【R6.3.10】フィリーズレビューの予想

【展開想定】

 難しいですね。
 例年であればFレビューはマイルからの短縮、1400を中心に使ってきた馬、スプリントからの延長が入り乱れて1200で逃げていた馬が流れを作ることでハイペースになりやすいレースですが、今年は延長組がなんと4エトヴプレの1頭の身。1400mを使ってきた組も逃げ先行脚質の馬が少なく、前走ハイペース戦を戦ってきた馬もいない。
 レコード決着になった阪神JFもペースとしてはミドルペースで、前半はそこまで流れておらず、歴代の阪神JFと比べてもゆったり目のペースだった。
 前走までのペースを参考にすると、ハイペースを作って来そうな馬がいないのが今年のメンバー構成。
 そもそも逃げ候補が少なく、前走で逃げていた馬が、6シカゴスティング、8オアシスドール、13ポエットリーの3頭のみ。キャリア全体で見ても逃げた経験がある馬は1コラソンビート、4エトヴプレが新馬未勝利で逃げた経験があるのみ。
 その中でもシカゴスティングは前走逃げて足が溜まらなかったことを踏まえてか、調教では前に馬を置いて足を溜めるような内容、ポエットリーは前走スローのマイルだったことを考えるとこのメンバーと枠で前を取り切るのは困難、と考えていくとハナを取る可能性が高そうなのはダートからの参戦となるオアシスドールになる可能性が一番高いのかもしれない。
 その後ろには単純なテンの脚で言えば上位な5カルチャーデイあたりが付けて、先行勢が順に……となってもちょっとペースが速くなる未来が見えないですね。
 今年のフィリーズレビューは流れずスローからミドル、前目から切れる足を使える馬に有利なレースになると予想します。

【予想印】

◎2ロゼフレア
〇4エトヴプレ
▲5カルチャーデイ
△8オアシスドール、12ジューンブレア
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎ロゼフレア
 内の好枠を取れたのは僥倖。これまで1400を使われてきた分経験しているペースが速く、ミドルの流れであれば前目でも足が溜めやすい。
 未勝利、万両賞と連勝して力を示しており、特に万両賞では次走を快勝するソンシを外からねじ伏せており、このメンバーでも能力は通用。
 前走は使いづめだったのと、外回しが響いた感じで能力だせず4着までだったが、間隔をあけて調教の動きとしてもリフレッシュが出来ていそうな今回は、前走のパフォーマンスで評価を下げる必要はないかと思う。
 本命にした理由として強いのは団野騎手の継続騎乗。枠並び的にも内枠からだと思い切ってスタートから出していかなければすぐに包まれてポジションが悪くなってしまいそうなので、スタートから思い切って出していく必要がある。前走中途半端な位置取りで外を回して馬券外となってしまったので、内枠を取れた今回思い切って出していく選択肢を取ってくれる可能性は高く、そういった面からもインを活かした積極的な競馬が上手い団野騎手の継続騎乗は心強い。
 能力がある馬が内枠から先行を見れるくらいのポジションにつけてくれれば、展開的にも順当に好走してくれる可能性が高いと見て本命。調教の動きもかなり良かったので期待したい。

〇エトヴプレ
 これまで経験してきたスピードレンジはスプリントを使ってきた分ダントツで早い。
 2走前の福島2歳はタフ馬場でのハイペース戦、それに対応して上がりを使っての1着は価値が高く、スタミナとスピードをキャリアで示してきた。
 前走の内容が距離延長を見据えた内容という感じで、スピードだけならばもっと前につけられたところを折り合い付けながらインで足を溜めた。稍重で前の流れもそこまで早くならなかったので差届かずの4着にはなったが、最後の1Fの伸びは目を見張るものがあり、上がり最速で突っ込んできたアイファーバトルに抜かせないだけの切れを使っていたことを考えるとトップスピードの高さはかなりのもの。
 OPを既に勝っているにもかかわらず前走中京2歳Sを使ったので牝馬ながらに56㎏を背負わされており、今回は斤量-1㎏で走ることが出来るのは大きい。
 最終追切でも切れ味の鋭さ見せており、今回これまでの経験を活かして前目につけたうえで、直線瞬発力が活きるような展開になれば好走の可能性は高い。

▲カルチャーデイ
 前走阪神JF組からこっちかシカゴスティングのどちらを上に評価するかという選択でこちらを上位に取った。
 前走はシカゴスティングがハナを取ってから緩めの流れに落としたことで、やや折り合いを欠き気味なそぶりを見せたうえに、馬郡が凝縮した影響もあって接触も多く力を出せずの大敗となってしまった。
 2走前にハイペースに対応しながら折り合って直線でも足を伸ばせていたように、ある程度早い流れの方が能力を発揮しやすそうなので、内枠から迷わず前に行って、逃げ馬の後ろで折り合いをつけられればここは巻き返しに期待できる。

△オアシスドール
 展開想定のとおりで逃げの可能性が高そう。
 前走もダートの未勝利でレベルが高かったとは言いづらいが、ハナを叩いてそのまま上がり最速は評価できる内容。
 血統的には父キタサンブラックではあるものの母父はシニスターミニスター、流石に芝で瞬発力勝負になると厳しいかもしれないが、先手を取ってマイペースで走った上で、やや荒れ気味のインを血統利で苦にせず最短距離をロスなく走ることが出来れば残り目の可能性はある。
 調教の動きもまずまず良く、前走芝スタートで逃げているのでテンのスピードは十分通用と見て、このオッズならば狙っておきたい。

△ジューンブレア
 前走はデイリー杯2歳Sで7着だが流石に2Fの延長で前目から馬場の良いところを求めて外まで持ち出したのは厳しく、最後足が止まったのは評価を落とす内容ではないかと思う。
 新馬戦はタイムこそ目立たないが内容は上々、逃げ馬の後ろにぴったりつけて上がり最速で抜け出して勝ち切りとレースセンス見せており、今回距離短縮ローテで外目からスムーズに前目につけられれば上昇見込める。
 とにかく今回に向けての調教時計が良く、2日土曜に坂路で51.9から12.4-12.3の加速ラップ、最終追切はCW4Fで50.3から終い11.6-11.2は目立つ。
 武豊騎手に手が戻るのも追い風で、オアシスドール逃げ、カルチャーデイ、ジューンブレア番手みたいな隊列になればなおさら流れも落ち着きそうであり、展開利も期待してここは高めに評価しておきたい。

【無印の各馬】

・コラソンビート、バウンシーステップ、シカゴスティング
 能力的には足りてもいいと思うが、これまでの脚質、調教内容、鞍上的にも思い切って前を取りに行くか疑問が残る、内枠で後ろからになった時に一気に展開不利になりそうで、人気も考えると飛び期待で馬券を組んだほうがいいかなと見て抑えまで。

 今回の展開想定だと基本的に内枠から前にいける馬が有利なので、外枠から穴が割って入ってくる可能性は低そう。
 調教的にはレディマリオン、ポエットリーあたりは気になるものの、事前から強調する材料は薄いかなというところで、穴目はパドックを見ながら上手く拾えれば。

【まとめ】

 毎年のことですがフィリーズレビューは難しいですね。
 これまでのレース内容、調教内容とオッズを見比べた時に魅力的なロゼフレア、エトヴプレ、カルチャーデイを中心に据えて、あとはパドックを踏まえて上手く穴を拾いながら高めを取れるような馬券を組めれば。
・単勝 ロゼフレア、エトヴプレ
・ワイドBOX 2.4.5
・3連複フォーメーション 2-4.5.8.12-1.3.4.5.6.8.12+パドック
 コラソンビートが絡んだ時点で3連複は安めになってしまいそうですが、この組み方ならばギリギリ30倍くらいはつきそうなので、まあ最悪元返しくらいでも仕方ないとそこは割り切って考えたいと思います。
 コラソンビートはどうでしょう、個人的にはこれまでのパフォーマンスを見れば1倍台でもおかしくないかなと思っていましたが前日オッズ時点で2.4倍。最内は確かに嬉しい枠ではなく、包まれて進路がなくなれば一気に不利を受けやすくなる。これまでの脚質からもいきなり促すだけで前に行けるかは怪しいところで、他の内枠各馬がある程度スタートからスピードあるので、内の4列目からあっさり伸びれずというのも無くは無いのかなと。外目だったら末脚のキレだけでねじ伏せられたかもしれませんが……
 バウンシーステップも能力的には光るものありますが、前走控えたところからのローテで内枠を引いて菱田騎手に乗り変わりはなんとも信用しづらい……
 何はともあれ私はロゼフレア、エトヴプレに期待したいと思います。当たってくれ~~!


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