【R5.11.5】みやこSの予想

【メンバー構成】

〇前多め 
 メンバー的に重賞としてはやや前掛かりなメンバー構成。逃げ候補としては内から
7メイクアリープ
11メイショウカズサ
12ペプチドナイル
14ウィリアムバローズ
16アイオライト
 多めに見積もってこの5頭か。逃げ先行が多いわりに枠が外目に寄ったということで逃げに行かない中枠の先行馬は外から逃げ馬が内に切れ込んでくる関係で1コーナーまでのポジション争いではやや不利を受けやすい。
 今回の先行候補は
1アスクドゥラメンテ
3タイセイドレフォン
4サンライズホープ
6ブリッツファング
9ワールドタキオン
 この中だとブリッツファング、ワールドタキオンあたりが外から勢いよく被せられる可能性もあり、やや不本意なポジション取りになる可能性はあるかなと思う。また、これまである程度前目のポジションにつけて競馬をしてきたアスクドゥラメンテは最内の影響かなり強そうで、無理してポジションを取りに行かなければかなり外から被せられて、普段よりも後ろ目のポジションになってしまいそうな懸念がある。
 これだけ逃げ先行が多いとペースが流れそう、とも見えるが基本的にペースが流れる流れないは”ポジションを譲りたくない馬”がどれだけいるか。
 今回の逃げ馬の内、逃げの位置にこだわりがありそうなのはペプチドナイルだけのように見えるが、前走のメイクアリープが強烈に主張してハナを取ったのが気になるところ。ウィリアムバローズもできれば番手でも競馬できているので無理にハナまで来ないとは思うが、16アイオライトが典さんに乗り替わったのはかなり読みづらくなった。単距離でも前に行ける馬なので、単純なテンのスピードはアイオライトが一番早く、3F一気の距離延長なので馬に任せて出していった場合はハナあたりまで仕掛けていきそう。ペースが速くなるかどうかはメイクアリープとアイオライト次第と思うが、今回は流れる展開を想定しておきたい。

【馬場傾向】

 土曜日の京都ダートは全体的に勝ち時計は結構優秀。単距離ではあるが10Rの貴船Sを勝ったパラシュラーマの1.10.8は早く、8Rのヘニータイフーンが1800を1.52.8で1勝クラスを勝っているのもこのクラスとしては結構早い。
 血統的にもスピード決着に対応できるように、サンデー系を持っていた利、父が非サンデー系の場合はノーザンダンサー系やミスプロ・キングマンボ系が多い。
 かなり早めの時計が求められることが想定されるので、1.51.0前後でダート1800を走ることが出来そうな馬を高めに評価していきたい。

【追切高評価】

◎ブリッツファング、ウィリアムバローズ
〇セラフィックコール、ワールドタキオン、ゲンパチルシファー、エナハツホ
 あたりが良く見えました。

【予想印】

◎14ウィリアムバローズ
〇9ワールドタキオン
▲15セラフィックコール
△3タイセイドレフォン
☆5ゲンパチルシファー、6ブリッツファング、8マリオロード
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎ウィリアムバローズ
 予想の前提として、スピード決着に対応できることを前提に考えた時に、不良馬場とは言え1.50.4の持ち時計があるのは良く、重賞でもしっかり前に行って競馬をしたうえで結果を出せているので、早めの追走スピードへの対応という点でも横の比較で一日の長がある。
 前走59kgを背負って良馬場の中山を1.52.2で勝ち切っているのもかなり前走内容として優秀で、今回-2㎏でライバルになる逃げ先行馬は重賞での好走歴が無い馬が多いということを考えると順当にこの馬が押し切る可能性が最も高いのではということで本命にしたいと思います。

〇ワールドタキオン
 前走エルムSで初重賞挑戦だったがかなり強い内容。不良馬場で展開が流れたレースで、差し優勢の決着だったが番手の競馬で押切まであと少しという内容。結果的にはセキフウに差されてしまったが、上がりも上位のものが使えており非常に高い追走力を示した一戦だったと言っていい。
 今回ややポジション取りは普段より後ろになる可能性があるが、もしそうなったとしても使える末脚あり。良馬場の東京マイルで1.35.3を出していることを考えると、早い時計の出る今の馬場も適性に合ってきそう。
 上がり馬も強そうではあるが、ウィリアムバローズと同様、中央重賞好走経験があるという点で、早い流れに対する対応力で上位に立てると見て高く評価したい。

▲セラフィックコール
 前走は出負けて最後方からの競馬となったが、人気に応えてしっかり勝ち切り。残り1000m地点から追いどおしでまくりに捲っての圧勝であり非凡な能力を示した。だがペースは条件戦なりのそこまで早くない流れであり、今回斤量+1kgで初めて重賞の早い流れを体感したときに、持ち味の末脚が発揮できるか危うさを秘めているため▲評価まで。
 非常に能力が高い馬だとは思うので、重賞初挑戦でタイトル獲得まで駆け上がる可能性は十分あると思う。

△タイセイドレフォン
 京都ダートでの経験がメンバー内では豊富であり、適性も合っている。
 時計もしっかり出せており、58㎏の前走は1.51.5。オープン勝ちを決めた3走前は57㎏で1.51.1と、昨年から1年の時を重ねて順当な成長を感じさせる。
 外目に逃げ馬が寄ったことで、内目からポジション取りにある程度時間的猶予がありそうであり、内のアスクドゥラメンテを制して先行することが出来ればベストポジションを取ることが出来そう。特に割り引く要素が無く、近走並みのパフォーマンス発揮できれば十分好走の可能性ある。

☆ブリッツファング
 追切がとにかく良く見えた。その一点のみで抑えたいと思います。

☆ゲンパチルシファー
 2走前に折角復調気配が見えたのに、前走はかなり消極的な競馬で能力だせず。今回当然の乗り替わりで松若騎手の騎乗となるが、積極的に前目に良ければチャンスはある。
 距離短縮で持ち味のスタミナが活きるローテでもあり、重賞経験の乏しい新興勢力の逃げ先行馬が苦しくなった時に、馬券内に滑り込む可能性はある。

☆マリオロード
 前走タイセイドレフォンと同タイムで走れているにもかかわらずオッズに差がありすぎる。差に有利な展開になった場合に差し込んでくることが出来るだけの脚力は持っているので抑えたい。

消アスクドゥラメンテ
 人気の中で最も疑いたいので、配当を考えてここは思い切って消したい。
 初重賞挑戦でこれだけ積極性のある馬が揃った中で最内は流石に厳しく、西村騎手騎乗なので何とかポジションとろうとしてくるとは思うが、どうしてもスタートで足は使わされてしまいそう。
 馬体重的にもかなり重く、前走時点で546㎏は今回の時計を求められそうな展開でプラスには取りづらい。ここを経験して次走狙っていきたいかなと思う。

 無印の馬については、ばっさり行きたいと思います。

【まとめ】

 まさに中央ダートG3という感じのメンバー構成になった。新興勢力のアスクとセラフィックはかなり素質高そうではあるものの、やはりダートは経験重視ということで、重賞タイトルまであと一歩という状態のウィリアムバローズとワールドタキオンを上位にとって考えたい。
 馬券としてはシンプルに
・3連複フォーメーション
 14-3.9.15-3.5.6.8.9.15 12点
・3連単フォーメーション
 9.14-9.14.15-3.5.6.8.9.14.15 16点
・単勝
 ウィリアムバローズ
 ブリッツファング
 このあたりをベースにパドック等確認しながら調整していきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?