【R6.1.14】日経新春杯の予想

【レースの立ち位置】

 年始に行われるG2のハンデ戦ということで、特に何かの前哨戦になるわけでもなく、基本的にここに出走してくるメインの目的は”賞金を積むこと”だと思う。ハンデ戦ではあるがG2なので1着賞金は5700万円と高く、これまで重賞勝ちが無かったとしても、ここを勝つことが出来れば、今後賞金に悩まされることは無くなり、余裕を持ったローテでレースを選択することが出来る。
 ということで、基本的にはこれまで上手く賞金を積めていない馬、特にクラシック戦線を使っていたが、重賞タイトル得られていない馬ほど勝負度合いが高くなりやすい。これが過去10年間で4歳が7勝と圧倒的な成績を残している主要因ではないかと思う。
 そして、軽斤量と賞金の高さという魅力のせいで、多少適性が合わずともここを使いたいという馬も出て来やすいレースであり、そこの見極めも一つ重要になってくる。
 そして改めて今回の出走メンバーを現状の人気順で見ていくと
・ブローザホーン
 京都コースは実績あり。賞金を上手く稼げていない現状であり、有馬記念にも登録していたことから時期の近いここに出走してくるのは自然。
・ハーツコンチェルト
 青葉賞で2着、ダービーで3着と良績を残した故に陣営の期待が高い。右回りでは世代戦でも良績残せておらず、遠征してまでここを使いに来たのは賞金重視のやや強引なローテに感じる。(東京の重賞を待っていると目黒記念くらいまで番組が無いので仕方ない面もあるが…)勝負度合いは高いと思うが、陣営の期待が先行している感は否めない。
・サヴォーナ
 右回りで直線の長いコースには適性を見せており、神戸新聞杯で2着、菊花賞で5着となっている以上、ここを使ってくるのは自然。追切時計の出し方からもかなり気合を入れてここを狙ってきている。
・サトノグランツ
 既に十分に賞金を稼いでおり、ここを使う理由があまりない。
 追切をポリトラックに切り替えて見たり、ここを絶対に取りたいという勝負気配は高くない。
・リビアングラス
 前走で一度グレイトフルSを使った意図が不明。賞金を稼ぐためだけならばここに照準を絞るのが自然かと思うが、ややローテが行き当たりばったり。中距離でも通用するのか、長距離に絞るか試すための出走にも見える。
・レッドバリエンテ
 前走はアルゼンチン共和国杯ということで2走続けてのハンデG2、賞金を積むことが目的でありここを使ってくるのは自然。

 とここまでが単勝10倍を切る。ハーツコンチェルトはやはりタフな馬場コンディションの右回りでこのオッズでは買いたいとは思えない。サトノグランツも繊細な走りをする馬なのでタフなパワーを要する今の馬場は合わなさそうで、勝負度合いが低そうな今回は手を出したくない。ブローザホーンは適性こそ合うとは思うが、追切の映像からは有馬に向けてしっかり仕上げたのを何とかキープして間に合わせているという印象で、状態的にここに照準の合った仕上げになっていない。リビアングラスは鞍上含めて実験的な要素が強そうであり、この4頭は思い切って嫌ってみたいと思う。

【予想印】

◎9カレンルシェルブル
〇13サヴォーナ
▲11ヒンドゥタイムズ
△5レッドヴァリエンテ
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎カレンルシェルブル
 2走前の福島記念でも本命にしたが今回も狙っていきたい。
 評価のポイントは2つで適性と勝負気配。
 この馬を最も買いたい条件は、スタミナを要するタフな馬場条件で差が決まる舞台であり、今の京都外回りはベスト。土曜日の傾向としてもタフな馬場に対応できる血統の馬が走っており、父ハービンジャーというだけでもかなりプラス。2000mだと位置取りが課題だったが、距離延長で中団あたりに構えられるとかなり熱い。
 そして勝負気配については、今回京都競馬場で武豊騎手を確保してきたのは一つ勝負気配を感じるポイント。更に、今回は初ブリンカーで臨んできており、乗り変わりのタイミングで馬具に大きな変化を加えてきたというのも不気味。それに伴って追切の動きは近走の中でもかなり良く映っており、時計こそ平凡だが、安定感と推進力が高い走りでこれまでにないパフォーマンスに期待できそう。
 斤量は57㎏とやや見込まれたが、それだけ背負わされるだけの能力はある馬だと思うので、このベスト舞台でしっかり重賞タイトルを獲得することに期待したい。

〇サヴォーナ
 正直本命で良いぐらいにマイナスポイントは無いが、オッズが厳しいので対抗評価にした。
 前述のとおりここに向けての勝負度合いは高く、菊花賞からの短縮ローテも良い。
 今回はメンバー的に積極的にポジションを取りたい馬も少ないので、スタートから最初の直線までが長い京都2400である程度前目につけられればそれだけで上昇に期待できる。
 福島の2600を逃げ切っているように、タフな馬場での実績もあり、順当に高く評価したい。

▲ヒンドゥタイムズ
 今年で8歳となったがまだまだ元気。前走も京都大賞典を使ったように陣営としてもこの京都2400には手ごたえを感じていそう。血統的にもハービンジャー×ディープインパクトは今の京都外回りにかなり適性がマッチしていそう。ルメートル騎手もかなり良く乗れており、ヒンドゥタイムズ自身も外国人騎手が乗って剛腕で追われているときにこそ結果を出すことが出来ているのでここは期待できる。
 現実的にG1に挑戦していくのは厳しくなっているので、今後も勝ち負けになりそうなG2.G3をメインに使われそうで、特に条件の合う冬の京都2400ということでここへの勝負気配も期待できる。
 メンバーレベル的にも前走よりはやや落ちる印象なので、58㎏を何とかこなすことが出来れば十分好走のチャンスがある。ここまでオッズが付くのであれば積極的に狙いたい。

△レッドバリエンテ
 2走前のムーンライトSのパフォーマンスが高く、持続力が活きる展開に強い適性を見せた。ロンスパになりやすい京都の外回りはマッチしそうであり、実績的に重馬場でも勝利しているのでタフな馬場状況も苦にしない。
 斤量も前走から据え置きの55㎏で恵まれており、逆にここで好走できなければ今後も重賞戦線では厳しいだろうなというところ。

【まとめ】

 日経新春杯は高配当を求めてカレンルシェルブルから勝負したいと思います。馬券的には印を回さなかった人気馬は割り切ってバッサリ行って、絞った高配当を狙って
〇単勝 カレンルシェルブル
〇ワイド 9-5.11.13
〇馬連  9-11.13
〇3連単フォーメーション 9.11-9.11.13-5.11.13(10.12)
 ※()内はパドックで良く見せた時の紐
 こんな感じをベースに考えていきたいと思います。
 中々、年始から重賞ではいい的中が出来ていませんが、これも穴狙いの宿命……ここで日和って確信の無い人気に飛びついてもトータルでの価値はあり得ないので、自分のフォームを崩さず、めげずに頑張ります!

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