【R5.12.23】阪神カップの予想

【気になるところをつらつらと】

 今回のメンバー構成と枠並びを見て気になったことは、前走距離と脚質、前走からの斤量増減
1  ダノンスコーピオン:距離短縮、先行、同斤量
2  ミッキーブリランテ:距離短縮、差し、-2kg
3  エエヤン     :距離短縮、先行、同斤量
4  ウインマーベル  :同距離、先行差し、+1kg
5  ルプリュフォール :同距離、追い込み、+1kg
6  ピクシーナイト  :延長、先行、同斤量
7  ダディーズビビッド:同距離、中団差し、+1kg
8  グレイイングリーン:同距離、差し、+2kg
9  エイシンスポッター:延長、追い込み、+1kg
10グレナディアガーズ:同距離、中団差し、+1kg
11ホウオウアマゾン :短縮、逃げ、同斤量
12ララクリスティーヌ:同距離、中団差し、+1kg
13ママコチャ    :延長、先行、同斤量
14アグリ      :延長、先行(追い込み)、同斤量
15ロータスランド  :同距離、自在、+1kg
16アサヒ      :同距離、中団差し、+1kg
17ウイングレイテスト:同距離、逃げ・先行、+1kg
 まず目につくのが人気を背負いそうなママコチャとアグリが延長の外枠。
 ママコチャは前走G1を取った以上ここで抜いた競馬はしづらく、これまでの前に行って押し切る形を崩しづらいと思うのでスピードを活かして前に行くことでロスを抑えたい。
 アグリは近2走典さん騎乗で追い込む競馬をしていたが、前走は案の定伸びきらず7着、そこからルメール騎手に乗り替わりということで元々の先行競馬に戻したい意図があると思うが、外から出していくとただでさえ枠の影響で距離ロスがある上に前走からポジションをあげつつの先行。よっぽど楽なペースで進まなければ最後のひと踏ん張りが効かないパターンであり、かなり買いづらい。
 そして2頭ともがOPクラスに入ってから初めての距離延長ローテ。これ以上引っ張っても仕方ないのではっきり言いますが2頭とも切ります。
 前走から位置取りの変化がマイナスに働きそうな馬がもう2頭。グレナディアガーズロータスランド
 グレナディアガーズは前走外回しで差し込む強い競馬で展開に逆らいながら6着まで来たものの、前走のコーナー通過順位は16番手とほぼ最後方。スタートで接触があっての行き脚つかずなので仕方ない面もあるが、前走かなり後方から楽なペースで末脚を伸ばすことに専念した分、今回中枠からムーア騎手への乗り替わりである程度先行したときに持ち味の決め手を活かせない可能性はかなり上がる。しかも斤量増である。
 ロータスランドも同様で前走は外枠だったので後方待機から内に潜り込んでの差し。見事京都牝馬Sの再現をしたが2走に共通しているのは”前走先行から後方に下げることで切れ味を発揮した”ということ。今回は前走で差を使っている分同レベルの切れ味には期待しづらく、同じ競馬を狙っても不発となる可能性が非常に高い。(これはアグリがセントウルで素晴らしい切れ味を発揮したが、スプリンターズSで差しきれなかった理由にも通じる。)こちらも斤量増。
 グレナディアガーズについてはラストランということで気合の入った仕上げに映り、枠もまずまずのところなので、切るまではしないが評価は下がる。ロータスランドは切ります。

 これまで触れてきた、ママコチャ、アグリ、グレナディアガーズに加えて、前走ポジションとらずに見せ場の無い競馬となってしまったホウオウアマゾン、前走前目の競馬で重賞勝ちを決めたウイングレイテストなどは積極的な競馬をしてくると思うので、並び的にはポジションを取らない選択肢がとりづらい馬が外枠に偏った。引き込み線からのスタートで、コーナーまでの距離が長い阪神1400でそとからガンガン前に出てくる場合は勢いのままにハイペースになりやすく、Bコース替わり初週とはいえ単に前有利の競馬にはなりづらい。狙いたいのは内枠、その中でも距離短縮の馬と決め手のある馬。
 そういった視点で見た時に気になるのは、前走マイルG1で相手弱化かつ距離短縮となるダノンスコーピオンエエヤン。距離短縮で斤量-2kgかつ得意の中一周ローテとなるミッキーブリランテ。内枠ゲットで決め手が光るルプリュフォールあたりか。

 とりとめのない文章になってしまいましたが簡単にまとめると
・人気の内、グレナディアガーズ、ママコチャ、アグリは前走の位置取りやローテから今回非常に力を発揮しにくい。
・控える選択肢を取りづらい馬が外枠に行ったことで、コース形態も相まってペースは流れそう。
・ハイペースになれば恵まれるのは内で溜められる馬。特に距離短縮には注目。

 ここら辺を気にしながら馬券を組み立てたい。

【追切について】

※簡単ではありますがXでポストした追切メモです。

 追切で目立ったのは2頭、ピクシーナイトの時計が早すぎたこと、ウインマーベルが久々に前進気勢の目立つ好気配。
 グレナディアガーズは今回の動きはラストランに向けて気合が入っているものの、調教の動きと結果がかみ合わない馬ということもあり、高くは評価しづらい。
 エエヤンが普段CW追いが多かったところから坂路に切り替えての好時計というのも単距離へのシフトを考えると期待が持てる内容。

【予想印】

◎3エエヤン
〇4ウインマーベル
▲12ララクリスティーヌ
△6ピクシーナイト
 1ダノンスコーピオン
穴2ミッキーブリランテ
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎エエヤン
 買い要素はここまで書いてきた通り。
 距離短縮で相手関係も楽になる今回、追切の動きも良く狙いやすい。
 気性的にもこれまでなんとか抑えながら距離をこなしてきたところから、今回短縮でマイペースのストレスフリーな競馬ができれば上昇を望める。
 マイルのハイレベル戦では決め手を欠く印象ではあったが、短縮での1400非根幹距離では決め手がなくとも持続力が非常に活きる。枠も良くオッズ的にも狙いやすい今回、積極的に狙っていきたいということで本命。

〇ウインマーベル
 今年の京王杯SCで本命にしたときも言ったが適性的にベストな距離は1400m。1400コースの中でもマイル的なスタミナと末脚の伸びが要求される京都1400はやや微妙であり、スプリント質のスピードとその持続力を活かしやすい阪神で内枠を引くことが出来たのはかなり条件上昇。
 前走から斤量1㎏増は気になるものの、それを補って余りある追切の良化、ここまで良化しているのであれば1㎏増くらいはこなすことが出来そう。内から馬郡を捌きながら終いを伸ばすのも得意な馬なので、ある程度のポジションから差せる馬が恵まれそうな今回買い時と見て間違いない。

▲ララクリスティーヌ
 1400mの成績4-4-0-2の1400m巧者。
 前走は特に展開的に恵まれたというわけでもないが適性の高さを見せて貫禄の2着、追切の動きからは前走の好調をキープしており高水準、今回も力を出せる。
 外から積極的に行きたい馬が多い分、無理に抵抗しなければポジションを一段下げて差しに行く競馬ができそう、決め手がある馬に有利に向きそうな分上位に評価せざるを得ない。
 基本的に内が恵まれるとの想定だが、外の馬でもこの馬だけは無視できない。

△ピクシーナイト
 坂路時計が早すぎる。
 スプリントG1馬でありメンバーの中でも盛っている基礎スピードはトップレベル。前述のとおりタフな競馬で狙いたいのは内の短縮馬だが、同時に恵まれ得るのは距離さえこなすことが出来れば延長の差馬。枠の利を活かしてポジション取りで足を温存しながら直線伸ばすことが出来れば更にチャンスが増す。
 ただ、ファンも多い馬であり、鬼時計を出して臨む今回「復活するならこのタイミングでしょ」と近走の成績から考えるとかなり売れてしまっており妙味がない分馬券的にはこのくらいの評価にするか、強気の頭固定の2択。
 オッズ、ローテ的にエエヤンの方が妙味を感じての選択なので、この評価まで。

△ダノンスコーピオン
 前走マイルCSではある程度ポジションを取るも展開向かずで大敗も相手弱化で短縮ローテの最内となった今回狙いたいタイミング。
 安田厩舎2頭出しで、かなりのオッズ差があるが引退も近づいてきたタイミングでG1を取ったこともあるダノンスコーピオンを勝機もなく出走させるとは考えづらいというのも気になる一因。初ブリンカーも不気味。

穴ミッキーブリランテ
 正直ピークアウト感が強く、馬券になる可能性はかなり低いと思うが、3桁オッズになる馬にしては”得意の中1週””絶好枠””-2㎏で短縮ローテ”と追い風が多すぎる。
 というか”阪神カップを好ローテで使うため”以外にリゲルSを60kgを背負ってまで使う理由が考えられず、あまりにも不気味。来たら儲けもんということで。

【無印の各馬】

 抑えたいのはルプリュフォールとエイシンスポッター、グレナディアガーズの3頭
 ルプリュフォールは前述のとおり。エイシンスポッターは延長の追い込み馬で展開が向く可能性がある上に、久々に坂路で失速じゃないラップを刻んできたことで上昇が伺える。
 グレナディアガーズは非常に悩ましいがラストランで渾身の仕上げかつムーア騎手で多少のマイナス状況は跳ね返しそうということで念のため。

 他の馬は切りたい。
 ママコチャ、アグリ、ロータスランドは前述のとおり。
 ダディーズビビッド休み明けで58㎏を背負ってこのメンバー相手には流石に難しい。
 ホウオウアマゾンは前走の負け方が悪くピークアウト感強い。短縮ローテで化ける可能性もあるが流石に相手レベルも上がって厳しい。
 グレイイングリーンは58㎏のディープ産駒。切れ味削がれると良さ活きず相手関係的にも厳しい。
 アサヒ、ウイングレイテストは8枠のマイナスがあまりにも大きいということで大きく評価下げ。

【まとめ】

 ここ数年Bコース替わりから数週経ってから行われていた阪神カップが今年はBコース替わり初週に行われるということで内が恵まれると想定。
 元から狙っていた馬が内に固まり、元から嫌いたいと思っていた馬が外に固まったのでこれ幸いと内にこだわった馬券で高配当を狙いに行きます。
 馬券としては
〇エエヤンの単勝
〇エエヤンからウインマーベル、ララクリスティーヌのワイド
〇2枠から1枠、2枠、3枠、6枠への枠連
〇3連複フォーメーション 3-4.12-1.2.4.5.6.9.10.12
 このあたりをベースに考えていきたいと思います。
 個人的にはこの中で枠連がかなりあつい。人気2頭が揃って7枠に入ったせいで7枠の絡まない枠連に妙味が生まれています。
 さあ、しっかりここで的中させて有馬への資金を増やしていきましょう!
 というかこれを当てて今週の勝ちを確定させ、ノーリスクで有馬を楽しみましょう!!

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