【R6.2.4】きさらぎ賞の予想

【予想印】

 さくっと予想印から入ります。
◎9ジャスティンアース
〇4ヴェロキラプトル
▲7レガーロデルシエロ
△6ナムラエイハブ
 これで行きます。

【各馬の評価】

◎ジャスティンアース
 まず第一に調教の動きがいい。時計、動き共に文句なし。状態はかなり良さそうで、ここに向けての勝負気配が高そうというのはやはり重賞で本命にするには抑えておきたいポイント。(各馬の追切評価はXでポストしていますのでこちらをご覧ください。)
 そして前走の内容。前走は未勝利戦を同コースで快勝。前半はスローで1000m通過が1.01.3、後半が12.5-11.6-11.6-11.4と下り坂で勢いをつけて先頭に立ってからそのスピードをそのまま持続させて加速ラップで勝利。評価したいのはこのラップと先行力、コーナリングでの機動力。
 今回のレースを考えるにあたって、恐らく逃げるのは内の偶数枠を確保できたヴェロキラプトル、それをマークするように外からレガーロでルシエロとジャスティンアースあたりが先団を形成しそう。印としても前に行けそうな馬を高く評価したわけですが、その理由は今の馬場状況と不利を受けづらいこと。
 気になったのが内枠に入った2インザモーメント。インザモーメントはキャリア3戦のうち新馬戦以外の2走で最終コーナーから手前を替えるタイミングで結構外に膨らんでいる。新馬戦はスローで進んで直線を向いてから追い始めたので外に膨れなかったが、前走、前々走はコーナーから動いて勢いをつけていった結果膨らんでいるので、下りを活かして勢いをつけながらコーナーで進出していくのが重要となる今回はも膨らむ可能性が高いと思う。スピードに乗せながら追っている最中に内から張り出されてブレーキがかかってしまうと結果に直結しかねないので、コーナー時点でインザモーメントよりも前にいる馬の方が安心して選びやすい。
 その点で言えば、ジャスティンアースは前走しっかりスタートを決め手先行する競馬が出来ており、インザモーメントよりも前に行ける可能性は高く、コーナーからグイグイ動いてスピードに乗ることが出来るので、後ろの馬が直線に向くまでの加速でもたついた場合に、その時点でレースを決めきれる可能性があるだけの機動力を持っている。
 土曜の競馬を見ていても、Cコースに変わっているとはいえ直線では内を開けながらの追い比べ。先週の予想でも書いたが、内をあけての進路どりをする際は内前で余力のある馬から進路の選択権があるので、最初から外々を回す馬はどうしても不利を受けやすい。
 ペースも特に流れることは無さそうで、何かと前目から末脚をある程度伸ばせる馬に向きそうな今回。ジャスティンアースが直線で早々に先頭に並びかけ、そのまま押し切る競馬で勝ち切ることに期待したい。

〇ヴェロキラプトル
  前走のホープフルでは本命にしていましたが、内枠が悪い方向に作用した形でやや強引な逃げの展開。かなり番手につけたアンモシエラに絡まれて前半1000m通過が60秒ちょうど、これは2歳の暮れで中山2000を走るにはかなり厳しいペースであり、控えて末脚を伸ばした馬に展開の向くレースとなった。枠と展開に泣いたレースであり、そこまで大きく評価を落とす必要はないと思う。
 間隔は詰まるものの、調教の動きからはダメージがあるようには見えず、むしろ前走を使ってかなり動きが上昇しているように見える。
 前走厳しいペースで逃げを打ったので、距離短縮でマイペース逃げが叶う可能性もありそうな今回かなりの条件向上。枠も良くスムーズにスタートを切ることが出来ればかなり余力を持ったうえでポジション優位を保ちながら直線を向くことが出来る可能性は高い。
 西村騎手への乗り替わりもかなり追い風。馬場と展開を意識した騎乗をしてくれるので、今の馬場で主導権を握れる脚質はかなり騎乗スタイルとマッチしそう。西村騎手と言えば杉山晴記厩舎とのタッグがまず第一に浮かぶが、高野厩舎ともかなり相性が良い。しっかり調教からコンタクトをとっており不安は無い。
 ヴェロキラプトルもそこまで鋭い切れ味を求められるようなコースよりも全体的に時計がかかっている京都の方が適性も向きそうで。ここは直線でジャスティンアースと2頭で抜け出しての叩き合いに期待したい。

▲レガーロデルシエロ
 これまた先行力のある馬、スムーズにヴェロキラプトルの番手につけられそうな枠並びを引けたのは大きく、展開面で恵まれる可能性は高い。
 未勝利戦を札幌の洋芝で快勝しているということもあり、今のタフな京都の馬場も合いそう。
 前走2着に取りこぼしたとはいえ、勝ったジューンテイクは次走そのまま朝日杯で僅差の4着まで来ており、休み明けも込みで直線キレ負けした感はあったので評価を下げる必要はないと思う。
 距離延長ローテはひとつ課題になるものの、前走のラップが平均的なマイルのペースだったので、今回はしっかり前走比で追走スピードが緩む分こなせる可能性は高い。
 人気が落ちそうな今回は高めに評価して狙っていきたい……と思っていたが思ったよりも人気している。それでも12~3倍程度ならば十分狙える。

△ナムラエイハブ
 差し馬で狙うならこの馬。
 コンスタントに使われている分、前走比で大きな上昇には期待しづらいものの、前走で既に年明けの京都の馬場でも問題なく上がりを使うことが出来ることが確認できているのは大きく、前走で57㎏を背負っているというのも一つアドバンテージ。
 2走前はデイリー杯2歳で最後伸びを欠いての4着だったが、外を回しすぎたコースロスも大きく、重賞でも通用する力は持っていることを示せている。今回短縮ローテで臨むことが出来るので、よっぽど強引な競馬をしない限りは最後まで足を使うことが出来そう。
 末脚の伸びでライバルになりそうな実績を見せているのは1戦1勝のシヴァースとビザンチンドリームだが、どちらも新馬戦のゆるい流れしか経験しておらず、いきなりの重賞で伸びきれない可能性は十分ある。
 調教の動きからは特に出来落ちも感じられず、しっかり能力は出せる状態にありそうで、オッズ的にはかなり狙いやすい今回、相手で抑えておきたい。

(無印の各馬)
・ピエナオルフェ
 前走未勝利勝利もかなり相手薄く、今回一気の相手強化の距離短縮で追走に手一杯になる可能性が高い。

・インザモーメント
 距離短縮ローテで臨めるのは良いが、横の比較で上位に取れる要素が見当たらず。調教の動きからも前走つかっての上積みもそこまで感じられず、あえてここで狙う理由があまり見当たらない。

・ウォーターリヒト
 前走シンザン記念で穴をあけたが距離短縮ローテだったのが大きい。今回は逆に距離延長なのはマイナスで、前走からパフォーマンスを上げる要素が無い。

・シヴァース
 初戦があまりにもスロー過ぎたことと、今回のメンバーに入ってかなり小柄な馬体というのがマイナス要素として大きい。
 初戦ルメール騎手の好騎乗合っての勝ち上がりのようにも見えており、デムーロ騎手とはいえ乗り変わりはマイナス。調教がポリトラック仕上げというのも買いづらく。

・ファーベント
 前走特に不利もなく、しっかり力を出しての3着だったのが結構引っかかる。基本的にクラスが上がって相手が強くなるにつれて、勝ち切るためには何か突出した武器が求められるが、ファーヴェントは特に突出したものが感じられずステータスが丸い印象。
 単勝を買うということで考えた時には魅力が低く、騎手込みでここまで人気をしているならば馬券では抑えまでとし、崩れることに期待した方が良さそう。

・ブエナオンダ
 追切評価でも書いたが、今の京都の馬場があまり合っていなさそう。今回馬券外となって人気を落としたタイミングで、クッション値の高い舞台に替わったタイミングで狙いたい。中山か阪神で。

・テイエムリステッド
 前走はタフ馬場への適性と内枠を活かしての6着。今回距離延長で外枠になるのはマイナスが大きく手が出ない。

・ビザンチンドリーム
 初戦のパフォーマンスは圧巻。素質はかなり高いと思うが、今回乗り替わりで大外枠というのはかなりマイナスが大きい。
 調教でも行きたがる面を見せており、前に馬を置きづらい大外枠になったのは厳しい。ピーヒュレク騎手への乗り替わりだが、京都コースへの理解度もまだあまり高くなさそうで、枠なりに外を回しながらコースロスが大きくなりそうで、かなり力が抜けていなければ勝ち負けに絡むのは難しそう。
 というタイミングにもかかわらず初戦のパフォーマンスでかなり人気してしまっており狙いづらい。

【まとめ】

 まだ未勝利勝ちしか実績は無いですが、この舞台への適性高そうでオッズもそこそこにつきそうなジャスティンアースから。
 馬券としてはジャスティンアース、ファーヴェント、ビザンチンドリームの完全人気決着は完全に切って組み立てたい。
〇単勝 ジャスティンアース
〇3連複フォーメーション 9-4.6.7-4.6.7.8.12
〇3連単1着ながし 9-4.6.7
 3連複が9点で最低でも25倍程度つくのでここを抑えの馬券として、人気が飛んで3連単がヒットしたらかなりの高めゲットということで狙いたい。
 ジャスティンアース、結構強いと思うんですよねぇ……。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?