【R6.1.28】根岸Sの予想

【予想の概要】

 まず土曜日の傾向としては極端な偏りは感じないものの、4歳上1勝クラスと銀蹄Sで1頭ずつ母父ディープインパクトが馬券になっており、4歳1勝クラスのほうでは母父ハーツクライが1着、2着となっているなど長い直線でしっかり伸びていける芝的な要素を血統に持っておきたい。
 また、冬のダートらしく力のいるタフな馬場になっており、全体的に馬券になった馬の馬体重は500前後と重めなところに集中しており、馬格の無い馬や牝馬はやや割り引いて考えてもいいかもしれない。

 根岸Sのレース質として、フェブラリーSの重要ステップレースであり、もう1F伸びても問題ない馬が多く特に能力上位の馬に差し脚鋭い馬が多く揃いやすい。東京コースということで長い直線を勝ち切れる決め手を持っている必要がある。

 今回のメンバー構成から考えると前目に行きたいのがアイオライト、ヘリオス、エンペラーワケア、エクロジャイト、パライバトルマリンと少な目。エクロジャイトとパライバトルマリンは距離短縮なので他3頭よりもテンのスピードは劣るので内の2頭がハナ争い、エンペラーワケアがそれを見る位置で落ち着きそう。
 他の馬はポジションの差こそあれ直線までは足を溜めての決め手勝負に徹したいところ。使える末脚のキレとポジション取りの差で好走可能性の高い馬をしっかり見極めていきたい。

【予想印】

◎10サンライズフレイム
〇3フルム
▲12タガノビューティー
△1アイオライト
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎サンライズフレイム
 根岸Sのレース質というか傾向から見ても、勝ちきるためにはG1まで見据えた時のスケール感と決め手の鋭さが不可欠に感じる。
 その点で言えばこの馬は申し分ない。前走はゲートに入ったあと落ち着き切らない内にスタートとなってしまい大きく出遅れ。京都ではNGである大外ぶん回し最後方から直線だけでレースを終わらせOP勝ち。逃げていた馬が3着に粘り込むなど特に差有利な展開でもなかった中でこれは能力の違いを見せつけており、相手のレベルがそこまで強力ではなかったとはいえ評価できる。
 今回大外ではない偶数枠を引けたのも良く、まともにスタートを切ることが出来れば中団前目で競馬ができる。走りとしても内で揉まれるより直線思い切り足をつかえる方が良さそうなので枠としてはベストかと思う。
 関西の競馬場で勝ち上がってきたが、東京コースが初めてではないというのも一つ大きく、調教の動きも良い。
 特に割り引く要素が無く、横の比較でも十分勝ち負けできる水準にあると思うので、ここは素直にこの馬から。
 ……なんかあんまり頭から荒れる感じがしないんですよね。

〇フルム
 こちらを本命にするかかなり悩んだが、本命にするにはやや頼りなく対抗まで。
 前走は中京1400で内枠の競馬。馬郡の中で砂を被りながら足を溜めて直線外に持ち出して差し切ることが出来たのはかなりダート馬として完成してきたなというところであり。調教からも充実度の高さを感じる。前走が芝スタートだったとはいえ前半3Fのレースラップが33.9とタイトな流れを経験することが出来ているのも良く、今回も内枠を引けたので、前を見るポジションから足を溜めることが出来れば十分勝ち負けのチャンスあり。
 2走前に東京1400で今回も出走してくるアルファマムに負けているが、こちらは斤量+3㎏のタイミングでいきなり先行しており終い伸ばしきれなかったという明確な敗因があり、特に気にする必要はないかと思う。
 重賞の経験が少ない水口騎手が騎乗という点くらいしか不安要素が無いが、実績以上にオッズがつくということを考えればここは好走に期待したい。

▲タガノビューティー
 東京巧者であり、実力は言わずもがな。
 脚質的に後方からの競馬になってしまうので、まともにスタートを切ったサンライズフレイムとの位置関係でそれをまともに差し切れるだけの切れ味を出せるかと考えた時にやや分が悪いかなと思ったので本命にはできず。
 実績馬が少ない今回これ以上評価は下げられないなというところで消極的な▲評価。

△アイオライト
 逃げ先行が向かない舞台ということは分かっているがそれでも選びたくなってしまう前走内容の良さ。
 59㎏を背負ってスタートの出足勢いつかず、距離短縮ということもあってハナは主張しきれなかったが逃げを見る位置での競馬。かなりハイペースで前の馬は早々に苦しくなったところを悠々と抜け出し先頭に立つも、後続の差し脚鋭く残せずの5着。
 今回最内枠となったのは良し悪しだが、斤量-2㎏で勢いよくスタートを決めて、ヘリオスを制する形で楽に先手を主張できればかなり熱い。
 調教を見ても引き続き好状態維持していそうであり、ここまでオッズが付くのであれば、高めに評価して粘り込みに期待したい。

【無印の各馬】
(抑えたい)
・ベルダーイメル
 前走カペラSは流石に忙しかった、今回1400に距離が延びるのはシンプルに条件向上。決め手もあるので、勝ち切るのは厳しいかと思うがポジションと直線での進路どり次第では馬券内は十分あり得る。

・シャマル
 競争中止と除外を挟んで流れは悪いが、7か月の休みを挟んで立て直されているように調教からは感じる。川須騎手に手が戻るが元々長くコンビを組んでおり特にマイナスにはならない。先行勢が少ない中で比較的前目のポジションから競馬ができるのも魅力で、実績的にもここでは上位。東京さえこなせれば。

・エンペラーワケア
 強いのは分かるんですけど、ちょっと信用しきれない要素が多い。
 東京コースというか関東遠征が初。2連勝での重賞挑戦だがあくまで条件戦を2連勝、OPすら未経験の身で重賞挑戦はハードルが高く、それで上位人気は過剰。調教もここに向けて勝負をかけているとは見えない控え目の時計。2連勝は稍重でのものであり、良馬場に変わりつつ時計を詰めなければならないというのは厳しい。
 ぱっと思いつくだけでもこれだけの不安要素。飛び期待で馬券を組んだほうが良さそうで抑えまで。

(軽視)
・ヘリオス
 距離短縮は魅力だが、8歳となって脚力的にも全盛期からは衰えを感じる昨今、重賞で好走するには短期で逃げて恵まれないと厳しいかなと。

・パライバトルマリン、アルファマム
 パワー求められるダート、牝馬は機械的に消したい。

・アームズレイン
 エンペラーワケアと同様に初関東。距離延長で大外枠と逆風強く、調教も珍しく失速ラップ。

・ライラボンド、ピアシック、エクロジャイト、オマツリオトコ、ケンシンコウ
 父、母父にサンデーなし。若しくは人気薄で特筆する買い要素が無い父サンデー系はあまり今の東京の馬場に会っていなさそう。機械的に。

【まとめ】

 あんまり人気総崩れで荒れ!みたいな結果になるイメージが湧かず、エンペラーワケアこそ不安要素多く見えるがそこが崩れなければ上位で固く決まっちゃんじゃないかなと。
 馬券としては
・ワイド、馬連 3-10(1) ※1はワイドのみ
・3連複フォーメーション 10-3.12-1.3.5.6.7.12
・3連単フォーメーション 10-3.12-1.3.5.6.7.12
 こんな感じで絞って軽めに。
 屈腱炎で回避になってしまったが本来であればドライスタウトが主役となる予定だったレース。新しいスターが現れるか、古豪が意地を見せるか。

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