【R5.11.25】ラジオNIKKEI杯京都2歳Sの予想

【予想印】

 2歳戦はいつも通りシンプルに予想印から
◎1オールナット
〇9ホウオウプロサンゲ
▲2ルカランフィースト
△7ギャンブルルーム
 これで行きたいと思います。

【予想の概要】

 キャリアの浅い馬が多く、ポジション取りも定まらない。展開予想は深く考えずに評価のポイントはシンプルに3つ。
・最低限の先行力と決め手
・タフ馬場への適性
・追切の良さ
 この3つで考えたい。コースは京都2000mで小回りではあるが癖のあるコース。平坦メインの小回りコースなので前が有利かと思いきや、レースのレベルが上がるほどにペースが流れやすく中団からの差も決まるようになる。開催最終週の荒れた馬場で行われるということもあり、単に前に行くだけではレースを優位に進めるのは厳しく、勝負所でいかに決め手を発揮できるかが重要。
 今回は14頭と頭数がある程度揃っているのであまり外々を回したり、後方から追い込みに行くとロスが大きく厳しい。前走時点である程度前目の競馬が出来ていなければ不利なポジションに押し込まれてしまうということで最低限の先行力。先行力があったとしても勝負所で決め手を発揮できなければ勝ち切るのは困難、前走で先行したうえでポジションなりに押しきった馬ではなくしっかり瞬発力を見せていなければならない。あとは2歳のこの時期なのでしっかり力を出せる状態にあるかどうかの見極めも必要ということで追切も重視。ということで3点を重視して評価。

【追切評価】

 今回の追切をランク付けしたとすると
S:9ホウオウプロサンゲ
A+:1オールナット、2ルカランフィースト、7ギャンブルルーム
A:14カズゴルティス、12ディスペランツァ
B+:5シンエンペラー、3キープカルム
B:6パワーホール、13サトノシュトラーセ、8コスモエスメラルダ
C:4ダノンデサイル、10プレリュードシチー、11コスモキュランダ
※左ほど上位
 こんな感じ。詳細については各馬の評価で。

【各馬の評価】

◎オールナット
 前走は新馬戦だがスタートの反応が非常によく、速いピッチで位置を取りに行くことが出来る。父サトノダイヤモンド、母父フレンチデピュティということで荒れた最終週だがクッション値高めの馬場というのはかなり適性がありそう。
 前走は重馬場でスローからの瞬発力勝負というのも合ってタイムは全く目立つものではないが、溜めれば終い11.0-11.3の脚が実戦でも使えるというのは今回のメンバーでも見劣りしない決め手を持っている。
 追切も非常によく、1週前には坂路で54.0から終い11.9の抜群時計。最終追切はゆったりとした時計で楽に加速ラップ刻むことが出来た。動きにも安定感あり状態良い。
 前走の最終追切は今回とほぼ待ったく同じ時計で調整過程にも一貫性があるのは非常に良い。厩舎としても成績のいい調教内容で非の打ち所がない。
 ということでこの馬から。

〇ホウオウプロサンゲ
 追切の動きが最もよく見えたのはこの馬。
 1週前からかなり活気のあるいい動きが出来ていたが、最終追切では更に上昇。スピード感、集中力のある安定した動き。他にもたくさん馬がいる中での登坂だったが、ブレずに走れており、軽く促されてあっという間に抜け出す手ごたえの良さ。
 時計の出方としてもハイパフォーマンスだった前走よりも一段良く、厩舎としても非常に成績の良いパターンであり追切からはかなり推せる要素が多い。
 前走のアイビーSもスローの楽逃げだったとはいえ、自ら逃げて刻んだレースラップはラスト1000m12.6-12.0-11.2-10.9-11.0でラスト5F57.7ラスト4F45.1というのはこの時期の2歳馬としてはかなりのハイパフォーマンス(これを差しきったダノンエアズロックは恐ろしい……)。状態面で更に一枚上積みがあるとしたらかなり面白いが枠が外目になってしまったことと、荒れ馬場適性という面で考えた時に◎の方が一枚上かなと思ったので対抗まで。

▲ルカランフィースト
 初戦は東京1800で外枠からスタートの反応よく楽に番手を確保。スローからの瞬発力勝負ではあったがラスト3F1.8-11.0-11.0を上がり最速で押し切っているのは素直に評価できる内容であり、逃げて2着だったボーモンドも次走即勝ち上がり。決して相手弱くなかった。馬体からは荒れ馬場もこなせそうな造りに見えたので内枠をこなしてくれれば十分チャンスある。
 追切も良く見せており、最終追切は坂路で53.2から12.7-12.2の好時計。コーナリングから直線を向いての加速もスムーズで1週前追切の映像と見比べてもかなりの上昇を感じさせる。まだまだ能力的には成長途上ではあるが、来年のクラシック戦線に乗るために、現状の能力を出し切れる状態には仕上がったのではないかと思う。

△ギャンブルルーム
 前走は札幌2歳Sで3着だったが前が止まらないレースでそこまで評価を下げる内容ではない。それよりも評価をあげたいのは初戦の内容。開催終盤で荒れた阪神のインをついて楽に上がり最速の勝ち上がり。荒れた馬場を苦にせず上がりを使うことが出来るというのは今回のレースにおいて重要な要素。前走タフな馬場を経験してからの距離延長というのも悪くなく、あとはポジション取りを間違えなければ十分勝ち負けできる力がある。
 追切も時計の出し方は文句なし。今回に向けて最初に早い時計を出したのは11月2日の坂路52.8と乗り込み非常に入念。1週前CWで猛時計から日曜にも坂路で58.5、そして最終52.5から綺麗な加速。
 動きを見ても状態はかなり良さそうで、軽く出した合図に反応しての加速。弾力ある動きで状態良く、しっかり末脚伸ばせそう。

【無印の各馬】
 今回の予想は追切評価を重視しているので、無印の各馬について簡単に追切メモを

・カズゴルティス(A)
 1週前はCWで併せ遅れとなってしまったが、高い負荷のかかった内容であり調整としては悪くない。ここから最終でどこまで上げてこられるかというところ。厩舎らしい時計の出し方で最終追切は好内容。坂路で53.6から終い12.8-12.1の加速ラップ。
 まだこの時期なりの幼さは感じる走りではあるが走りに前向き、集中力も高く状態良い。荒れたタフ馬場も向きそう。

・ディスペランツァ(A)
 1週前に坂路で綺麗な加速ラップ。土曜にCWで早めの時計で負荷をかけて最終の水曜は軽め。厩舎としても土曜に強めから最終軽めは多いパターンで気にならない。
 最終追切は時計地味ながらも馬なりで動き柔らかく安定感もある。しっかり好状態でレースに臨めそうであり、横の比較でも見劣り無い。
 前走から一枚上積みがあっても良さそう。

・シンエンペラー(B+)
 デビュー戦は坂路で終い11秒台の加速ラップで快勝、今回は間隔が詰まるのもあってか最終ではそこまで負荷をかけておらず、坂路で54.9から終い12.9-12.6という内容。
 動きからは脚力感じさせるがかなり粗削り。新馬戦からの上積みに期待するよりは状態キープでどこまでやれるか。

・キープカルム(B+)
 間隔が詰まることもあってそこまで攻めた内容の追切ではなく、最終はかなりゆったりと余裕を持った時計のつくり。
 1週前にかなり早い時計、坂路で51.2から大きく失速するラップを出しから最終は控え目の時計で集中した走り、仕掛けに反応して加速出来ているのは評価できる。
 前走からは調整過程異なるものの好調キープ。前走並の走りをしてどこまで。

・サトノシュトラーセ(B)
 友道厩舎としてはかなり珍しい感じの調整内容。16日木曜にCWで時計を出す→土曜日に坂路で59.1→日曜にCWで早い時計→最終もCWで仕上げ。
 単走での仕上げで馬体の充実は目立つが、右手前から替わらずに促しつつも一つストライドが伸びきらなかったのは気になる。
 能力はかなり高そうではあるが、まだ発展途上。現時点でどこまで通用するか。

・パワーホール(B)
 1週前最終共にCWでの仕上げ。当該週に坂路なしでの仕上げはやや気になるところではあるが、札幌でも走れているのでそこまで気にしなくてもいいか。
 最終追切の動きは悪くないが併せた外の馬の方が良く動けており手ごたえ劣った。促しても前に出ることできずやや遅れてしまった。
 状態は悪くなさそうではあるが絶好かと言われると疑問。前走並に力を出してどこまでか。

・コスモエスメラルダB
 走り方からはスタミナ豊富、トップスピードでは横の比較で厳しいがタフ馬場を味方につければワンチャンス。トモの発達も良く、馬体のハリ艶は目立つ。手前も左手前の方が好きそうで右回りに変わるのは良い。内枠から先行できればと思っていたが5枠8番はちょっと厳しい。メンバー唯一の牝馬ではあるが良さが出る条件でもない。

・ダノンデサイル(C)
 17日にCWで好時計を出してから最終は坂路で53.5と全体時計まとめたが12.4-12.9の失速ラップ。
 動きとしては幾分緩さがありまだ成長途上。横の比較で上位とは言いずらいが状態としては悪くなさそう。

・プレリュードシチー(C)
 最終追切は坂路でかなり軽めの時計。56.0から終いだけ伸ばすような形での13.0-12.0。足取りは軽く、テンポよく好活気での登坂も攻めきれず、外の馬にも若干手ごたえ劣っており、重賞に挑戦するための仕上げとしては物足りなさを感じる。状態自体は悪くないと思うが横の比較ではやや見劣り。

・コスモキュランダ(C)
 1週前追切は3頭併せの真ん中で良い負荷がかかりつつも好時計で良い調整。そこから、最終追切は単走馬なりで軽い内容。動きは悪くないがややスピード感欠く。先行しての粘り込みを狙う形が理想とは思うが外目の枠厳しく、横の比較でも厳しい。

【まとめ】

 初戦のパフォーマンスが突出した馬がおらず混戦模様。オッズもレース直前までかなり動きそうなのでどんな馬券を組むかは直前まで考えたい。
 4頭に印を回しはしたが本命対抗の評価は一つ抜けて高いので、その2頭を軸にしていきたい。
・オールナット単勝
・ワイド、馬連 ◎ー〇
 をメインにオッズとパドック次第では3連系も狙っていくという感じで。
 これまでのレースで強烈なパフォーマンスを発揮している馬こそいないものの、ここが試金石という馬も多く、見るのが楽しみなレースです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?