【R6.3.17】阪神大賞典の予想

【予想印】

◎12ディープボンド
〇6テーオーロイヤル
▲1プリュムドール
 これで行きます。

【阪神3000mは差せるステイヤーに有利】

 小回りの長距離戦ということで、最後の直線が短いため基本的には全体的に早仕掛けになりやすく後半1000mかそれ以上のロンスパ力が求められるので、他の長距離重賞に輪をかけて長距離戦への適性が求められるコースであり、それだからこそリピーターも多いレース。
 昨年は比較的前目に居た馬で決着したが、そもそも前目に居た馬が強かった上にスパートをかけ始めるまでの展開が相当にスローだった。
 今回のメンバーだと内からディアスティマ、ジャンカズマが行って、それを見るような位置にサヴォーナ、ディープボンドあたりが付けるような隊列になるかと思うが、そもそもディアスティマ、ジャンカズマもそこまで大人しいスローペースで流す馬ではなく、その後ろにつけるのが池添騎手となれば昨年のような極端なスローは想定しづらい。基本的には長距離適性の高い持続的な差し脚が使える馬を選ぶのが良いだろう。

【上位評価の理由】

 単純に長距離適性が既に示されている馬の中でロンスパ戦になった時に上位の足を使えそうなのが
1プリュムドール
6テーオーロイヤル
8メイショウブレゲ
9ワープスピード
12ディープボンド
13シルヴァーソニック
 あたりだと思いますが、その中から割引要素の無い馬を選んだ感じです。
 この内、ワープスピードは昨年からコンスタントに使われて今回5走目と厳しいローテがたたってか今回出来落ち感がかなり強い。シルヴァーソニックはやはり長期休み明けということもあり、追切もびっしり時計を出していたりで仕上がり途上感強い。ここはあからさまに叩き感強く外目の枠に入った上であえて評価する理由が無い。
 メイショウブレゲは面白いとは思うが長距離戦は京都しか使っておらず、実績的にも走りのフォーム的にも直線に急坂の無いコースへの適性が極端に高そうで、ここは条件替わりが大きくマイナスに出そう。
 ということで3頭削って残った3頭を序列付け。
 単純に実績的にテーオーロイヤルとディープボンドが上位だと思うし、調教面からでもそこの序列に変化はないと思うので三番手はプリュムドールで確定。
 ディープボンドを上位に取りたい理由は大きく2つ
 まず、テーオーロイヤルの前走であるダイヤモンドSがあまりにスローからの瞬発力戦だったこと、ダイヤモンドSは小頭数でメンバーレベルもかなり怪しく、スパートをかけやすい東京コースにも関わらずラスト5Fのラップが12.4-12.4-11.8-11.0-11.5と完全に直線だけの上がり勝負。今回はメンバーレベル上昇で長距離戦らしいロンスパ戦が想定されるので、レース内容の変化で見ると一つマイナス。2走前のステイヤーズSでもどスローから上がり33秒台で追い込んでおり、好走は続いているものの、あまり長距離戦らしいレースはこなしてきていないのは不安。
 そしてディープボンドがここへの勝負気配がかなり高そう。調教過程からも結果が出なかった昨年からの巻き返しを図るためのきっかけにしようという意気込みが感じられる感じで好時計が目立っており、今回テン乗りではあるものの、望来騎手が3週連続で調教に乗りに来ており、一度レースに乗って本番で勝負という感じではなく、ここで結果を出して弾みをつけて良い流れで本番に向かいたいように見える。
 昨年の秋2戦で大きく負けたせいでこちらの方がこちらのほうがオッズ的にも魅力的であればこちらから入りたいということで上位評価。
 上位評価3頭の理由はこんな感じです。

【消したい馬】

・ディアスティマ、ジャンカズマ
 逃げそうなこの2頭は素直に消し。ディアスティマは状態次第ではあるいはと思ったが近2走崩れたのを引きずっているような印象で追切から巻き返しのタイミングには見えませんね。ディープ産駒自体崩れるとあまり巻き返しの効く血統でもないの7歳馬だしそのままというのもありえそう。

・アンタンスルフレ
 ローテ、実績からもこのメンバーに入って上位の上りを使える見込みがあまりにも薄い。

・ユーキャンスマイル
 ここ2年は完全に新潟記念専用機。過去に阪神大賞典で2年連続馬券に入ったりもしているが、その2年はかなり上りがかかる展開で35秒台、36秒台で上がり最速となる展開を差し切っており、今年とはリンクしてこなさそう。
 調教からも一変という感じせず。

・ゴールデンスナップ
 ちょっとシンプルに力不足かなと思う。長距離戦の経験が無い3勝クラスの牝馬。末脚の比較でもメンバー上位の者が使える可能性は薄そうで、上位に取れる要素が無い。

・ブローザホーン
 そもそもが小柄な馬であり馬体、走りからは長距離向きに見えない。前走G2勝ちのせいで今回58㎏を背負って初めての長距離戦をこの人気では買えない。しかも転厩初戦でこれまでから大きく調整過程も替わっており、特に長距離戦への挑戦に向けた工夫があるような調整過程でもないと来たら手は出ない。

【残りの馬の扱い】

 残るはサヴォーナ、ゼーゲン、ショウナンバシットの3頭だがここは明確に消す理由もないしちょっと抑えたい魅力もあるので抑えとしたい。
・サヴォーナ
 菊花賞で5着と長距離戦に全く適性が無いということは無さそうではあるものの、生粋のステイヤーかと言われるとベストは2200~2500くらいなんじゃないかなと思う。それでも近3走は重賞を走って掲示板を外しておらず勢いはある。前走もタフな内容でスタミナを活かしての2着であり、能力の伸び具合も考えればここに入って多少ステイヤー適性で劣っても走り得る。

・ゼーゲン
 昨年は同レースで9着と大きく負けたが松籟Sを勝ってから間隔を詰めての重賞挑戦であり、短期間で阪神3000を2回使うのは小柄なこの馬にはローテとしてあまりに厳しい。
 そこからなんと8歳にして去勢を行っており前走は去勢明け初戦。大きく負けたが理由は明確であり度外視できる。そこから更に間隔をあけての去勢明け2戦目で調教はこの馬なりによく動けており、堀厩舎らしい好ラップで出てきている。陣営としても目標無く8歳になってからわざわざ去勢してまで調整してこないと思うので、能力が足りるかどうかはともかくとしてローテとしても阪神3000mと勝ち鞍のあるコースにピークを持ってくるように仕上げてきている感があり、最低人気ならば紐で入れておきたい。

・ショウナンバシット
 コンスタントに色々な条件をしながら試行錯誤している感じだが、前走で一度ダートを使ったのが良かったのか、ブリンカーをつけたのが良かったのかははっきりわからないが、今回の追切では近走に比べてもかなりリラックスして楽な感じで大きく体を使って動けており、長距離を走るにあたってちょうどいい状態に仕上がっているように感じる。
 昨年の菊花賞では大きく負けてはいるもののサヴォーナからは0.6差しかなく、伸びない内を選択したなりに伸びきれなかったという感じで、最後までしっかり足は使えており距離適性が致命的になかったという感じはしない。
 そこから調教を見る限りでは上昇がありそうなので、一発合ってもいいタイミングなのかなと人気が無いならば期待したい。

【まとめ】

 普段の予想の流れとはちょっと違う感じの流れにはなりましたが、基本的にはディープボンドとテーオーロイヤルにあと一頭を探すレースかなと思っており、そこで一番期待できるのはプリュムドール。阪神3000で勝ち鞍もあり、阪神コースは距離問わず2-2-3-0でパーフェクトはやはり魅力ですね。
 馬券的には
〇単勝 ディープボンド
〇ワイド 12-1.6
〇3連複 12-1.6-1.6.10.13.14.15
〇3連単 6.12-6.12-1.10.13.14.15
 最終的にどうなるかは分かりませんが6-12ワイドが5倍くらいつきそうなのでそこを最低限の抑えにしつつ、3連系で高めを狙うイメージで考えていきたいと思います。大穴が3着に引っかかれば跳ねる可能性もあるのでそこに夢を見たいと思います。

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