出走馬も決まったしレパードSを考える

【相性のいい前走】

 ざっと近10年馬券になった馬の前走を見ると相性がよさそうなのは、JDD、ユニコーンSあたりですかね。今年も前走がそこら辺の馬を軸に狙っていきましょう!
 まあ冗談は置いておいて、今年は前走JDDも前走ユニコーンSの馬もいません。じゃあどこを狙ったらいいのかと考えるならば当然「なぜ前走JDD、ユニコーンSの馬が好走しやすいのか」を考えるべきでしょう。
 まあ単純に、直感的に考えるのであれば「相手のレベルが下がるor変わらないから」じゃないでしょうか。もっと言えば「追走で求められるレベルが上がらないから」というのが大きいのではないかと思います。
 それはレース結果を見ても感じ取れるところで、近10年の馬券内馬の全頭が5位以内の上り3Fタイムを記録しています(手作業で拾っているのでもしかしたら5位以下が交じっているかもしれませんがご容赦を)。
 じゃあ上位の上りを使った馬が後方から競馬をしていたかというとそんなことは無く、結構な割合が中団より前の位置から上位の上りを使っています。これは基礎スピードが他の出走馬より上回っていたことの証左にほかならず。このレースで狙うべきは「前走で既に高い追走スピードを求められていて、その中で結果を出してきた馬」ということで攻めていっていいのではないでしょうか。
 そもそもダート戦は芝のように各自終いの脚を溜めながら仕掛けどころを図り合うような勝負ではなく、各自スピード能力で積極的にポジションを取り、そのうえで何とか粘り切る、好位から差しに行くというのがメインの展開なので、クラスが上がればポジションをとるのも最後まで足を溜めるのも難しくなる。それゆえに昇級初戦の壁が厚いので当然の狙い方と言えばそうかもしれません。

【じゃあ今年のメンバーは】

 今年のメンバーはなかなか前走レベルが極端。前走リステッドが鳳雛S組のみで逃げたエクロジャイトが1着。3勝クラスがライオットガール一頭で牝馬限定。2勝クラスが4頭で勝ち馬無し。関東オークスとダービーが一頭ずつで残りは1勝クラス。
 そして各馬の前走ラップをまとめたのがこちら。

 最初の1F部分が100mでずれているレースもあるのでぱっと見ではやや見づらいですが、前走逃げて勝利しているエクロジャイトの鳳雛Sがラップとしてはかなり緩く見える。一方で2勝クラスのレースがいずれもタイトなラップを刻んでおり、特に前目の位置取りで競馬をしていたソッコータルマカ、前が緩まないペースを外々回して捕まえに行ったクールミラボーはかなり魅力的。
 1勝クラスは全体的に似たり寄ったりという感じだが、人気を背負いそうなミスティックロアのラップが馬場を考えるとそこまで目立たないのが気になる。ダービーのラップは芝なのであくまで参考値にしかならないが、やや離しながらこの楽なラップで逃げて13着というのはなんとも評価しづらく、プリンシパルSもかなりのスローで逃げての勝ちなので、ダートらしいタイトなラップに耐えられるかがまず問題になりそう。
 クレメダンジュの関東オークスは地方で正確なラップが分からないので載せていないが、映像を見ているとスローよりからのロングスパート戦で内容的には悪くないが、追走スピードで考えるとややマイナスか。
 なので結論としては、前走レースから狙いたいのはソッコータルマカ、クールミラボー。あとは休み明けで昇級初戦のハイペースに対応できなかったがハッスルダンクが一度叩いてどうなるかというところ。
 エクロジャイトは自分のペースを守って走れるかがカギ。前走ラップは目立たないもののハイペースとなったヒヤシンスSでも逃げて3着に入れており、潜在的なスピード能力は前走以上のものは持っている。

【あとは馬体重をひとつまみ】

 今回のメンバーではあまりハイペースでタイトなペースを作りたい馬が少ないが、3歳限定でスピードも出しやすい新潟ということでレース質的にはタフな展開になりやすい。スタミナやパワーが求められた場合、当然ながら場体重が大きい馬の方が有利になりやすく、過去の実績を見ても昨年の勝ち馬カフジオクタゴンは546㎏と超大型。遡っても490㎏以上の馬の好走がかなり目立っており、軸として選ぶなら大きい馬の方がいい。
 今回の出走馬で前走馬体重を上から並べた場合
・ベンダバリラビア:522㎏
・ミスティックロア:520㎏
・マテンロウガイ:514㎏
・エクロジャイト:506㎏
 とここまでが500㎏超
 オメガギネス、ソッコータルマカ、マオノアラシの3頭が490㎏台で続くという感じで比較的小柄な馬も多い。
 もちろん小柄な馬が走らないという訳ではないので、特に馬体重が小さいことがマイナスというわけではないが、やはり大きい馬から選びたい。

【枠順確定前の注目馬】

・ソッコータルマカ
・クールミラボー
・エクロジャイト
 この3頭は諸々から考えても特に嫌うことなく好評価していいかなとは思う。クールミラボーとエクロジャイトは人気サイドだが、ソッコータルマカが中穴でかなり魅力的。いずれも追切の動き悪くなく、枠を踏まえてここから本命を選ぶことになりそう。

・ミスティックロア
 前走強い勝ち方ではあるがかなり粗削りで安定感には欠ける。良馬場を走っていないアロゲート産駒、産駒の傾向的にインで揉まれたり砂を被ったりすると脆い馬が多く、どんな枠からでも前をとれる脚質でもないの内枠を引いてくれるとかなり評価を下げやすい。逆に揉まれない外枠を引いた場合はJRA様に逆らわず馬券には含めたい。

・ベンダバリラビア
 ここ3走調子を崩しているが、ミトノオーに真っ向勝負を挑んで敗れた伏竜S、ポジション取れず前が止まらないラップのレースとなった近2走。前走は特に一度の大敗で最後まで集中して競馬ができなくなっているようにも見える負け方なので能力よりは精神的なものが大きそう。今回ブリンカー着用で集中して走ることが出来れば十分通用する能力はあるかと思う。穴で期待したい。

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