに期待したい。

【無印の各馬】

 紐で抑えたいのは3頭
・ラヴスコール
 前走のアルテミスではポジション取れず終いも差届かずと結果が出なかったが、初戦の札幌でのパフォーマンスはかなり高い。
 追切にそこまで上昇が感じられなかった分印は回さなかったが、最内を上手く活かすことが出来れば素質だけで馬券内あり得ると見て抑え。

・キャプテンネキ
 前走のファンタジーSからは外枠も響いた形でポジション取り中途半端となってしまい、展開も向かずで切れ負け。
 今回わざわざ関西から遠征してきたのは、瞬発力が求められる関西での世代戦よりもタフな中山の方が合うとの陣営の狙いとも見え、追切でもしっかり仕上げられている。
 1400で逃げ先行の競馬ができる基礎スピードの高さがあるので、外から好スタートで先手を主張できればチャンスあり。
 パワーがあっても500㎏超の大型馬だとあまり好走率高くないことと、外目の枠となってしまったことを嫌って抑えまで。

・テリオスサラ
 中山1800で未勝利を勝っており、前走の赤松賞では最後差されたものの力を見せての2着。能力的には印を回しても良かったが石橋騎手への乗り替わりを嫌って抑えまで。
 2走前がルメール騎手、前走が武史騎手でどちらの騎手からも選ばれておらずの乗り替わり。外目の枠となったためこれまでのように逃げ先行の競馬では外々を回す負荷の高い競馬になりやすく、無理のないポジション取りで足を溜め、ロスを抑えながら馬郡を捌いて足を伸ばすようなこれまでにない競馬を求められる可能性が高い。それを乗り替わりでこなすには非常にハードルが高い上に、前走の内容から上位人気を背負うのであればかなり期待値低く、抑えまで。

 他の馬は基本的に軽視したいと思います。
・キャットファイト
 今回スティールブルーと2強オッズとなりそうだが軽視。
 2走前に同舞台のアスター賞で見せた競馬は確かに強いが、この馬の狭いストライクゾーンにハマったという理解。
 能力を発揮するための条件は「揉まれない競馬でマイペース先行、終いで極端に早い上がりを求められず、ワンペース気味な持続力が活きる競馬」かと思う。
 これが完璧にはまったのが、アスター賞。小頭数かつ逃げ馬が飛ばしたことで馬郡がばらけラチ沿い先行でも揉まれず、稍重で切れ味は発揮しづらいが開幕週なので走りやすく、追い風の影響もあって終いの伸びが補助された。
 今回はこの2走前の内容を評価されての人気だが、再現性は極めて低い。やや外目の枠となったので揉まれない競馬は叶うかもしれないが、外枠から枠なりに揉まれない先行をすると当然外々を回すロスの大きい競馬、タイトなペースになった場合は当然不利。坂井騎手への乗りかわりで積極的な競馬を選択してきそうだが、恵まれない可能性が高い。
 唯一あり得るとしたら好スタートを決めてから強引にハナを取り切り、スローの展開に落とすくらいかと思うが、それをされたらこれまでの予想が全て無に帰すので割り切って考えないことにしたい。キャットファイトが逃げたらごめんなさい。

【まとめ】

 荒れやすい重賞ですし、思い切って大穴から勝負していきたいと思います。馬券としては単にこだわらずとも十分な配当にありつけそうなので
〇単・複 ティンク
〇ワイド ◎-〇▲△
〇3連複フォーメーション 5-4.6.12-1.4.6.10.11.12
 をベースにオッズを見ながら考えて行きたいと思います。
 どうですか?大穴ですけれどここまで読んでくれた心の広い方は「ティンクを紐で念のため抑えておこうかな……」くらいには思ってくれたでしょうか。思ってくれていると嬉しいです。

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